映画感想・レビュー 195/2562ページ

ボーンズ アンド オール:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-27

工芸大フェスタ百花繚乱の展示パネルに本篇のカニバリズム解説文が有って邦画のひかりごけや野火との比較考察が為されて興味津。戦地での人喰い事件の顛末と恋愛を絡めた本篇とが一体どう結びついたものか

ザリガニの鳴くところ:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-27

サスペンス、ラブストーリー、裁判物。ラストでホッとしました。スタッフほとんどが女性というのも面白い。風景と音楽がよかった。雑貨屋の夫婦がめっちゃいい人で癒されました。クズ男はなんで死んだのか気になります。

ジョンとメリー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-27

ニューヨーク、土曜日の朝。
昨夜、知り合ったばかりのダスティン・ホフマンとミア・ファローが、彼の部屋のベッドで目を覚ます。

朝食を食べたり、レコードを聴いたりしながら、お互いに相手の生活のことを想像する。

ちょっとしたことで気まずくなり、彼女は出て行く。
彼は追いかけ、街中を探してまわるが見つからない。

部屋へ帰ると、彼女が帰ってきている。
また、ベッドに入り、お互いにまだ名前も知らなかったことに気づいて、名乗り合う。

ジョンとメリーだった--------。

監督はピーター・イエーツだが、とてもニューヨーク的な感覚の愛すべき一篇で、最大公約数的な二人の名前が、オチに使われているのも微笑ましい。

とにかく、うまい映画です。うれしい映画です。
私の好きな映画です。

シーラ号の謎:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-27

この映画「シーラ号の謎」は、俳優のアンソニー・パーキンスが脚本に参加したことでも有名な、犯人探しがメインとなっているミステリ映画だ。

妻を轢き逃げされたハリウッドの製作者ジェームズ・コバーンが、脚本家のリチャード・ベンジャミンとその妻ジョーン・ハケット、マネージャーのダイアン・キャノン、監督のジェームズ・メイスン、女優のラクエル・ウェルチとその夫イアン・マクシェーンの6人を南仏で豪華ヨットの旅に招待する。

轢き逃げの犯人を探すのが目的で、各人の過去のよからぬ行為を書いたメモを配布し、上陸した町で誰がその行為に該当するかの証拠を探すゲームを始める。

だが、このゲームが実際にどういうものなのか、観ていてもよくわからない。
ひとりよがりの展開が多く、この長い時間を占めるこの部分が、致命的な弱点になっていると思う。

そのため、ゲームの続きで古い大きな教会の廃墟へ全員が行き、当のジェームズ・コバーンが殺されるヤマ場も緊迫感が盛り上がらない。

大脱獄(1970):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-27

この映画「大脱獄」は、ジョセフ・L・マンキウィッツ監督にしては珍しい、西部劇刑務所映画という娯楽篇というのが、映画ファンとしては食欲をそそられますね。

開巻、主要人物たちが刑務所へ入るまでのいきさつが、挿話的に紹介されていくが、カーク・ダグラスのがめつい強盗が、実に精彩を放っている。
わざわざ眼鏡をかけたりして、紳士気取りなのが面白い。

若いマイケル・ブロジェットが、はずみで恋人の父を殺してしまう描写も印象的だ。

ヘンリー・フォンダの保安官が、拳銃を持たずに酔っ払いの無法者に近づいて撃たれてしまうのは、西部実伝のパロディとして笑わせる。

刑務所に集まったのが、一筋縄ではいかない連中ばかりで、腕は立たなくても悪知恵が働く奴もいるので、「一人の悪党がいた---」という原題が意味する一人は誰なのかが、パズル的な興味を繋いでいくが、所長になって赴任してきたヘンリー・フォンダとカーク・ダクラスの腹の探り合いも見どころになっている。

リオの男:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-27

「リオの男」は、パリからリオへ、リオからパリへ、冒険また冒険の痛快アクション映画だ。

ジャン=ポール・ベルモンドが、さりげなく、おどけながら、危険な芸当に挑む。

まるで、サイレント時代のドタバタ、スラップスティックさながらのワルノリ、おふざけ、大暴れ。

恋人のフランソワーズ・ドルレアックを誘拐して逃げ去る、悪漢どもの車を、どこまでも、いつまでも、走って追いかけて行くベルモンド。

そして、追いつくはずがないのに、粘りに粘って、追いついてしまうナンセンス。
何度観ても、面白いギャグとアクションの冒険大活劇なのだ。

監督はフィリップ・ド・ブロカ。脚本はダニエル・ブーランジェ。
このコンビの傑作としては、あの忘れ難いメルヘンのカルト的傑作「まぼろしの市街戦」があるが、ジャン=ポール・ベルモンド主演ものでは、「大盗賊」や「カトマンズの男」という、やはり素晴らしいアクション映画がありましたね。

