映画感想・レビュー 165/2613ページ

花より男子(1995):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-05

バス停で,ふと筒井康隆のジュブナイルSFのドラマ時を駆ける少女が甦って来た。松本清張原作サスペンスドラマ地方紙を買う女は内田有紀主演の深みの有るドラマだったが彼女の映画デビュー作の本篇はどう哉

碁盤斬り:P.N.「まんまミーや」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

初日に観て、一週間後2回目も観ました。時代劇、囲碁。。面白いのかなぁ~半信半疑で観に行きましたが、面白かったです。とにかく俳優陣が素晴らしい。もちろん内容も面白いのですが、一人一人の演技に魅了され、さらに面白くしてくれる。最後まで飽きずに楽しめました。クライマックスに向けてどんどん盛り上がって満足できました。

映画『からかい上手の高木さん』:P.N.「ビール党」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

予習一切無し!本当は観る気もあまり無かったものの「まあ100%永野芽郁目当てでいいか」となんともまあ後ろ向きな動機で鑑賞。だがしかし、意外にも意外にも意外にも良かった!(そういう作品の様ですが)悪人がいなく何でもない話、でもとても心地良い空気が流れていました。「クライマックスでヒロインのもとに走る」映画は好きではないので、そういったことも無かったのが好感持てました。そのかわり西片が自分の気持ちを教室で説明するやりとり、かなり長く淡々とした演出で、でも逆にそれが良かった。この二人がまとまらないわけないのに何故かひやひやしてしまったり。永野芽郁はとにかく可愛く、そして西片の高橋くんはゼロワンなんですね、とても良かった。地味ですがなかなかの佳作だと思います、口コミで広まってほしいです。

丘の上の本屋さん:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-06-04

知人は押し付けがましいメッセージ映画で、本屋は世界の縮図というあざとさが鼻につくと酷評してました。私は古本屋とそれに関わる人達の日常生活を描いた作品だと思います。音楽がいいけど、エンドロールの歌でシラケました。その後の音楽でなんとか救われたけど。

サクリファイス(1986):P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

サクリファイスを観て、とても感動した。私は昔からアンドレイ・タルコフスキー監督の大ファンなのだ。ノスタルジアを初めて観た時の衝撃は決して忘れることができない。それだけにこの映画もひじょうに興味深かった。これは何よりもスクリーンが美しくて、いつの間にか不思議な世界に吸い込まれていく魅力があった。私はたまたま田中小実昌さんがこの映画の解説をされているのを観たが、その中でこれはみずみずしい映画だと仰っていた。私もまったく同感である。みずみずしい映画として楽しめば、それでいいということだが、私もほんとにその通りだと思った。これは何度も観たくなる作品だ。素晴らしいの一言に尽きると思う。

碁盤斬り:P.N.「みつな」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

とっても良い映画でした。
最初の賭け碁の掛け金がなんで―と思いましたが、結果源兵衛さんとの関わりが、、、、、。
皆さんがおっしやっておられるようにキャストが素晴らしかった。まだまだおいごばん、頑張ります。
若い方も見てほしい。中学生、高校生1回見て、鬼滅の刃、コナンもいいけど碁盤斬りもすごくいいよ。お願いします。

碁盤斬り:P.N.「ミトン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

久しぶりに心震える感動作に出会えたこと嬉しく思います。
たった今観終わって感動冷めやらず。
草彅さんの色々な場面の表情が心に残ります。
キャストも素晴らしく日本人の忘れてしまった何かに気付かされる映画でした。
とにかく還暦過ぎたおばちゃん1人静かに号泣しました。

エリート・スクワッド:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

このブラジル映画「エリート・スクワッド」は、ブラジル、リオのスラム、麻薬密売、警官の汚職に立ち向かう軍警察特殊部隊をリアルに描いた作品だ。

タイトルからは、一見、特殊部隊アクションかなと連想してしまいますが、そんな生易しい映画ではありません。

何しろ脚本が「シティ・オブ・ゴッド」のブラウリオ・マントヴァーニだ。
ブラジルのリオデジャネイロが抱えるスラム、麻薬密売、警官の汚職といった困難な問題に敢然と立ち向かう、軍警察特殊部隊BOPE(ボッピ)の活躍を描く作品なんですね。

当然、アメリカの特殊部隊ものとは違って、ドキュメンタリータッチの社会派映画なのだ。
しかも、このBOPEの行動がアクション映画以上に激しいのだから、さらに驚いてしまう。

マチアスとネトは新人警官。しかし、警察内部の腐敗に対してささやかな反抗を行なったことから、スラムのいざこざに巻き込まれてしまう。

銃を持ったチンピラに包囲され、弾も尽きて万事窮すとなった時、軍警察精鋭部隊BOPEが駆けつけ、無事救出された。
そして、堕落した警察に嫌気がさした二人はBOPEに志願するのだった。

