- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
この「予期せぬ出来事」は、とにかく豪華なキャストで、新しい人生を求める妻にエリザベス・テイラー、仕事一筋で妻の不満に気付かない夫にリチャード・バートン、妻の駆け落ちの相手にルイ・ジュールダン、脱税のため国外へ逃亡しようとする映画プロデューサーにオーソン・ウェルズ、同伴の女優にエルザ・マルティネリ、会社の立て直しに会議に向う社長にロッド・テイラー、その秘書にマギー・スミス--------。
これだけの俳優が出演していれば、演技を味わうだけでも、モトが取れるというものだが、演出もなかなかうまく、大スターたちの交通整理だけにとどまらず、グランドホテル形式のドラマをたっぷり堪能させてくれる。
これら海千山千の俳優たちが揃っても、エリザベス・テイラーの輝きはひときわ精彩を放ち、ジバンシーやピエール・カルダンの衣装も実に素敵だ。
フライトまでという、限られた時間がうまく生かされ、最後まで飽きさせない。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
かつて社交界で羽振りをきかし、今はアル中となって、療養所で暮らすアラン。
彼はすでに死に取り憑かれ、2日後に自殺することを決意していた。
そして、その2日間、アランは、かつての知人たちを訪れるが、孤独感をつのらせるばかりだった。
療養所に戻ったアランは、ピストルの引き金を引く。
このフランス映画「鬼火」は、自殺を決意した男の2日間を描いた秀作だ。
原作は、ドリュ・ラ・ロシェルの「ゆらめく炎」だが、当時のルイ・マル監督の周辺で、自殺が相次いだことから、企画されたといわれ、ルイ・マル監督の中でも異色と言える。
死に取り憑かれた主人公の話のため、暗く観念的な映画であるが、その主人公をモーリス・ロネが実にうまく演じており、一種のデカダンスに満ちた主人公役には、まさに適役だ。
そして、エリック・サティの音楽も効果的だ。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-13
普通のSF映画では、宇宙人はエイリアンやプレデター、タコのお化け、良くてETのような姿で表現されてきた。
文明は遺跡のようであったり、襲われるという恐怖感を煽るために真っ暗な冷たい空間として見せられてきた。
この映画は、そこをあえて、あのような美しい光景で、優しい姿で、神のような広く奥深い心を持った生物として表現していた。
真の意味で高度な文明社会をもった生き物は、私たちが感じるところの「神」のような存在なのかもしれない。
そう感じることが出来る映画だった。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-13
この作品はジャッキー・チェンとジェット・リーの夢の競演が実現したファンタジー。
基本的には西遊記みたいな物語なのかな?
脆弱な主人公が二人の達人にカンフーを習い、達人とまではいかないけど、それなりにこなせるようになるという設定はよくある話。
そしてやはり、突然使い手になっちゃうあたりは、お約束で本来あのレベルに達するには何年も修行しないと無理という話だけど、そこは映画だから短期間に達人に(笑)。
このように、この作品はそんなストーリーや演出なんてどうでもい
いのです。
なぜなら、ジャッキー・チェンvsジェット・リーが見れる、それだけの作品だからです。
5分ほどの両者の戦いだったけど、酔拳・蟷螂拳・鶴拳・虎拳を使ったカンフーシーンは見物でした。
途中では蛇拳を見せてくれたりサービス満点でしたね。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
非常に苦い洞察のこもった、青春に関する人間映画の秀作だ。
16歳のフランスの田舎の青年ルシアン。
彼は第二次世界大戦の中、レジスタンスとなって山へこもることを夢見ながら、実は全く逆に、ゲシュタポの手先となって同胞へケチな権力を行使し続ける。
町にひそんだユダヤ人の美少女をモノにするも、そのヤリ口は野暮で尊大。
彼女の父や祖母に、大いにコワモテがられるが、それをいいことにつけあがるルシアンの青春。
そんなルシアンが、一転、本気で彼女をナチから守る気になり、朝靄の降り注ぐ中、彼女との牧神の午後のような幸福を味わったのも、実は束の間という、その終末を描くルイ・マル監督の視線には、まさに真実への抑制された涙があって、実にいいですね。
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
このラクエル・ウェルチが出演した、今やカルト映画として名高い「恐竜100万年」は、原始時代のお話で、当時、地球の主として暴れていたと想像される恐竜、その他の巨大な怪獣が、十種類くらい登場して活躍するのだから、いわば正統派の作品と言える。
この種の映画では、先行作品として「ロスト・ワールド」があったが、この映画はヴィクター・マチュアが主演した「紀元前百万年」の再映画化作品。
