上海家族 作品情報

しゃんはいかぞく

15歳の娘・阿霞(アーシャ)の父に愛人が出来た。その関係を2年も続け、いっこうに家庭を省みる気配のない夫の態度に業を煮やし、母は離婚を決意する。そして、阿霞を連れて祖母の住む狭い実家に戻る。離婚するなど軽率だ、と娘の行動が不満でならない祖母は、間もなく叔父が結婚するので、ふたりが住める部屋はない、とすぐにでも阿霞母娘を追い出したい様子だった。そんな祖母を、現代っこの阿霞は「昔話に出てくる意地悪ばあさんみたい…」と心の中で密かに思う。やがて母は、阿霞のために妻を病気でなくした李さんと再婚をする。しかし、李さんの息子・強強(チャンチャン)は、阿霞たちに敵意を剥き出しにする。また、真面目で堅実と聞かされていた李さんが、実はとてもケチな男だったとわかり、阿霞は失望し、学校の友達の侃侃(カンカン)の幸せな家庭が羨ましくてならない。やがて、そんな李さんと口論の末、母はまたも離婚を決意する。再び、やむなく祖母の家に戻った母と阿霞だったが、すでに叔父夫婦が暮らす祖母の家に二人の居場所はなく、落ち着くことすら許されない状況だった。同居を拒む叔父の妻に対し、祖母は自らの娘である母を庇い、親として娘である母と、阿霞への深い思いやりを話して聞かせるのだった。一方、愛人に逃げられた阿霞の父は、母との復縁を望んでいた。「パパと復縁しないで!パパは信じられないわ」。阿霞は自分の為に母が自分勝手な父と無理に一緒になることを望まなかった。そして、好きでもない李さんのような男と結婚することも。母は娘といっしょに祖母の住む実家を離れ、父や親族からも独立して、ふたりだけで生活することを決意するが……

「上海家族」の解説

祖母、母、娘、三世代が織りなす親子の葛藤と絆を繊細なタッチで綴った女性映画。現代中国の発展著しい都市・上海を舞台に、母娘三代それぞれが抱える悩みを浮き彫りにしつつ、懸命に生きる女性たちの姿をドキュメンタリー的な手法でリアルに描く。監督は日本初紹介となる女流監督のポン・シャオレン。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年5月1日
キャスト 監督ポン・シャオレン
出演チョウ・ウェンチン リュイ・リーピン ソン・ハイイン チェン・チェンヤオ
配給 東宝東和
制作国 中国(2002)
上映時間 96分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:38

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