一方、BOPEのナシメント大尉は、日々の激務でストレスが頂点に達していた。 一時的に実践の任務を離れ、訓練教官となったナシメントは、マチアスとネトを自分に替わる指揮官に育てるため、過酷な訓練を開始するのだった。 欧米の特殊部隊ものと変わらないように思えるが、BOPEの行動はとにかく過激だ。 チンピラが銃を持っていれば、先に発砲し、相手が死んでも気にしない。 そして、手掛かりをつかむためなら拷問も辞さず、頭にビニール袋を被せて空気を遮断しながら、何回も顔をひっぱたくという激しさは、もはや警察の特殊部隊というよりも「ワイルド7」か「マッドポリス」のようなのだ。 何しろ、彼らのエンブレムはドクロなのだから、ナチのSSも顔負けだ。 しかし、前半で警察の腐敗も描かれているから、これも仕方がないだろうなと思えてしまう。 最終的に物語は、インテリで穏健派のマチアスが、ひとりのタフなBOPE隊員に成長するところで終わるが、続編ではさらに過酷な運命が待っているのだった。

続・荒野の七人:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-03

この映画「続・荒野の七人」を観て、ロバート・フラーをとても懐かしく感じました。
ロバート・フラーと言えば、かつてTVで人気を博した「ララミー牧場」でのジェス役の俳優さんですね。
吹き替えを久松保夫さんが行っていて、いまだにその印象が強く残っています。
とにかく、ロバート・フラーの憂いを秘めた眼差しと鮮やかなガンさばきが、我々西部劇ファンを魅了したものでした。
この「ララミー牧場」は、かの映画の伝道師・淀川長治さんが解説をされていましたね。
ロバート・フラーはこの映画では、やはり主役のユル・ブリンナーの映画ですので、あまり印象には残りませんでしたね。

L.A.大捜査線 狼たちの街:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

売人の追撃、情報屋の利用、囮捜査----、現代アメリカにおいて悪を制するためのテクニックの全てが、フリードキン監督お得意のスピーディーな演出タッチでぐいぐいと、矢継ぎ早やに押しまくり、その展開をロサンゼルスの風俗のど真ん中をつっ走りながら見せて行きます。

「フレンチ・コネクション」のニューヨークの街が、生きて鼓動を続けていた以上に、ロサンゼルスの街のギラギラする生命感が伝わって来るだけに、捜査官の熱い生きざまが、生の緊張感を伴って見えて来るのです。

偽札造りを逮捕する見せ金を作るために、ダイヤモンドのバイヤーから強盗まがいに金を奪おうとしたり、主人公が死んだ後に、相棒が女の情報屋のヒモにおさまるあたりの描写が、フリードキン監督らしく、ひねりが効いていて、とても面白いと感じました。

そして、フリードキン監督は、"悪を制する絶対的な正義”を描こうとしているのではなく、この映画の原題にもなっている「To Live and Die in L.A.」、つまり、「ロスで生き、ロスで死ぬ」ためには、対する"悪への相対的な正義"しかないという論理で押して来ます。

このロスの街で生き生きと、走る男たちが熱く熱くとらえられているからこそ、フリードキン監督の論理には、有無をも言わせぬ説得力があるのです。 この映画は、鬼才ウィリアム・フリードキン監督による、我々、フリードキン・ファンの魂を熱くし、血沸き肉躍る、映画的興奮と映画の醍醐味を味合わせてくれる、貴重な愛すべき作品なのです。

L.A.大捜査線 狼たちの街:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

"鬼才ウィリアム・フリードキン監督による、全く新しい分野の犯罪ドラマの傑作 「L.A.大捜査線 狼たちの街」"

この映画「L.A.大捜査線 狼たちの街」は、1970年代前半に「フレンチ・コネクション」で、刑事映画に一大旋風を巻き起こした、鬼才ウィリアム・フリードキン監督が、またまた、全く新しい犯罪ドラマの分野を切り拓いた、画期的な作品です。

今回の主人公は、アメリカ財務局の捜査官で、財務局の捜査官といえば、元々は偽札捜査からスタートした組織ですが、大統領警護のシークレット・サービスも彼等の重要な職務です。

映画の冒頭、いきなり爆弾犯人を追い詰めるアクション・シーンから始まりますが、ここで、フリードキン監督は相棒との友情を見事に表現しておいて、本題の偽札犯追求に入っていくという演出のうまさを見せます。
ここで、いきなりフリードキン監督の映像魔術の世界に引きずりこまれてしまいます。