山に住む全く未開の部族の若者ジョン・リチャードソンが、海辺に住む文化の高い部族に近づき、そこの娘ラクエル・ウェルチと仲良くなり、色々な冒険をするというお話の間に、あれやこれやの巨獣怪鳥が現われる。
その特殊技術は、人形アニメーションをはじめ、いくつかの方法が用いられているようで、人形との合成や遠近感には不満な点もあるが、誠に堂々たるもので、興味をそそるスペクタクルを繰り広げる。
そして、火山の大噴火や大地震などの場面も、なかなか見応えがある。
登場するのが、原始時代の人間で、部族同士の言葉も通じないので、アーとかウーとか、せいぜい名前を呼び合う程度なので、字幕がなくても愉しむことができる。
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
二転三転しながら真実に近づく内容は、よく出来てると思いました。大森南朋さんの法廷での態度、杉咲花さんの留置場での狂気の叫び、素晴らしい演技です。ただ終わり方が物足りなさを感じて、2時間位でもよかったかな。永瀬廉さんの学生時代の髪型、なんとかならんか。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
勇気を持って鑑賞、昔、熊本恵楓園の方々とちっと接した事があり~その時のことを思い出しました!意思の疎通が出来ないと誰が判断するのか~磯村さんと宮沢りえとのやり取り~宮沢りえが内面の自分とのやり取り~どう答えれば良いのか答えが出ないままです~お腹の中の赤ちゃんに異常があると医者から言われ堕胎を決断する人に言える言葉など私には有りません~その決断とこの事件の根本的な違いを見いだせないままです!人に観なさいと簡単に薦められる作品ではありません。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
宇宙、宇宙人から内面の宇宙への話、エセ博士とあのおばちゃんの関係、ある~ある~と思いながら楽しく鑑賞!
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
エンドゲ-ム以降、ガ-デアンズ3,スパイダ-バ-スぐらいしか観ていない者ですが~面白く観ることが出来ました!最後の最後の予告みたいな場面まだやってるのか~!
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
ラジオ深夜便リラックス音楽特集でジャック・ドウミ監督のカトリーヌ・ドヌーヴ主演の本篇の映画音楽から選曲された。本篇では無かったけれども映画リスボン特急公開時には映画雑誌のカバーがドヌーヴの端正な容姿のportraitだったと記憶している
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
NHKラジオ深夜便のリラックス音楽特集で奏じられた本篇のニーノ・ロータ作曲の愛のテーマ,大ヒット中に映画館が満員で父に連れられた観たのがイタリア・マフィアもののシリアスな別物コーザ・ノストラだ
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-13
🎺ラジオからニーノ・ロッソのトランペットで本篇のジェルソミーナのテーマが流れラストの海辺の光景が哀しく想い出されて
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
普通に生きる事が困難な人達の苦悩を描いた作品。
本年度ベスト級。
ぶっちゃけ自分には刺さらなかったし退屈だった感じ。
でも本作が取り上げたテーマとキャスト陣の演技の素晴らしさに0.5点を加点。
水フェチや対人恐怖症、学校に行かずネット配信に明け暮れる小学生など、普通に生きられない人達にスポットを当てた感じの作品。
「正欲」ってタイトル。
そんな人達の行動を肯定している感じの意味であると理解。
あまりハマらなかったけど、ラストで稲垣吾郎さんと新垣結衣さんの会話。
水フェチの新垣結衣さん演じる桐生が勝った感じは良かったです( ´∀`)
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
犯罪と免罪は表裏一体みたいな事を表現していた感じの作品。
本年度ベスト級。
100分位の作品だったけど内容はかなり濃かった感じ!
人生って偶然に偶然が重なっているって思わせる感じの作品だった。
杉咲花さんと永瀬廉さんと出会いが偶然。
北村匠海さん役のお父さんの事故も偶然。
そこにいた北村匠海さんも偶然。
そんな偶然の重なりから登場人物達の人生がマイナスに動いてしまった感じ。
登場人物の幼少期からの壮絶なストーリーで何の血の繋がりもない3人。
その3人が偶然なのか必然なのか、同じ法科大学院で法律を学び、北村匠海さんが死んだ理由を裁判で明らかにする展開に引き込まれた。
そんな中、杉咲花さんの演技の迫力に圧倒される。
唇のアップ映像に引き込まれる(笑)
ハッピーエンドでは無い結末で、色々と考えさせられる作品だった印象。
法科大学院ってホントにあんな感じなのか気になる。
無辜(ムコ)ゲームって本当にやってるのか?
