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- ★★★★★
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- 2023-11-21
この映画「ナック」は、才人リチャード・レスター監督が、ビートルズ主演の2本の映画でも縦横に見せた、その調子っ外れな個性を大爆発させた、ごきげんな作品だ。
女性にモテたい男のドタバタを描いた物語だが、実は話の筋はどうでもいいのだ。
饒舌なセリフと無意味な映像の洪水の中から、映画と時代とを痛烈に風刺し、そのスピード感が、カンヌ国際映画祭で、映画好きの度肝を抜いて、見事グランプリを受賞したのだ。
それにしても、主演のマイケル・クロフォードの飄々として、つかみどころのない個性が光っていて、最高だった。
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-21
遠藤周作の原作を異文化の衝突の視座で篠田正浩監督が映画化して居ると思われる本篇はマーティン・スコセッシ監督版よりも,何と45年も前に製作されていたんだね
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-21
日本映画の再発見と云う本に本篇がモノクロ撮影も為されていることが気になるポイント欄に記述されている。記事を読み,是非そんな黒白版も併せて観たくなった次第
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-21
今朝TBSラジオ番組で本ロバート・ジュニア・ダウニーの話題がー。本篇の垂涎のキャスト&スッタフ,是非観たい一本何だね
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-21
👩今朝のNHKラジオ深夜便は作詞家・喜多條忠特集,神田川,赤ちょうちん等かぐや姫の歌声に藤田敏八監督のフレッシュな本篇映像が暫し目に浮かんで来たんだなあ
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-21
🍒加藤登紀子等の歌う美しき5月のパリと云う唄の時代背景を調べるとフランス五月革命期の本篇のことが出て来た。カンヌ国際映画祭の上映が中止されたりと激動の
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- ★★★★☆
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- 2023-11-20
「日本暗殺秘録」は、桜田門外の変から二・二六事件まで、近代日本のテロの歴史をオムニバス形式で描いた作品だ。
時代劇から任侠・やくざ路線まで、東映オールスターの出演で、オープニングの桜田門外の変で、若山富三郎のダイナミックな殺陣が登場したかと思えば、大久保利通暗殺の唐十郎や大隈重信暗殺未遂の吉田輝雄などは一瞬の出演と、エピソードによって出番もかなり異なっている。
東映の看板スターが全員テロリスト役で、悪役の多い小池朝雄や賀川雪絵が哀れな善人役というのも面白い。
メインは全体の三分の二を割いた血盟団事件で、純朴な地方青年の小沼正(千葉真一)が、政治家を暗殺し逮捕されるまでの話。
正義感の強い青年が、テロリストになるまでを緻密に描き、映画全体のテーマ性を支えている。
テロリズムの本質に迫る笠原和夫の脚本を、中島貞夫監督がダイナミックに演出している。
イデオロギー的な色彩の強い内容に、スプラッター描写を混在させた点も独特だ。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-20
この「新・ポリス・ストーリー」は、ジャッキー・チェンの人気シリーズの第4作だが、前3作とは設定も異なり、香港を震撼させた、不動産王誘拐事件の実話を基にした、シリアスな刑事ドラマだ。
だが、ジャッキーならではのノンストップ・アクションは健在で、この作品でもダイナミックな活躍を見せてくれる。
誘拐予告を突き付けられた、不動産王の護衛の任務に就いた、特捜刑事のジャッキーだが、狡猾な犯人は、不動産王を簡単に拉致し、ジャッキー自身も罠にはまってしまうのだ。
ジャッキーは、怒りと悔しさに燃え、身の危険を顧みず、必死の捜査に乗り出すんですね。
相変わらずのアクションの醍醐味を見せてくれたジャッキー。
彼のアクションに賭ける情熱には、頭の下がる思いだ。
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- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-20
この映画「モンタルボと少年」は、フランスのモダン・ダンス界をリードする、ダンサー兼振付師のジャン=クロード・ガロッタの世界を映像化した作品だ。
大人の世界を垣間見た少年が、やがて愛や暴力といった現実に飲み込まれていく様を、イメージ・フィルム風に綴った作品なのだ。
監督のクロード・ムリエラスは、それまでビデオ作品や短編映画で注目された映像作家で、この作品が長編デビュー作。
セリフやストーリーは、ほとんどなく、列車の音や鳴き声などを効果的に使用していて、実に見事だ。
そこに、ダンス・シーンを盛り込み、幻想的な味わいを醸し出していると思う。
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-20
「続・猿の惑星」は、大ヒットした「猿の惑星」の続篇で、監督はフランクリン・J・シャフナーから「ダーティハリー2」等のテッド・ポストになっている。
前作で白人の娘と一緒に、猿の世界を去ったヘストンは、禁断地帯でパッと消え、新しく遭難した宇宙船のフランシスカスが、白人の娘と二人で猿族に捕まったりした後、地下の世界に入り込む。
その地下の世界は、ニューヨークの地下鉄を中心に、有名な建物が埋没した地区で、住民は放射能の影響でミュータント化しているという設定になっている。
彼らの武器は、テレパシーと一種の幻術で、フランシスカスやすでに捕まっていたヘストンを悩ますのだった。
そして、彼らは核ミサイルを神様と仰いでいるというのも、定石通りで新味がない。
しかも、お話の焦点は猿の軍隊との攻防戦だから、前作ほどの独創性がなく、これも型どおりでつまらない。
