蜜蜂と遠雷:P.N.「なんですのん」さんからの投稿
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2022-09-29
『蜜蜂と遠雷』
せっかくのいい作品が改変部分で台無しになっている
ピアニストの苦悩と成長、個性のぶつかり合いを描いた最終予選が最大のクライマックス、そこに向けては余計な登場人物や閑話などは必要ない。この監督は原作をもっと深く読み込んで欲しかった、もっといい作品にできたはず
『蜜蜂と遠雷』
せっかくのいい作品が改変部分で台無しになっている
ピアニストの苦悩と成長、個性のぶつかり合いを描いた最終予選が最大のクライマックス、そこに向けては余計な登場人物や閑話などは必要ない。この監督は原作をもっと深く読み込んで欲しかった、もっといい作品にできたはず
コロナ禍・短期間での撮影とのことで、やっぱり撮影のアングルやバリエーションが雑になってしまい、展開が分かりづらいところはあったけど、この環境での制作に挑戦したことは意義あることだと思う。制限ある中で作ったにしては物語もしっかりしてたし、ひとまずこうやって安心して観れるってことは、完全じゃないにしてもコロナが落ち着いたってことかな。
昨年度に比べ、今年の邦画は、名作揃い。
この作品も、中々です。
作品賞候補は
『アキラとあきら』
『さかなのこ』
に続き
『シン・ウルトラマン』
『百花』
『サバカン』
『ワンピース・フィルム・レッド』は、お祭り番なので特別賞
まだまだたくさん良い作品が出てきそう。
監督賞は
『沈黙のパレード』
『サバカン』
は、知らない場所なのに、故郷や、知っている場所、こんな感じあったあったとあるあるが一杯、『さかなのこ』と同じ子供の頃の原風景に溢れ、子供の世界には、涙が溢れた今年で一番泣けた作品。
ただ、回想する前と再会のシーンが、いまいち、子供の感動した世界観と繋がらなかったのは残念。
あの子供の頃の夏の日の思い出は、たいへん良かったです。80年代の長崎にタイムスリップした世界観は、良かっただけに、前半と後半の現代部分が、力及ばずです。
世界観はわくわくしますね。途中美女と野獣風味なのがきになってしまいました(なくてよかったような…)
親友のひろちゃんがいい味だしてました。
中学生の時に観て感動🥲ピエトロ・ジェルミの作品中最高傑作と思います。何とかもう一度観たい…。
もう少し自制心があれば、と云う数人の人生を描く。
一人だけ、やむを得ないと思える人は幻?の烏が見える。
『ワンピース・フィルム・レッド』の様に、ファンに関わらず誰が見てもとっても分かりやすく楽しめる作品。
先に、答を見せながら、じらしながら、こうもってくるか?
と二転三転、あれ、違う、イヤイヤ、やっぱりそう?
と誰かをかばい、誰かを騙し、誰かを思う。
人間の心理を巧みに、ミステリーに仕立てる、トリックと言うより、人間の心理を深く絡ませ、それを紐解いていくのを楽しめる作品。
すっかり、キャラクターの様になった福山さんと自然体の柴咲さんが突出することなく、出演するすべての方々を上手に料理した監督賞と言った作品。
真実は、常にあるがまま、沈黙しながら、パレードの様に、常に、目の前を通り過ぎる。人間は、時に、真実を見ないふり、気づかないふりをする生き物。
思い違い、勘違い、ありのままに、見るこどができない人間の悲しさがパレードと裏腹に、悲しさを誘う。
とっても分かりやすい仕上がり、子供から大人まで、楽しめる作品です。
新たな手法、演出で、次回作も、期待したい。
燃ゆる女の肖像の映画が衝撃的だったので期待していってきました・
緩やかな流れでこっれていってパンチもなく、あ~そうなんや~で見てしまいました。
食事のシーンでは質素なんだなって。
時代背景もわからなかったし、
でも双子の女の子がかわいいからなんとかみれました。。
今劇団前進座が本篇の舞台化作品を都内で上演中と聴く。映画から演劇へまたその逆もあろう。黒澤明監督や小津安二郎監督作品を敬愛した山田洋次監督も暫しそんな試みに挑戦している。落語や歌舞伎等とともに
原作を読んだ時の出演者のイメージが全く違いました。監督の小説やからか、気合入れ過ぎで観た後、首肩がこってました。小説通りに撮ったら、楽に観れたかも。
🎭️劇中劇のオスカー・ワイルドの「サロメ」や怖い絵のこと等を想い出させる少女コミック原作の映画化作品
料理もさることながら母親役のダグマーラー・ドミンスクがまた佳くて
内容が分かりにくいので、本を買いました。げんさくを端折りすぎているのと、何を伝えたいのかが解らない。
観賞後、母に会いたくなる邦画。
本年度ベスト。
終始暗い映像で淡々と進むストーリー。
ぶっちゃけ満足度は低いけどメッセージ性のある作品だった印象。
