マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 感想・レビュー 8件

まーがれっとさっちゃーてつのおんなのなみだ

総合評価4.25点、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2019-10-19

夫に先立たれ認知症が世間に公表された頃を軸に、過去の主要な出来事を頻繁にインサートして、イギリス政界や社会状況をダイジェストに編集した記録もの。映画「リトルダンサー」にある国営化政策撤廃に絡む労働組合との軋轢や、IRAのテロへの強硬姿勢、アルゼンチンと戦ったフォークランド紛争、そして人頭税導入から保守党内部で孤立する様子もあり、歴史の中の立場は理解できる。対して私生活は極端に抑えられており、娘キャロルは登場するも息子マークの成人姿はない。夫デニスとの婚約エピはあるが、幻覚に度々現れるも夫婦愛の核心は描かれていない。故にメリル・ストリープの独り舞台に終わる。中年から晩年までのサッチャーの妥協なき強靭な政治家像を見事に演じてる。伝統に凝り固まった男性組織の硬直化を打破する、女性政治家の必然性をより深く描いても良かったのではないか。副首相の辞任劇がもっと生きたはず。

P.N.「あやりん」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2012-04-02

夫との深い信頼関係には見ていて涙が出ました。強い女・鉄の女であり続けることの辛さ…。過去と今が交錯し、そこに彼女の想いや幻覚も混じり、さらに史実も出てくるので、映画自体気が抜けないです。私的に、EU加盟統一通貨についてのシーンが現在のユーロ不安と繋がり、「実際の英国も、今は加盟しなくてヨカッタと思っているのかなー」なんて考えちゃいました。

P.N.「あいかげ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2012-03-26

途中、メリルストリープであることを忘れるほど話に没頭できました。あれほど存在感のある女優なのに。
サッチャーを褒め称えるだけでないのも良かったです。

P.N.「メイ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2012-03-24

青いスーツを纏い、いつもきれいに髪をセットしていたサッチャーさんの姿が甦ってきました。彼女の政策がすべて正しかったのかどうかは、わかりませんが本当に勇気のある女性だったと思います。

P.N.「ヨリ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2012-03-24

メリル流石ですよ~!!
最後の方なんて、本人に見えた。

旦那さんの亡霊は、サッチャーさん自身が求めていた愛情か…。
痴呆と言われる人には、理由が有る事が分かった。

P.N.「一期一会」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2012-03-20

英国サッチャー元首相が晩年そうなっていたとは知りませんでした。『鉄の女』の異名を持つ彼女は、フォークランド紛争の時、経済メリットはないと言う
米国務長官に「真珠湾攻撃を受けて東条に和平を求めましたかしら?」と一蹴する所は正に鉄の女でした。主役はやはり演技派の
メリル・ストリープ。
夫との想いや苦悩する心情を見事に演じてます。オスカー取るのは納得です。

P.N.「ほみ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2012-03-19

一人の女性の人生の軌跡を極めて忠実に描いた作品だった。思い返すと辛く苦しい場面の方が多かったように思う。まさに「人生」そのものを描いたものだった。手放しに感動するというよりは、自分の深いところにも「何か」を受け入れなければいけない重い映画だ。メリルの演技には圧倒されるばかりだった。自分の人生を見つめ返すよい機会を与えてくれる映画だ。

P.N.「くまさん」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2012-03-17

英国病の祖国を救ったのは、保守党内で考え方も出自も反主流の異端児だった。当時、青春時代を送った人間としては映画のシーンは、ビートルズみたいに何もかも懐かしい。ブライトンのホテルでの暗殺未遂、終わりそうで終わらなかったフォークランド紛争、EU官僚を信用せず貫いたポンドへの信頼、そして人頭税をめぐる退陣劇…。そして何よりも認知症に苦しむ姿に、鉄の女もやはり普通の人間であったかと、親近感を覚えた。

最終更新日:2024-04-30 18:13:01

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