映画感想・レビュー 159/2520ページ

緋牡丹博徒:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-17

この「緋牡丹博徒」は、シリーズ1本目の作品で、その魅力は、藤純子という得難い女優の出現、存在にある。

藤純子演じる主人公・お竜の魅力と、折々に挿入される大きな牡丹の花の場面など、その映像の美しさが素晴らしい。

艶やかな表情と演技、洗練された着物姿、男舞のような殺陣シーン。
セリフが非常に明白でメリハリが効いていて、しっかりとしていると思う。

それから、目の配りとか、身のこなし、身体の捌き具合というのが、きっちり時代劇の演技の方法にのっとっているような、正統派のものを感じさせる女優で、彼女が出てくると、画面が落ち着いて引き締まるところがあった。

マルサの女:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-17

伊丹十三監督の「マルサの女」は、ジャーナリスティックなセンスが最大限に発揮されていて、ハードボイルド・タッチのスリル、アメリカ映画を彷彿とさせる、軽快なテンポとユーモア、的を得たキャスティングと、どれをとっても極上の大人のエンタメ作品になってると思う。

"悪い奴をやっつけろ"という快感に満ち溢れた映画で、しかも、やっつける中心が女性だという点が、実にユニークだ。

しっかり者で、男にも負けない女性像が、この映画の娯楽性を際立たせている。

そういう全ての点で面白い、娯楽映画として痛快作だという点を認めた上で、敢えて難を言えば、正義が権力の側にある点が、私としては、少し残念な気がする。

私が棄てた女:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-17

✚原作者の遠藤周作の記念講演録を紐解くと本篇もまた,棄てたられた女とイエス・キリストとがオーバーラップされて居るらしいことが浮き彫りに為って来るんだなあ

隣人X 疑惑の彼女:P.N.「先行上映会にて、」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-17

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

柱が何処かに行ってしまった。

作品に、別のストーリーを描いた為に、方向性を失い鑑賞者はさ迷う。

最近鑑賞した『唄う六人の女』くらい勿体無い仕上がり。

一つ一つは、良かったのですが、

一つ一つの部屋は最高なのですが、
これは、ホテル?旅館?コンドミニアム?

一つ一つの料理は最高なのですが、
これは、中華、和食、フレンチ、イタリアン、で、ブュフェなの、なんのコンセプトの料理なの?

上野さんも、今までで、最高の演技、林さんも、良かったが、柱がなんなのか、行方不明で、役者とそれぞれのストーリーがおいてけぼりになり、終始困惑。

言いたい事は解るよ、でも、タイトルにあるX
がおいてけぼり、

スマホで盛り上がる人々を俯瞰している感じででした。

それと、スマホの画面を多用するのは、映画の世界を台無しにします。

最近ヒットした劇場版『ミステリと言う勿れ』
は、テレビ版はつまらなかったけど、映画は最高でした、若者にも人気なのに殆ど人間をきっちり描いた作品。

映画は、鑑賞する者も、作り手もすべてを高める作品を目指すべきです。

ONE PIECE FILM RED:P.N.「わいるず」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-17

ワンピースという作品の深い部分に触れたようだった。
ある意味得体の知れない存在だったルフィの根幹に関する部分や、ルフィがどれだけ重いものを抱えて冒険しているのかなど少し透けて見えた気がした。
ルフィとシャンクスの関係性や、ルフィの思い、あの世界のことをウタを通して見ることができた。
細かくワンピースをみていないとなかなか気づきにくい部分も多かったとは思うけど、それでもワンピースを知っている人なら多少はあれど理解を深めることができる内容だったと思う。

クジラの島の少女:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-17

図書館で花くいクジラと云う絵本を読んで見たんだ。その不思議な冒険譚と挿画に魅せられいよいよ本篇のことが或いは古書店で手に入れた本篇パンフを手に取った次第

ゴジラ-1.0:P.N.「シュガーベイビーキッド」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2023-11-16

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

言わんとするところは理解できるのだが、それにしても脚本があまりにもお粗末。観客を心底納得させるには至っていない。完成を急ぎ過ぎて作ってしまった感がある。あらすじを観ているような気がした。第二次世界大戦をからめるのなら、そして忍び寄る「戦争の予感」への警鐘を鳴らしたいのなら、戦争体験者の証言から知り得た悲惨さをもっと如実に表現すべきである。その表現がそれこそ表面的だった。特撮技術はCGのお陰もあって迫力も感じたが、ゴジラの動き、表情が人間的なのが気になった。(そこに意図があるなら別だが…。)期待していただけにこのような感想になってしまった。

ゴジラ-1.0:P.N.「ふむふむ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-16

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

昨日、見てきました。

映像としては良かったと思います。BGMも流れるべくところで流れてたと思います。ストーリーも好きでした。最後の黒い痣の意味を明らかにしないのも日本人の映画らしい終わらせ方だと感じました。