スターゲイト:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-03

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

時は流れて1994年、言語学者ダニエルは、”ピラミッドは定説よりも遥か昔に建てられた”という学説を発表する。
そして、彼はある老婦人から石板の古代文字の解読を依頼される。

謎を次々と解明するダニエルに、やがて秘密が明かされることになる。
その石板こそ、異世界へと通じる”スターゲイト”を起動させる鍵であったのだ——-。

私が大好きな俳優、ジェームズ・スペイダーが、ダニエル・ジャクソンという言語学者の役を演じていて、眼鏡が知的な感じを醸し出していて、とてもよく似合っています。

このダニエルと対照的なのが、カート・ラッセル演じる探検隊の隊長のジャック・オニール大佐です。
拳銃の暴発事故で息子を亡くしてしまったという辛い過去があり、自暴自棄になっているネガティブなキャラですが、勇気があって指導力もあるところが好感が持てます。

ストーリー自体は、よくある展開なのですが、スターゲイトの向こうの世界の描き方は、きちんとしている印象があり、とても好きですね。 セットも衣装もカメラワークも、なかなか良かったと思いますね。

スターゲイト:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-03

この映画「スターゲイト」は、「インデペンデンス・デイ」で大ヒットを飛ばしたローランド・エメリッヒ監督によるSF大作。

ジェームズ・スペイダーファンで、尚且つエジプトが大好きな人だったら、絶対にはずせない作品ですね。

冒頭の砂漠の中から、金属製の巨大な”輪”の形をした遺跡が発見されるシーンは、文字通り、導入部として、とても魅力的です。

そして、この遺跡には解読できないような謎の象形記号が刻まれていたが、その存在は軍によって闇から闇に葬られる。

この映画のキーアイテムである金のペンダントが、さりげなく、それでいてインパクトたっぷりに登場するところが、実にいいんですね。
とにかく、小道具の使い方がほんとに巧いですね。

クランスマン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

この映画「クランスマン」は、1960年代中期におけるアメリカ南部の黒人差別をテーマにした映画で、「007シリーズ」や「レッド・サン」「バラキ」などの映画で名を上げたテレンス・ヤング監督にしては珍しい社会派ドラマだ。

この物語の舞台はアラバマ州の田舎町。
ここに黒人の公民権運動が流れ込み、折悪しく、黒人が白人の人妻をレイプした事件が起こって、黒人排斥運動の暴力組織として悪名高い"K・K・K(クー・クラックス・クラン)"が動き始める。

この騒然たる状況の中で、冷静なシェリフ(リー・マーヴィン)とリベラルな白人(リチャード・バートン)が、K・K・Kと闘い、死んでいく。

ストーリーだけを追うと、いかにも常識的な感じだが、この映画は典型的なK・K・Kの白人(タイトルのクランスマンとは、この団員という意味)を一方の極に、友人を虐殺した白人を一人一人殺していく一匹狼の黒人(O・J・シンプソン)を他方の極において、その中間にいろいろな態度の市民たちを配し、その心理の揺れ動きを、手際良く描いていく構成が、実に巧みなので、この種の作品にありがちな紋切り型から免れていると思う。


例えば、シェリフにしても、単純な正義感ではなく、町の白人たちの感情を考慮しながら、自分の信念の最後の一線だけは侵すまいとしている現実主義者なのだ。 また、K・K・Kのスポンサーで、町長でもある工場主は、シェリフに向かって「俺は悪玉ではない。悪玉は制度だ」というセリフを吐けるだけの冷静さを備えている。 リベラルな白人にしても、自分の土地の中で貧しい黒人を保護しているが、それ以上はなるべく騒ぎに巻き込まれず、静かに本でも読んでいたいという優柔不断さが、かえって人間味を感じさせるんですね。 また、彼の保護下にある美しい黒人娘が、大都会の空気を吸って帰郷してから、この町の黒人デモの指導者と微妙な対立を示す。 これらの人物たちの性格はきちんと描き分けられ、それが互いに絡み合って、緊密にドラマが進行していく点で、テレンス・ヤング監督の演出は手堅さを示していると思う。 いずれにしろ、広大な国土の中に孤立しているアメリカの田舎町の閉鎖性は、それ自身、ドラマの実験室となるのかもしれない。

この映画を観て、最初に思い浮かべたのは、アーサー・ペン監督、マーロン・ブランド、ロバート・レッドフォードが出演した「逃亡地帯」で、こちらは黒人問題ではなく、脱獄囚に対するリンチが素材だったが、その町のシェリフであるマーロン・ブランドの役割は、この「クランスマン」のリー・マーヴィンにそっくりだ。 それから、エイブラハム・ポロンスキー監督、ロバート・レッドフォード主演の「夕陽に向って走れ」もよく似た環境のドラマであり、治安が強大な警察機構ではなく、個人の決断にかかっている密室状況で、大衆の狂気に一人立ち向かう保安官をヒーローにしたドラマだった。 こういうドラマは、日本の社会では作り得ないという点で、いかにもアメリカ的であり、そこにはいつも学ぶべきものがあると思う。 テレンス・ヤング監督のこの映画に、黒人問題についてのアクチュアリティがあるかどうかは疑わしいが、"アメリカの田舎町のドラマ"の典型として、興味深く観られる傑作であることだけは確かだ。