ふるさと(1983):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-27

この神山征二郎監督の「ふるさと」は、岐阜県の山奥にある徳山村を舞台に、ダム工事のために、まもなく故郷を捨てなければならず、ボケの初期症状にも悩まされている老人が、自然の中で子供と対峙することで、心をなごませ、ふるさとの山野を眺めながら、息を引き取っていくまでを清冽に描いた、叙情性豊かなドラマだ。

前半では、モスクワ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した加藤嘉のボケの演技が、圧倒的に素晴らしい。

このじいの胸には、大自然を相手に男として生きてきた誇りと情熱がたぎり、隣家の少年にアマゴ釣りの秘訣を伝授することによって、生命の灯を燃焼し尽くすのだ。

獲物を釣りあげた時、じいは倒れたが、最後の力を振り絞って”男の在り様”を少年に伝えて、息絶えたのだ。

アメリカ映画の「黄昏」や「老人と海」を思わせる老人と子供との、男と男の心の触れ合いを描いて、静かな叙情性を湛えている。

そして、目にしみるばかりの緑、川のせせらぎ、自然の美を捉えた、豊かな映画であったと思う。

キラー・エリート(1976):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-27

「キラー・エリート」は、西部劇の人気が落ちて、映画作りが難しくなったサム・ペキンパー監督が、何を思ったのか、自身の資質と異なるスパイ・スリラーを題材に選んだ異色作だ。

CIAの下請け専門の民間援護組織「コムテグ」の腕利きエージェントのジェームズ・カーンは、仲間のロバート・デュヴァルに裏切られ、撃たれて瀕死の重傷を負ってしまう。

苛酷なリハビリで「コムテグ」に復帰したジェームズ・カーンは、台湾の政治家のボディガードを命じられるが、政治家を狙う謎の殺し屋集団が現れて---------。

あらすじだけみると、面白そうだが、脚本を書いたスターリング・シリファントの妙な東洋趣味が前面に出ていて、忍者が出てくるのには参った。

しかし、この映画は忍者軍団のみが印象に残るのもまた事実。
サム・ペキンパー監督作品の中でも、最も人気の低い失敗作だろう。

首(2023):P.N.「どの武将に、あなたは、首ったけ?」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-27

歴史のなぞを北野武監督のテイストで、正に、斬り込んで行く作品。

親交のあった大島渚監督へのオマージュさえ感じる。

なにせ、人脈の幅広さがあればこその、男のどろどろした世界を表現できたのは、北野武監督でなければ、実現しなかっただろう?

全体的に、ブラック・ユーモアのある作品。

なぞをこう演出したか、調理したか、と言う新たな解釈。

ちょっと江戸風ではあるが、コテコテの関西の監督が監督したらと考えるとそれも面白い。

多面的に観ると歴史もこう解釈できると言う面白い作品。

一つの史実に、凝り固まり、つまらない人間の○をひと蹴りするように、人生に疑問を投げ掛け生きる大切も説く。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-27

鬼太郎が生まれる前の壮絶な出来事を描いたアニメ。
本年度ベスト!!

軽い気持ちで鑑賞したけど思ってもいない壮絶で悲しい作品だった。
ここ最近に無い位にスクリーンに引き込まれた!

血液銀行に勤める水木。
鬼太郎の父親(まだオヤジではない)
この2人を中心に展開するストーリー。

水木は薬剤「M」の謎を解く為。
鬼太郎の父は生き別れの妻を探す為。
陸の孤島の様な哭倉村を訪れ、2人が目標を成し遂げようとする感じ。

村を牛耳る龍賀一族の後継者等が次々と謎の死を遂げる犯人探し的なストーリーの犯人に驚く。
かと思えば鬼太郎の父が妻と再会するシーンが壮絶。
水木と鬼太郎の父のストーリーが同時進行して行く感じ。

鬼太郎が何故、片目を髪の毛で隠しているのか?
チャンチャンコの素材。
今まで知らなかった事が明かされるナルホド感も良かった。

終始重たい雰囲気。
鬼太郎の映画と言うより全く別な作品を観ていた印象。

場内は若い女性客が予想外に多目。
何でだろうと考えるも答えは出ませんでした( ´∀`)

ロスト・フライト:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-11-27

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

パイロットと殺人犯の意外な組み合わせのアクション映画。
本年度ベスト級。

予告編が面白そうだったので鑑賞。
ぶっちゃけ満足度は低めだけどストーリーは面白かった!

