そこにあるのは現実か仮想か。バーチャルなリアルをサバイブせよ――新感覚SF『VR ミッション:25』11/19に公開

そこにあるのは現実か仮想か。バーチャルなリアルをサバイブせよ――新感覚SF『VR ミッション:25』11/19に公開
提供:シネマクエスト

近未来のニューヨークを舞台に、仮想空間でのスリリングな戦闘を描く映画『VR ミッション:25』が、11月19日から公開される。

どこか遠い未来だと思っていたVRの世界も、VR元年と呼ばれた2016年、技術の発展により待ち望む近未来が目前と迫っている。

VRを題材にした映画は世界的大ヒットにもなった『トータル・リコール』(12)『マトリックス』(99)『アバター』(09)『インセプション』(10)など20世紀から既に未来的映画として様々な作品で取り上げられてきた。CGとVFXを駆使した映画は、想像を超えた圧巻の世界を作り上げ観客を楽しませてくれる。

今作もまた、近未来のニューヨークを舞台にVRの世界で繰り広げられるSF映画となっているが、過去のVR映画とは明らかに異なる部分がある。

これまでのVR映画も現実と夢の区別をしつつ、宇宙や異世界など現実ではあり得ない“仮想世界”を作り上げてきた。しかし、今作の主軸となる最新型VRゲームの中に広がるのは、現実と見紛うほどの”リアルさ”。それを可能にしたのがヘッドセットとゲーム内のフィードバックを得られる特殊スーツだ。仮想空間に入るのは意識だけではなく、身体のすべて。映画でも、ゲームの目新しさがある中で、オンラインゲーマーたちが身体能力も要求されるバーチャルゲームにのめり込んでいく姿が描かれている。

展開が進むにつれて仮想と現実の差異が見出せなくなるプレイヤーたち。「ポーズ(一時停止)」「セーブ」「リセット」などコンピュータゲーム特有の設定は排除され、バーチャルゲームという認識すらも一蹴された先に彼らを待ち構えるのは“生”か“死”。リセットの利かない人生、『ミッション:8ミニッツ』(11)や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)のように死をトリガーにしてループする能力もないからこそ見えてくる、リアルさを追い求めるなかに埋もれた“死”ということはどういうことか。VRという言葉が浸透してきた2016年の今ならではの、近い未来にVRによって引き起こされる懸念にいち早く警鐘を鳴らす映画となっている。

最終更新日
2016-11-15 19:30:02
提供
シネマクエスト(引用元

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