映画感想・レビュー 204/2573ページ

日曜はダメよ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-03

この映画「日曜はダメよ」は、1960年度カンヌ国際映画祭で、主演のメリナ・メルクーリが主演女優賞を受賞し、大ヒットした主題歌が、外国語映画初のアカデミー歌曲賞を受賞した作品だ。

港町ビレウスの娼婦イリヤは、日曜だけは古典悲劇の鑑賞のため、仕事を休むのだった。
だが彼女は、悲劇を全てハッピーエンドに受け取っていたのだ。

アメリカ人の旅行者ホーマーは、そんな彼女に正しい鑑賞法を教えようとする。

愛する女性を自分の望む姿に変えたいという、男の永遠の願望が描かれてているが、メリナ=ギリシャに安住の地を見つけた、ジュールス・ダッシン監督自身の喜びが、画面全体からあふれている。

四谷怪談(1959):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-03

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

「四谷怪談」の主演の長谷川一夫は、天下の二枚目だ。
その彼が伊衛門を演じるというので、厄介な問題が生じてしまった。

四谷怪談の主人公、民谷伊衛門はおのれの欲望のためなら、人殺しも平気な極悪人だ。
だが、いかに夏の定番とはいえ、天下の二枚目に悪役はさせられない。

そこで、このジレンマを解決するため、ストーリーの大改変が行われたのだ。

すなわち、伊衛門を上司の娘婿に仕立てて、出世の手蔓としたい周囲の陰謀で、彼は妻が不貞を働いていると信じ込み、死に追いやるが、遂にその真相を知り、悪人達と大立ち回りの末、これを討ち果たす。

もともと鶴屋南北の戯曲自体が長いので、映画化の際、かなりの脚色を行うのが常だったとはいえ、悪玉を善玉に変えてしまったのは、この作品くらいのものだろう。

セイント:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-03

「セイント」は、バットマンやジム・モリソン、エルヴィス・プレスリーなどを演じてきたヴァル・キルマーが、12人の聖人の名を使い分ける怪盗に扮した冒険アクション映画だ。

暗い少年時代を経て、世界を股にかける大泥棒になったセイントこと、サイモン・テンプラー。

純粋な心を持つ科学者エマと恋に落ちた彼が、ロシア帝国の復活の野望に燃える大富豪トレティアックの陰謀を打ち砕くのだ。

この映画の元ネタは、ロジャー・ムーアが1960年代に主演した、TVシリーズ「天国野郎/セイント」。

野暮ったい親爺から謎めいた芸術家の青年まで、クルクルと変装してみせるヴァル・キルマーの演技が楽しい。

その軽いテイストの一方で、いかにも寒そうなロシアでのロケによる映像が、重厚なサスペンスを醸し出していると思う。

JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版:P.N.「時が、すべてを明らかにする。」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-02

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学生運動を歌った、♪ぼくたちの失敗

時が、なぜていく

大人が子供の頭を撫でるように、

君も、大人になり、時が来れば、そのなぜが?

頭を撫でる風のように、春風によって、氷解するだろう?

だから、なぜるである意味も納得するだろう?

学生運動によって、男は、女性蔑視、差別、

今、世界で起きている戦争も、男主導で、女性蔑視、女性差別が横行。

弱虫な男程、よく吠える。

変われない僕たちは、地下の喫茶室。

世界がこの歌を理解する時、世界中のなぜが?

頭を撫で

時がなぜるを理解する。

この愛にすべてを:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-02

このエリザベス・テイラーとウォーレン・ベイティ競演の「この愛にすべてを」は、「シェーン」「ジャイアンツ」などで知られる巨匠ジョージ・スティーヴンス監督の遺作となった、ブロードウェイの舞台劇の映画化作品だ。

ラスベガスを舞台に、コールガールと流れ者のピアニストが出会い、お互いを傷つけあいながらも、やがて確かな愛を取り戻していく姿を、切々と描き出していると思う。

クリムゾン・リバー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-02

「クリムゾン・リバー」は、フランス映画ながら、セリフは全て英語、製作費20億円の巨費を投じて製作されたハリウッド色の強いアクション・スリラーだ。

ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセルとフランスを代表する二大俳優の顔合わせは、新鮮味があり、迫力満点だ。

連続猟奇殺人事件と墓荒らしという、別々の事件を追っていた二人の刑事が、雪山で遭難する。

それぞれの事件が、一つに結び付いた時、田舎町に隠された驚愕の秘密が、彼らを襲うのだった----------。

AKIRA:P.N.「ゆき」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2023-12-02

当時、映画館で観た。映像の緻密さは凄い。ねぶた祭りのような音楽も印象的だったが、グロテスクなシーンも多く、登場人物にも感情移入出来ず、総じて苦手な作品。
ただ、海外に日本の映画の質の高さをアピール出来たのは良かった。

翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて:P.N.「オカメインコパラダイス」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2023-12-02

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個人的に1回目の方が面白かったです。
今回の琵琶湖より愛ーも面白かったといえばいえばそうなのですが、内容をぶっこみ過ぎて、流れを掴みにくかったです。
琵琶湖よりも周りの大阪を派手にし過ぎてた感じ。尺の問題もあると思うけど、琵琶湖の水を止める事によって、近畿がいかに困るかをもっとやればもっと面白かったのに。
登場人物が次から次に出てきて、言葉よりも、パフォーマンスが長いように感じた。ハイヒールモモコにもセリフはなかった?し。