ただ、個人的には「怪獣大戦争」が好きなのでどっかしらで入れてくれた方が嬉しかったです。もう少し色々なBGMを聞きたかったですね…

「ゴジラ」×「ALWAYS 3丁目の夕日」×「永遠の0」って感じです。

アアルト:P.N.「そこに、愛は、アルト」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-16

彼が、一つの理念で、建築に取り組んでいたことが理解できる作品。

予告では、ル・コルヴィジェ、フランク・ロイド・ライトをイメージさせたが、本質は、違いました。

彼が、何を建築に注ぎ込んだかが解る作品。

是非、万博の方も鑑賞して欲しいと思います。

サイレント・ムービー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

落ち目の映画監督が、起死回生の秘策として、無声映画の復活を提案。
大スターを多数出演させる条件で、ゴーサインが出るが-----。

普段、喜劇と縁のないスターが、次々と登場して、コメディ演技を披露する。

鏡に写る自分を眺めてはウットリするバート・レイノルズ。
やたら体を鍛えるのに熱心なジェームズ・カーン。

昼食をメチャクチャにされるライザ・ミネリ。
ギョロ目の怪優マーティ・フェルドマンばりに、目玉で珍妙な演技を見せるアン・バンクロフト。

世界的なパントマイム役者なのに、一言だけセリフのあるマルセル・マルソー。
そして、電動椅子でカーチェイスをやらかすポール・ニューマンという錚錚たる顔ぶれなのだ。

映画からセリフをなくしたために生じる、ギャグの数々が見ものだ。

海と毒薬:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

そして遠藤周作著作・人生の踏絵にも沈黙や本篇原作の構想等の話が出て来る!事件そのものでは無く取り巻く人間の弱さを凝視する作者の眼差しが

神様のくれた赤ん坊:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-15

しようがなく子供を託されて、その親捜しをして行く、そんな映画が「神様のくれた赤ん坊」だ。

尋ねて行くうちに、いろんな人生が見えてくる。
そこでの人間の面白さみたいなものが、この映画の良さだろう。

そういう事をやって行くうちに、結局、子供というのは、血の繋がりではない、という結論になって行くのも納得出来る。

一種の人情喜劇のスタイルだが、それをべとつかない形の辛口のタッチで描いたのは、前田陽一監督の手腕だろう。

犯罪都市(2017):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

この「犯罪都市」シリーズは、本当にマ・ドンソクの魅力をたっぷり堪能できますね。
強気をくじき、弱気を助ける、しかも愛嬌があって、本当にマ・ドンソクは素晴らしいですよね。
我々が求める理想的なヒーロー像を体現していますよね。

こういうタイプの映画では、悪役の存在がとても重要で、悪役が凄ければ、凄いほど、主役が引き立って、映画的緊張感が増しますよね。
シリーズ1作目で、強烈な悪役を演じて、我々観る者を震撼させたユン・ゲサン。

このユン・ゲサンという俳優は、もともと主役を張れる演技派の個性的な大物俳優で、そんな彼がこの映画では残忍で凶暴な悪役を、実に憎々しげに演じていましたね。

そして、クライマックスでの、マ・ドンソクとユン・ゲサンの空港でのトイレでの格闘シーンは、本当に息を飲むほどの迫力に満ちていて、アクションシーンの素晴らしさを堪能できましたね。

それにしても、ユン・ゲサン、相手が悪かった。何しろ超ド迫力のマ・ドンソクですからね。
最後は、やっぱりボコボコに叩きのめされてしまいましたよね(笑)。

007は二度死ぬ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-15

この「007は二度死ぬ」は、長期の日本ロケを敢行、1967年度の日本での興行収入No.1の大ヒットとなった作品だ。

007シリーズ5作目の作品で、原作通り日本ロケを敢行し、日本中が007に沸いた。

しかし、その中身は奇々怪々で、日本人の漁師に化けたジェームズ・ボンドが、海女と結婚したり、忍者の登場など奇怪な場面が続出する。

いわゆる"国辱映画"としての楽しみ方もできる一方で、ソニー製の超小型ビデオやトヨタ2000GTなど、日本の高度経済成長期が生んだ逸品の数々が、画面狭しと活躍するのは救いだ。