風とライオン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

誘拐を企んだ野蛮さを許せず、盗人を斬首する残酷さに吐き気をもよおすのですが、しかし、自分たち母子三人には紳士の礼をつくし、部下を叱咤する威風は辺りを払い、敬虔な祈りの姿を厳しさが包み、優しい微笑にぬくもりが広がるのです。

この砂漠に生きる男、そうしたライズリとは、なんであろうか? -------。
父を持たぬ子供たちは、いつか彼に、父親への畏敬にも似た憧れを抱き、未亡人もまた心を開いていくのです。

ロマンの英雄ライズリが、その雄々しさで観ている私の魂を奪うのは、脱走した未亡人と子供たちが、手引きした男の手で不気味な山賊たちに引き渡され、あわや危難が迫る時、轟く銃声とともに馬上疾駆のライズリが、長剣を振るって敵をなぎ倒す場面だ。

ジョン・ミリアス監督は、心酔する黒澤明監督の「七人の侍」に魅入られて、このような戦闘シーンを撮りたかったのだと言う。

そして、ラストの30分にもわたる、今度は独仏の軍隊に捕らわれたライズリを、アメリカ海兵隊とリフ族が救出する一大戦闘シーンもまた見ものだ。


大砲とライフルと剣が入り乱れる。馬蹄の高鳴り。 ジェリー・ゴールドスミスの音楽が、ドラマティックな陶酔を呼ぶのです。 そして、その最後の一瞬に、私がこの映画の中で最も感動した、素晴らしい場面がきらめくのです。 未亡人の息子の少年と、馬上のライズリとのすれ違いざまの別れのシーンです。 少年は、リフ族のターバンを被り、ライズリ愛用の銃を捧げ持ち、再び、黒装束のヒーローとの瞬間の接触に、哀切の余韻が私の心の琴線を震わします。 この映画の題名の"風"とは、ルーズヴェルトを讃え、"ライオン"とは、自らをなぞらえた、ライズリの大統領宛ての書簡から取っているのです。 この映画は、現代人の心を少年の素直さに引き戻す、郷愁とロマンティシズムにあふれた見事な男のドラマだと思います。

風とライオン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

誘拐という行為は野蛮だけれども、それは列国の圧力からモロッコを救う、民族の栄光を賭けた狼煙だったのです。
この狼煙に乗じてアメリカ側は、一気に国力の拡大を図ろうとするのです。

第26代アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズヴェルト(ブライアン・キース)は、次期大統領選への思惑も絡んで、大西洋艦隊をモロッコへ派遣し、人質を生きたまま返すか、ライズリの首を渡すかと、派手なパフォーマンス的な宣言で、合衆国民の喝采を浴びるのです。

こうして、ライズリ対ルーズヴェルトの虚々実々の戦いが繰り広げられていくことになるのです。

囚われの身となった未亡人のペデカリスは、息子と娘をしっかり両脇に"蛮族"どもと砂漠の旅を続けるのですが、気丈にたじろがぬ彼女の威厳と激しさに、キャンディス・バーゲンの魅惑が輝いて、実に素晴らしい。

その彼女にとって、異教の徒のライズリは、その全てが謎だったのです。

風とライオン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

この映画は、1904年のモロッコが舞台。
その資源と利権を狙って、世界の列強が介入してきて、しのぎを削る中、一つの誘拐事件が起きます。
タンジールに住むアメリカ人一家の邸宅を、騎馬の一隊が襲ってきて、未亡人のペデカリス(キャンディス・バーゲン)と、幼い息子と娘を誘拐していくのです。

この騎馬の一隊を率いるのは、黒装束に身をまとったリフ族の首長ライズリ(ショーン・コネリー)だ。
半白のヒゲとシワと、黒々と射る瞳の鋭さ。
初老の精悍さに、王者の風格と威厳が漂っているようだ。

そう、彼こそが、この映画の主人公であり、ヒーローなのです。
演じるショーン・コネリーが、かつての007シリーズでのジェームズ・ボンドのイメージを完全に払拭し、"見直す"というくらいじゃ追いつかないほど、男の私から見ても、本当に震えがくるほどに惚れ惚れしてしまうのです。

最終更新日:2025-11-10 11:00:02

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