もっと奇抜なイマジネーションが必要だったのではないかと思う。
しいて言えば、地下の住民が普通の顏のマスクをとると、いずれも坊主頭でオペラの怪人みたいな顔、というショックぐらいなもの。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-20
起承転結がはっきりしており、ストーリーも面白く、アニメで毀滅よりラストの展開にうるっとくるものがあり秀逸さを感じた。年間10本程度しか映画館に通わず映画お宅ではありませんが、WOWOWでも年間5~60本見ている中でも3本の指に入る楽しい映画でした。
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-20
バイオレンスが得意のビートたけしさん原作のラブストーリーに興味がありクスッと笑えるボケツッコミはたけしさんらしいなと思いましたが、よくある話でした。泣ける事を期待したけどエンドロールになってました。二宮和也さん、波瑠さんはよかったと思います。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-20
この映画「バンク・ジョブ」は、1971年にロンドンで起こった、"ウォーキートーキー"強奪事件をベースにしている。
ベイカー街の銀行の地下にある貸金庫に、強盗団が侵入し、金品を強奪。
だが、事件は政府によって報道規制が敷かれ、遂には英国王室のスキャンダルへと発展していく。
金庫内に隠されていた危険なブツを巡って、7人の実行犯、政府の高官、マフィア、警察の二転三転する駆け引きが、この映画の大きな見どころだ。
穴掘りやトランシーバーを使った、IT時代ではない、アナログな強奪シーンなど、クライム映画本来の魅力が、たっぷり味わえる作品だ。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-20
ポップコーンを食べる間もなく引き込まれていました。それぞれの持ってる正義が交錯して一つの物語となるのですが、段々と真相は分かるのに、正解が分からなくなると言う不思議な感情に陥りました。 人生のまさかはこうやって訪れるかの様ですね。 主演の永瀬廉さんが普段のアイドルとは違い役に見事にはまっていて、心がぎゅっとなりました。 エンディング曲『愛し生きること』の世界観もマッチしていて最後は優しさに包まれ余韻に浸りながらの終演となりました。 迷ってる方がいましたら、ぜひおすすめの作品です。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-20
フランソワ・トリュフォー監督の「終電車」は、カトリーヌ・ドヌーヴの熟れた魅力が、全面開花した作品で、彼女の美しさがこの映画を支配している。
舞台女優という役もよく似合って、トリュフォーの映画にしては、異例な程、大人の官能に満ちている。
「突然炎のごとく」のような複雑な三角関係が描かれるのだが、大人の演技が出来る三人の俳優が組んでいるので、リアリティが感じられるのが、とてもいい。
舞台での恋人同士が、現実でも惹かれあい、この二人は実は地下の男に演出されているという、現実と芝居が交錯する二重三重のトリックが、実に面白い。
とりわけ、この三角関係の結末を演じるシーンが、実は舞台の上だったというオチに至っては、え?という感じなのだ。
トリュフォーは、いつもながらの映画のスタイルや技法を弄びすぎるきらいはあるものの、やはりフランス映画きっての技巧派である事を、この映画でも証明している
- 評価
- ★★★★★
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- 2023-11-20
NHKラジオハングル講座を聴くとアン・ソンギが主演した小栗康平監督作品の瞑想的なシーンのかずかずがが蘇って来たんだな
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- ★★★★★
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- 2023-11-20
大切なものは眼に見えないと云う人間性の本質を探求した原作者の視座は日本のノーベル賞作家の大江健三郎にも未来への希望として究極の楽観主義として語り継がれて
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-20
今日のNHKcultureラジオの大江健三郎インタビューのアーカイブを聴いて居ると本篇のように大江文學が海外で翻訳・受容され映像化までされたんだなあと気付かされ
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-20
風采のあがらないジェリー・ルイス扮する大学教授が、変身薬の研究に没頭。
遂に完成した薬を飲み干すや、手からモジャモジャと剛毛が生えてきて----------。
この後、カメラは一人称、つまりジェリー・ルイスの目となり、彼の姿を目にした者は、一様に驚きもあらわに後ずさりする。
すると、次の瞬間、カメラが切り返され、ピカピカの超二枚目に変身したルイスを映し出す。
喜劇俳優としても、監督としても一流とは言い難かったルイスだが、このあたりの演出は、なかなか鮮やかだ。
そして、これまた1932年版「ジキル博士とハイド氏」の有名な冒頭の場面の見事なパロディともなっている。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-20
この映画「ライトスタッフ」は、米国の最初の宇宙飛行士たちの、正しい資質とは何かを問いかけた作品だ。
トム・ウルフのベストセラー・ノンフィクションの映画化作品で、1950年代末、米国有人宇宙飛行計画に選ばれた飛行士7人と、孤高のテスト・パイロットの姿を対比させながら、責務遂行に求められる、正しい資質をドラマチックに描いている。
初めて音速を超えたパイロット、チャック・イエガーを中心に、彼を超えられなかったものの、宇宙という新フロンティアに挑戦する7人の生き方が、鮮烈に描かれている。
当時のリンドン・ジョンソン副大統領を含む、大物たちをコミック・リリーフにしてしまうところに、フィリップ・カウフマン監督の心意気が感じられて痛快だ。