日本からは丹波哲郎の他、ボンドガールとして若林映子と浜美枝が出演。
初めて素顔を見せる、ボンドの宿敵ブロフェルドをドナルド・プレザンスが演じている。

ブリット:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

この映画「ブリット」は、スティーヴ・マックィーンが大活躍する刑事アクション映画の傑作で、ダイナミックなカー・チェイスがスリル満点だ。

タイトルバックから見事な切れ味で見せる、英国出身のピーター・イエーツ監督のハリウッド・デビュー作。

サンフランシスコ市警の刑事ブリットは、護衛していた裁判の重要証人を殺され、その犯人を大追跡、意外な真相を暴き出す。

何と言っても、マックィーンのカッコ良さが売りの映画で、特にラストの飛行場での追っかけが爽快だ。
犯人にズドンと一発ぶち込むクライマックスの胸のすくこと。

サンフランシスコの急坂を、車が跳ね上がるスピード感あふれるカー・チェイスも見ものだ。

ただ、ジャクリーン・ビセットは、見せ場が少なくお飾り程度でしたね。

火の鳥 エデンの花:P.N.「手塚治虫氏は、やはり、漫画の神様」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-15

作品の出来としては、手塚治虫氏を超える事は出来ませんでしたが、手塚治虫氏を讃えての評価。

ちょっと驚いたのは、何の前触れもなかったけど、半年くらい前、図書コーナーのライブラリーの漫画のこの作品をむさぼる様に、読んでいて、改めて凄いなぁと思っていたので、より驚きをもって映画鑑賞。

最新技術で映像も格段によくなっていますが、手塚治虫氏の画力に敵うエナジーが足りない。

『ワンピース』『ドラゴンボール』『スパイファミリー』などあげれはきりがない、手塚治虫氏の子供たち、

もっと、日本のアニメーターは、手塚治虫氏を勉強すべきです。

本物に触れないと、井の中の蛙のまま、つまらないアニメほど、思い込みが、自ら自身で、折角の発展を閉ざしている。

復活する命の象徴、火の鳥。

火の鳥の認識が浅く、単なるアダムとイブ的な世界観は、租借力不足だと思います。

もう一度、手塚治虫氏作品をすべて勉強し直した方が近道だと思います。

沈黙の艦隊:P.N.「すべては、やがて、浮上する(沈黙は金)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

沈黙は金

言い換えると、沈黙は神と言える。

沈黙できる人間が少ない様に、沈黙の時間、あらゆる事象の明らかな浮上が、

約40年のアイドル事務所、女の苑、政治家等、様々な事象の浮上が、沈黙の艦隊の様に、衝撃的な駆逐が実行される。

おとなしい、無口と思われる人間も、つつけば、よく喋る。
頭の中は余計な雑念で一杯。

沈黙は、実行できれば、内容を精査する神の叡智である。

沈黙する事ができれば、相手の嘘を見抜けるし、何が最善かが、奥底から、
不思議な感覚として返答がある。

すぐにアドバイスや返答する人物は、話を聞いていなし、沈黙する事ができない。

沈黙は、金であり、神であり、真実を明らかにする破壊力である。

レジェンド&バタフライ:P.N.「乙ッコ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

私は歴史は素人ですが、織田信長は戦国時代におけるカリスマ武将、時代のキーマンとして描かれることが多く、彼を扱ったメディアのおよそが軍事面、経済面、歴史的な存在意義などの面からスポットを当てているものが多い印象でした。

しかし、今回の作品はいつもと違う切り口から信長を観ることができました。
信長と帰蝶にスポットを当てることで、信長という一人の男が生々しく描かれていたと思います。
帰蝶も同様です。帰蝶の文献は少なく、人物像に根拠が無いと言われる方もいるかもしれませんが、不器用な男のところに嫁ぐことになった、これまた不器用な女。

この物語は、不器用な男女が様々な人生の荒波をともに過ごすなかで、彼らだけの夫婦のカタチを作っていく素直になりきれない二人の愛を描いた作品だったと思います。

私も最近、結婚しました。この作品を観ていると、「好き」と言葉にするって意外とできてないこと、伝えるのって難しいこと、この人(妻)と一緒にいる時間って限られてるんだってこと、たくさん頂いた気づきをこれからも大切にしていきたいなと思います。久しぶりに感動しました。

夜の訪問者:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-14

チャールズ・ブロンソンが絶頂期にテレンス・ヤング監督と組んで主演したサスペンス・アクション「夜の訪問者」。

この映画「夜の訪問者」は、チャールズ・ブロンソンがフランスに渡り、ルネ・クレマン監督と組んで大ヒットさせた「雨の訪問者」、次いでイタリアで主演した「狼の挽歌」の後に、「007シリーズ」のテレンス・ヤング監督と組んで主演したサスペンス・アクション。

ブロンソンのトレードマークの"口ひげ"、黒いTシャツに青いズボン、白いスポーツ・シューズというラフなスタイルと、身軽な体のこなしなど、まさにブロンソンの魅力がいっぱい詰まっています。

ブロンソンが最も脂が乗りきって、快調にスター街道を突っ走っていた頃の作品だけに精彩があり、生き生きとしたアクション演技を見せていたと思います。

最終更新日:2024-11-02 16:00:01

広告を非表示にするには