でも一番気になったのは大学院生は終始真面目で笑顔は不要なのか?
気になります( ´∀`)
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-13
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
爆破テロの作品と思いきや、究極の選択を強いられた人間ドラマ満載の韓国映画。
本年度ベスト!!
あらすじにも予告編にも無い潜水艦のシーンからスタート。
米国との合同軍事演習から帰還する潜水艦がある理由で海底に座礁。
その潜水艦から生還した元海軍副長のカン。
爆弾処理班の妻と娘。
この3人を軸に進むストーリー。
前半はカンが爆破テロ犯に翻弄される感じの展開で緊張感があり目まぐるしい。
娘が誘拐されテロ犯からの電話の指示でカンがあらゆる所に仕掛けられた爆弾を排除していく展開。
一定の音量を上回るとタイマーが起動する爆弾。
サッカー競技場やプールや公園など、人が多く集まる施設に仕掛けられた爆弾に手に汗握る展開の連続。
中盤から潜水艦の座礁事故から生還した理由が明かされ、テロ犯の犯行理由を知る事になるけど、その理由が泣ける。
潜水艦のシーンだけでも映画として成立する作品!
1本で2つの作品を観れた感じのお得感も良かった(笑)
ラストのワンシーンで知って驚く事実はかなり衝撃的!!
その事実が残酷で大粒の涙が流れてしまいます( ´∀`)
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-13
黒縁の眼鏡をかけた、いかにも小心翼々としたサラリーマン。
だが、彼が目覚めてベッドを降りる時、シーツの波間に拳銃が見え隠れする。
彼はスパイ----------。ジョン・バリーの孤独感あふれるメロディにのって、マイケル・ケイン演じるハリー・パーマーの日常が点描される。
切れ味の鋭い場面が連続し、サラリーマンはかく生きたいものだと思わせるほどの、アンチヒーロー、ハリー・パーマーの人物造型に成功していて、彼は原作では名なしのヒーローだが、見事に肉付けを施している。
アンチ・ボンドのスパイ・スリラーの傑作だと思う。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-13
ジプシーの呪縛に取り憑かれたジャン=ルイ・トランティニャンが、ロバート・ライアン演じる大親分の所に身を寄せ、ギャング一味と大銃撃戦を展開する、不思議な味わいのスリラーだ。
「不思議の国のアリス」が、メタファーに使われるあたりが、カルトムービと言われる所以だ。
この映画の狙いは、犯行に至るまでのプロセスにあるのだが、殺伐としたアクション映画が横行する一方で、人間味にあふれた精巧なサスペンス映画になっていると思う。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-11-12
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
最終のレイトショーで鑑賞。その為あまりお客さんもいなかったので落ち着いてじっくりと世界観に没入できました。迫力のある映像と音楽はとても良かった。大戸島で特攻隊員から逃げていた神木隆之介が島の伝説の怪獣ゴジラに襲われてしまうが対抗する機銃を撃つことが出来ない結果戦友は全滅。更に終戦後のアメリカの水爆実験の影響で巨大化し再生能力まで持ってしまったゴジラは日本へとやって来る。アメリカ軍はソ連の動きが気になり動けない。軍も解体されて民間人で知恵を振り絞って可能性の低い作戦を決行する。殆ど無茶な有り得ない作戦ですが秘密兵器の震電がカッコよかったです。途中の浜辺美波が列車内でぶら下がり耐えるシーンとかゴジラが上陸して逃げ惑う人々を踏み潰す感じが今ひとつ臨場感に欠けたかな?でも全体的にはちゃんとオリジナルへのリスペクトは感じられました
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2023-11-12
女の仕事 大阪十三にある映画館「シアターセブン」で鑑賞 2023年11月3日
大野(品田誠)という売れないエログロ漫画家
大野はある日偶然出会った女、チサ(長谷川千紗)と恋に落ちる。
チサには秘密の仕事があった。政府にとって都合が悪いとAIが判断した人間たちを暗殺。
チサは大野を暗殺するために彼に近づいたのだがチサは大野に本気で恋をしてしまう。