『キングコング:髑髏島の巨神』ロバーツ監督、日本版オリジナルポスター「一生飾っておきたい」

『キングコング:髑髏島の巨神』ロバーツ監督、日本版オリジナルポスター「一生飾っておきたい」
提供:シネマクエスト

日時:2月7日(火)
場所:新宿ピカデリー スクリーン6
登壇者:ジョーダン・ボート=ロバーツ監督、樋口真嗣監督

全世界の映画ファンが待望する最大にして”最凶×最強×最恐”の王者“キングコングを描くアドベンチャー・アトラクション超大作『キングコング:髑髏島の巨神』が3月25日に日本公開となる。日本公開を前に、ジョーダン・ボート=ロバーツ監督が緊急来日、マスコミ、興行関係者に向けて全世界初となる本編映像プレゼンテーションを行った。

決して足を踏み入れてはいけない“髑髏島”、そして全長31.6メートルの“巨神”キングコングの秘密に迫る、大迫力の本編映像約 15 分はまさに圧巻。この春、全世界を席巻する超大作を、映画館で見るべき映画と強烈に印象づけた。イベントには、日本怪獣映画界に新たな歴史を刻んだ『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督も駆けつけ、日本のアニメ、ゲーム、怪獣映画を愛したやまないロバーツ監督と意気投合。スクリーンで大暴れするキングコングに期待MAXの熱いオールを贈った。

また、“怪獣画師”として世界から注目される開田裕治氏による日本版オリジナルポスターが初披露されると、ロバーツ監督は、「一生飾っておきたい」と大喜び、イラストによるコングの新たな覚醒を喜んだ。


「私が敬愛する日本に、自信作を携えて来日できたことを光栄に思います。日本が大好き、焼酎も大好きです。幼い頃から日本のアニメやゲーム、怪獣映画を観て育った僕には、日本文化のDNAが組み込まれています!」–ステージに登場したジョーダン・ボート=ロバーツ監督は、宮崎駿を始めとするアニメやゲーム、怪獣映画を生んだ日本のサブカルチャーに対する愛を語った。32歳で3度目の来日となり大の親日家である。

「多メディア時代の今、なぜこの映画を作られなければならなかったか。今までとは違った作品」を目指して、今回の映画化に挑んだ。そして「いつまでも待たされる映画ではなく、コングはいきなり出てくる」と自信をのぞかせた。

本編映像によるプレゼンテーションは、映画の冒頭シーンから始まった。南太平洋のどこか。ある島に日本とアメリカの戦闘機が不時着、パイロットは命がけの戦いを繰り広げる。このシーンにカメオ出演しているのは、“サムライ・ギタリスト”MIYAVIだ。その役名はグンペイ・イカリだが、「グンペイ」はゲーム開発者の第一人者、横井軍兵氏、イカリは「新世紀エヴァンゲリオン」の碇ケンドウに由来することを明かした。このシーンはベトナム、オーストラリア、ハワイと長期間にわたって撮影されたという。

続いての映像は、1970年代を舞台にした本作で、髑髏島の調査に向かった遠征隊がキングコングに遭遇する圧巻のシーンが上映された。「荒々しくも美しい、『地獄の黙示録』や『プラトーン』を意識して、ナパーム弾のイメージも効果的に使った。コングがヘリコプターにメガトンパンチをぶちかます。そして、燦々と太陽が照りコングのシルエットが映し出されるところに、ヘリが飛んでいる。本作の象徴的なシーンだ」と解説した。
全長31.6メートルのキングコングの体長への質問には、「ゴジラと戦わせたいからだろう…とよく言われるが、そうではない。人が見上げたときに、“まさに神”と感じるスケール感を考えた。1933年の『キングコング』に原点回帰し、二足歩行にもこだわった」とコメントした。
続いて巨獣が登場する2映像が紹介された。監督は、「荒々しくも美しい、そして少し怖いような光景に、様々なクリーチャーも出てきます。見た目は美しいのですが殺されるかもしれないという恐怖を登場人物たちが感じる」と説明。続いて「モンスターたちの墓場で死闘が繰り広げられます。ベトナム戦争時代の兵士たちに、巨大な骨が散らばる場所で戦ってほしいと思った。骨というのは殺されたコングの両親の骨です」と紹介した。調査隊の前に水中から突如現れる巨大なバッファロー。巨大な髑髏が横たわり、ガスが発生する区域では、巨大な巨獣《スカイ・クローラー》が襲いかかる。監督は、「バッファローとクモの巨獣、この2つのデザインを決定して髑髏島のクリーチャーの方向性が確定した。宮崎駿の作品に出てくるようなクリーチャー、というのがポイントです。精神性があり、美しくパワフルで重みがあり、恐ろしい。そういった要素が混ざったものにしたかった」という。また、巨獣《スカル・クローラー》の造型は、「顔が白くて皮膚が黒い、これは『千と千尋の神隠し』に出てくるカオナシを彷彿とさせます。また、エヴァンゲリオンに登場する白い髑髏のキャラクター(サキエル)も彷彿とさせます」と語った。
本編映像のプレゼンテーションの後、社会現象化した『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が登場、「怪獣映画が好きな僕らの世代にドンピシャの映画」と大興奮。「映画館で見るべき超大作、一人でも多くの方に劇場で体験して欲しい」とエールを贈った。特撮のスペシャリスト、ジョン・ダイスクトラのILMへの帰還に狂喜する一幕も。また、ロバーツ監督が影響を受けた上田文人氏によるゲーム「ワンダと巨像」を紹介した。
樋口監督と対面したロバーツ監督は、「『シン・ゴジラ』は大傑作、大好きです。樋口監督が『シン・ゴジラ』で成し遂げたことをこの作品でやりたいと考えている。ゴジラ映画を更に新しく面白くしていくというチャレンジがあり、日本の官僚主義に怪獣の要素が入ってくる。新鮮で、今の時代にあった映画」と大絶賛した。
また、怪獣画師、開田裕治(かいだ ゆうじ)氏が手がけた、日本オリジナルのイラストポスターが初披露された。完成したばかりのポスターを見た監督は、「素晴らしいポスターです。映画作りというのは長く孤独な作業で、本当に大変なものです。ただ、時折このようなとてつもなく素晴らしい瞬間があり、それらの大変だった経験を全て忘れさせてくれるのです。このポスターはまさにその瞬間の一つです。死ぬまで壁に飾りたいくらい素晴らしい。自分が作った映画が、他の人をインスパイアしてこのような新たな作品ができるというのは、非常に嬉しいことです。ありがとうございます」とお礼を述べた。
3月の日本公開に向けてメッセージを求められた樋口監督は、「正統派の怪獣映画だという予感がしています。怪獣映画でありながら、戦争映画でもあるという…、そこに貫かれる監督の美学を感じます。こういう映画を一人でも多くのお客さんに、大きなスクリーンで見てもらえたら嬉しい」とコメント。

最後にロバーツ監督が、「日本も日本の文化も大好きです。この映画は日本の文化に大いにインスパイアされて作った作品です。なぜ2017年にキングコング映画を作らなければならないのか、そして映画館で観るべき映画とは何か。とにかく面白い旅になっていると思いますので、早く日本の皆さんにご覧いただきたいです」と締めくくった。
全世界が注目し、待望する『キングコング:髑髏島の巨神』は、3月25日(土)より全国公開となる。

最終更新日
2017-02-09 09:00:14
提供
シネマクエスト(引用元

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