ヒロイン唐田えりか感無量で涙 東出「現場で起きたことの奇跡の連続がこの映画になった」『寝ても覚めても』初日舞台挨拶

ヒロイン唐田えりか感無量で涙 東出「現場で起きたことの奇跡の連続がこの映画になった」『寝ても覚めても』初日舞台挨拶
提供:シネマクエスト

日時:9月1日(土)
場所:テアトル新宿
登壇者:濱口竜介監督、東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオ、渡辺大知(黒猫チェルシー)、柴崎友香


第 71 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたことで注目を浴びた新鋭・濱口竜介監督が、東出昌大を主演に迎え、芥川賞作家・柴崎友香による同名恋愛小説を映画化した『寝ても覚めても』が映画の日の1日(土)、ついに全国公開となった。初日舞台挨拶は 4 回分即完売、急遽追加を設ける人気ぶり。テアトル新宿での初回、初日舞台挨拶は涙と感動と笑いに包まれた温かな雰囲気に包まれた。上映直後、客席からは拍手が起こり明転と同時にキャストの登壇を今か今かと待ちかねる熱い熱気に包まれた場内。tofubeats による主題歌「RIVER」が流れ主演の東出昌大を先頭にひとりずつ丁寧にお辞儀をして入場するキャストと監督に黄色い声援が飛び交った。

東出「初日の感動をひしひし」
「今、壇上に立って初日の感動をひしひしと感じています」と東出、「今日を楽しんでください」と監督から一言ずつ。本作で本格的な映画ヒロインデビューを果たした唐田は目に涙を浮かべながら「大好きな作品がついに公開することが嬉しくもあり、(手から離れてしまうことが)少し悲しい…」と言葉に詰まりながらも初日の感動を口にした。そんな唐田の様子を受け「唐ちゃん~!!やめてよ泣きそう」と瀬戸、「心を許せる仲間とスタッフに感謝」と一礼。山下は「良い映画になったと感じている」伊藤は終わってからも余韻の残る作品」とそれぞれの感想を述べ、渡辺は「僕のこの映画ファン!観た方の反応が楽しみ」と挨拶をした。

イケメンだって失恋経験ございます!衝撃体験披露
『寝ても覚めても』は、終盤にヒロイン朝子が見せる衝撃的な行動に共感や反感、両方の意見が白熱し、思わず誰かと語りたくなると話題になっている。カンヌ国際映画祭に正式出品された際には、その衝撃と、主人公が同じ顔をしていることに「この映画はジャパニーズ・ホラーなのか?」と聞かれたこともあると東出。「ラブホラー的な(映画)」と監督は自身の解釈を述べた。そして話は衝撃の行動を起こす朝子をどう思うかと男性陣に向けられた。朝子に共感できるか?自身の恋愛観は?と問われ監督は「今日、この場に両親が来てる前で恋愛観を話すのは恥ずかしい…」と笑いを誘った。「僕はお母さん来てないですけど…やっぱり恥ずかしいですね(笑)。過去に忘れられない恋はあります。でも寺山修司さんの言葉に【振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない】という言葉があって…」と一人語りを始めそうになるとすかさず東出と瀬戸が「お疲れ様でーす!」と渡辺の話をシャットアウト!仲の良さが伺える。そんな東出と瀬戸も過去にはフラれた経験があるそうで、瀬戸は「中一の時初めての彼女にフラれて、壁を叩きながら『神様~!何でこんな仕打ちを~!』」と叫んだという。

亮平派?麦派?女性陣の意見に東出撃沈
東出は本作で亮平と麦、一人二役を好演。誠実で気配りの出来る亮平に対し、麦はザ・自由人。ふらりと現れたかと思うと、いつの間にかいなくなっている。そんな性格の違う2人の相手役を務めた唐田は「(演じていて)麦はずっと一緒にいてはいけない人、亮平は思いやりがあってね~」と山下、伊藤に同意を求めた。3 人共に亮平と麦なら亮平派!という三人は口々に「麦に心を持ってかれたらヤバい(山下)」「やっぱり安定が欲しいとね笑(伊藤)」とまくし立て、二役演じた東出はタジタジ。「僕は両方演じたからには麦が違うと言われるとな…。どちらかというと僕は麦は何ですけと…」と東出が話し出すと、まさかの“自分は麦似”発言に会場はドン引き!瀬戸がすかさず「(麦も、演じた東出本人も)カリスマ性があるよね!」とフォローした。ちなみにこの日会場に詰め掛けたお客さんは圧倒的に亮平派が多かった。

原作者太鼓判!「心をかき乱される良い映画」
ここで、キャストと監督には秘密で初日のお祝いに駆け付けた原作者の柴崎友香さんがサプライズ登場!濱口監督と東出に花束をプレゼント!「今日はたくさんの人に来て頂いて嬉しいです。私にとってもこの「寝ても覚めても」は大事な作品で、自分の転機にもなったもの。撮影現場ではどんな作品になるのか想像つかなかったけれど、初めて出来上がったものを観た時は自分の作り出したキャラクターが実際にいるんだ!という気持ちになって、自分の描いた亮平と麦を東出さんが一人二役で演じて下さったことも嬉しかった。心をかき乱される良い映画です」と万感の思いを口にした。「今日同じ壇上に立てるのは嬉しいこと」と濱口、「この作品を生んで下さってありがとうございます」とそれぞれに柴崎に感謝の言葉をなげかけた。最後に作品を代表し東出は一言で説明の付かない観終わった後の感情に「賛否が起こることは嬉しい。根底にある愛おしさ慈しみに嘘はない。現場で起きたことの奇跡の連続がこの映画になった。余韻噛み締めてください」と挨拶し舞台挨拶を締めくくった。

最終更新日
2018-09-03 12:00:56
提供
シネマクエスト(引用元

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