ストーリーより映像に引き込まれてしまった感じ。
長回しのシーンが多め。
母の痴呆が進行している事を表現したスーパーでの買い物や、アパートの階段を上がる無限ループ的なシーン。
阪神淡路大震災直後の自室から外に出て行くシーン。
これらの長回しのシーンが印象的。
記憶を忘れていく母。
過去の記憶を忘れられない息子。
この親子の関係が観ていて辛い。
半分の花火の意味を知り少しだけ救われた感じ。
お気に入りの河合優実さん。
どこに登場したのか不明(笑)
見つける事が出来ませんでした( ´∀`)
良い意味で今一つだった感じ(笑)
岸井ゆきのさん目当て。
恐ろしい主婦を演じる日和(ヒヨリ)役。
ホームセンターの副店長の旦那。
田村を演じた香取慎吾さん。
この夫婦の冷めきった夫婦生活を中心に展開するストーリー。
日和が「旦那デスノート」というSNSで人気のユーザー。
出版社からそのSNSの内容を元に出版のオファーが来る展開。
ぶっちゃけハマる内容ではなかった印象。
結婚式のスピーチも今一つ。
コールセンターでの夫婦喧嘩も今一つ。
ラストの木に引っ掛かったあるモノを取るシーンも心に響かず。
田村のホームセンターでの接客はとても良かった(笑)
誘惑に負けない田村も良かった(笑)
披露宴で田村が緊張した時の日和のフォローが良かった(笑)
田村と日和の出会いのシーンがとても良かった。
もっと泥沼化したストーリーだと思ってたけど緩い感じで進むのは好みが別れるところだった感じ。
チャーリーは可愛かったです( ´∀`)
インドの実話ベースの感動作。
本年度ベスト!!
タイトル通り、本当にスーパーな30だった!
貧しい環境で育ったアーナンド。
成績は優秀。
イギリスの大学からオファーが来るものの、ある理由により留学を断念。
インドの予備校で講師として働き収入を得るも、裕福な家庭の子供を高い授業料で教える事に疑問。
自ら塾を立ち上げ貧しい子供達に無償で勉強を教えるストーリー。
辞めた塾からの妨害の中、子供達をインドの優秀な大学に合格させようとする展開。
貧しい家庭で学校にも行けない子供達に食事や住まいを与え勉強を教えるので、収入もなく塾の運営も危ぶまれる中、色々な方法で塾を継続していく姿に胸熱!
後半、ある施設でアーランドが銃を持った集団に殺されそうになるシーン。
子供達が今まで学んだ事を駆使してアーランドを守るシーンが面白い!
ラストにこの塾が各国から称賛され、今でも継続している事にも驚き!
実話ベースと言う事で0.5点を加点!
自分は勉強の向上心が無かったけど、子供の頃に本作を観ていたら人生が違っていたかも( ´∀`)
タイトル通り、翼の折れたエンジェル、もしくは、翼を無くしたエンジェル。
混沌とした世界が魅力的でもあった香港の空気感だからこそできた作品。
あえて例えるなら、尾崎豊の世界。破壊的、暴力的、そして、エロチックな恋愛をもて余しながらも、力強く生きる若者の刹那な的でいて、バイクで駆け抜ける風のように、二度とは、戻ることはない世界。
神様は、天使以外
地上に使わせなかった
けれど、
その天使も地上で
天使であることを忘れてしまった
人間の世界に堕ちた天使
翼も、声も、
失って…
いつか、
思い出し
記憶と共に、
翼もヨミガエル
ミカエルになるだろ?
スパイの回顧録、その寮生活の暴露が、衝撃的とも言え、海外が、法律や罰則を強化しなければならない理由も、理解できる。
日本は、スポーツマンの件で、メディアが偏った報道をする自由があるくらい自由でも、自主規制できる国民性を改めて認識する。
作品の内容は、ほとんど、美形を眺めるだけ。
『モーリス』は文学的な香りがあったが、こちらは、さほど、内容はない。
2つの作品の共通点で、終末は、人間が欲深く、権力に固執し、真実の愛から目を背け、自由に成れないと言う結末。
『モーリス』は、文学的で
爽やかで、物悲しい作品でしたが、こちらの作品は、
すこし、可愛らしい、未熟な若者の物語的作品です。
どちらも、ハッピィーエンドではないので、どうしたらハッピィーエンドになるか?私たちは、考える参考にしたですね。
名画座で初見した時にはゴルシフテ・ファラハニ等の女優陣にすっかり魅せられて仕舞ったのだが,アクシデントが起こり人間のエゴがあからさまに為って行く処は残された人々の葛藤のドラマ。冒頭のレターボックスの明暗のsymbolicなタイトルバック,ラストの浜辺に嵌まった赤い乗用車を救出するシーンも秀逸
全体的にかなり丁寧に作られている印象です。
やはり原作の出来がいいんでしょうが、ミステリーの楽しさ、面白さを堪能できる作品に仕上がってると思います。
特に北村一輝の存在感もさることながら、飯尾和樹の雰囲気はなかなか味がありますね。今後の活躍に期待したいところです。