オーメン2 ダミアン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-02

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

この映画「オーメン2 ダミアン」は、「エクソシスト」と並ぶオカルト映画の金字塔とも言える「オーメン」の続編

この映画は、ダミアンの心情を描くのが主軸なので、恐怖の点では前作に遠く及ばないが、ドン・テイラー監督はアクティブな演出に挑んでいると思う。

例えば、女性記者の目を突いてつぶすなど、ダミアンの秘密を知った者を襲う、悪魔の使いのカラスが不気味だったり、エレベーターでの凄まじい胴体切断、氷の下に落ちて流されて溺死するなど、殺戮場面は前作以上にショッキングで見世物的な要素が強くなっている。

ただし、殺される女性が赤いコートを着ていたり、エレベーターが強烈なオレンジ色であったりと、何か思わせぶりで暗示的な演出が感じられてしまい、前作にあった"偶然の出来事による死"という印象が薄れてしまったのは残念だ。

蜘蛛女:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-02

「蜘蛛女」は、意外と面白くて、興奮させられる映画だ。
レナ・オリン扮する女マフィアというのが、凄いのなんのって。

悪女なんていう生易しい言葉では追いつかない、ほとんどクリーチャー、モンスチー、フリークという域にまで達している。

口に書類を咥え、手錠をかけられた後ろ手でカバンをつかみ、タッタッタッタッとガニマタ状態で駆け出して行く、あの場面だけでも、この映画は傑作だ。

フィルム・ノワール好きの男たちのしみじみとした悪女幻想に蹴りを入れている。

こんな凄い女を考え出した、女性脚本家のヒラリー・ヘンキンは、只者ではない。

翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて:P.N.「ニコ」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2023-12-01

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平日昼で客席70%いかないくらい。滋賀件で見たが、笑いはちらほら。
鮒寿司とか、赤こんにゃくとか安易。ちゃんと取材したのかな?すごいネタが表面的で深堀りしてない。琵琶湖だったら1/6を即答とか、カロムとか、京都に対する憧れとか。色々面白そうなネタあるのに。埼玉は東京に憧れがあって地名出てたけど、滋賀の地名も彦根とか少しだけ。滋賀奈良和歌山兵庫京都大阪と色々出過ぎで、それぞれの特産言うだけで、浅い。

ロストボーイ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-01

この映画「ロストボーイ」は、恐怖とお笑いとロマンティシズム----全部欲張りすぎて、若干、消化不良の感じもするが、私は欲張り映画は、基本的に好きなので、楽しく観れましたね。

バンパイアたちの逆さ吊りになって眠るとかの寝姿とか、フィンガークロスとかのとぼけたお笑い感覚も捨てがたい。

遊園地のジェットコースター、鉄橋でのキモ試し、バンパイアとの決闘シーンなど、飛翔と落下の垂直的なイメージが、全編に漂っているのも面白い。

また、衣裳も実に神経がいきとどいていて、楽しかったですね。

ウイラード(1971):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-01

この映画「ウイラード」は、ヒッチコックの「鳥」タイプの映画だが、以降、次々と作られるようになった、アニマル・パニックもののはしりとも言える作品だ。

鼠のリーダー格が、睨みをきかせるショットや、無数の鼠に責められるアーネスト・ボーグナインの場面など、なかなかか不気味なものがあった。

この鼠のリーダーの名がベン。この作品のヒットで続篇の「ベン」が製作されている。

この作品は、「ベン」と比べると、人間ドラマの部分に力が入れられている。

首(2023):P.N.「ビール党」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-01

北野作品ファンですが、今回は正直「勿体無い」かなと。誤解を怖れずに言うと北野作品には「あたりハズレ」があり、ただ「ハズレ」の場合も「あーあ、こんなことやっちゃって」とそれが面白くもあるのですがそれもない。原作も読みましたが、映画よりも色調が重く(感じ)、期待していましたが脚本が少し粗く感じました。男色シーンがあってもいいしアドリブが悪いとは言わない、ただ肝心の腹の探り合いに緊張感もなく演出のチグハグさを感じました。加瀬くんの信長にもアウトレイジの様な凄みがない、北野演出ではただの強がりは道化になってしまうのに。面白かったし悪くはないですが物足りない。外国では「キタノの時代劇」が受けたのかもしれませんが、ここは日本「クロサワの国」。黒澤が期待した北野時代劇はこうではないと思います。ただそれでも「キタノ」、スケールが小さくてもいいんです、また別の形で時代物も見てみたいです。

楢山節考(1958):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-01

シナリオライター山田太一の訃報を聴いて池袋文芸坐でのトークショーでの想い出が脳裏に浮かんで来たー。木下恵介監督の名篇楢山節考では雪を降らすアシスタントで

首(2023):P.N.「すばらしまぁ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-01

まず加瀬亮さんの演技素晴らしすぎました!衣装のチョイス素晴らしくよかった。。
これ以上ないくらいヒドイ役なのにかっこいいのです。加瀬亮さんが信長でよかった。他の人ならただただ不快かもしれません。
もちろんおぇ~なシーン多々あります。グロ耐性ほぼないですが、これはお人形お人形と思い耐えました。

最終更新日:2025-06-16 16:00:01

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