殺人犯を移送する民間機。
他の乗客も乗ってる中、トラブルにより島に不時着。
その島は反政府ゲリラが支配しており乗客が捕まってしまう展開。
パイロットのトランスと殺人犯のガスパールがバディとなって乗客を救出するストーリー。

突っ込み所が盛り沢山(笑)
普段は映画に突っ込まない自分だけど本作は流石に突っ込んでしまう(笑)
①パイロットのトランスが飛行機の出発ギリギリにチェックイン。
ブリーフィングしないんかい(笑)
②飛行機の揺れで人が死ぬんかい。
その人ホントにおバカさん(笑)
③重要な通信手段を呆気なく壊す。
このシーンは呆気に取られた(笑)
④意外な場所に意外なタイミングで大金の入ったバッグが登場。

終盤の島から脱出するシーンのスリル感は良かったけど、脱出する方法も伏線が素直過ぎ(笑)

ジェラルド・バトラーさん目当てだったので不満はありません( ´∀`)

マーベルズ:P.N.「俺」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2023-11-27

ダー・ベン役のゾウイ・アシュトンの演技が下手過ぎる。
統治するリーダーとしての風格は皆無。
しかもそんな強くない。
そんな強くないダー・ベン相手にマーベルズ3人で戦うのも無理がある。
しかも解決方法があれでは、元からやっとけや!って話だし。
宇宙を舞台にして壮大に見せてるけど、内容はペラペラで
間に合わせ感が凄い。

007/ユア・アイズ・オンリー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-26

この映画「007/ユア・アイズ・オンリー」は、最新ミサイル誘導装置を狙う、ギリシャの大富豪とジェームズ・ボンドが戦う、007シリーズ第12作目の作品だ。

それまで、シリーズの編集やアクション担当だったジョン・グレンが、監督に昇進し、メカニック志向から肉体派へと原点帰りに挑戦している。

「ルパン三世」を彷彿とさせる、マンガチックなカー・アクション、ボンド得意のスキーの妙技、決死のロック・クライミングと、リアルなアクションが楽しい作品だ。

ワーロック(1959):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-26

この映画「ワーロック」は、無法者一家が牛耳る町にやって来た保安官の活躍を描いた西部劇だ。

平和のために雇われていながらも、住民の力に翻弄される保安官を、名優ヘンリー・フォンダが好演している。

アメリカが抱える、民主主義のエゴイズムの問題を、浮き彫りにしている。

ハリウッドを襲った、負の歴史である赤狩り旋風に遭い、転向を表明したエドワード・ドミトリク監督の心情の告白ともとれる社会派の西部劇だ。

ゴジラ-1.0:P.N.「もんた」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2023-11-26

戦後のボロボロ状態でさらに叩きのめされる?!どうやって倒す?!と、最高のシチュエーションにめっちゃ期待したらたいしたことなかった。叩きのめされた感ないし脚本はつまらんし演技は大根だし。よかったのは少ないゴジラシーンだけ。つまらんテンポ悪い脚本と大根演技のせいでそのゴジラシーンも台無しにされる。もっとやりようあったでしょ。

荒野の大活劇:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-26

この映画「荒野の大活劇」は、父親が残した遺産をめぐって、二人の兄弟が巻き起こすスピード感あふれるアクション・マカロニ・ウエスタン。

弟と6カ月間、仲良く暮らせば父親の遺産が貰えることになって、ボストン男の主人公が、西部の町へやって来る。

途中、いかさま師に1900年型の自動車を巻き上げられたり、兄弟で駅馬車強盗をやれば、金のかわりにとんだジャジャ馬娘をつかまされたり、大列車強盗に及べば-----と全くツイてない二人。

この映画は、全編、マカロニ・ウエスタンのパロディという作品で、数々のギャグの連発の中で、主演のマカロニ・ウエスタンの貴公子・ジュリアーノ・ジェンマが見せるスタント・アクションが光っている。

このボストン男がジュリアーノ・ジェンマ。
ポンチョを着たヒゲ面男が"さすらいの口笛"を吹いたり、といった具合に、なぜだか元ネタの西部劇より面白かったりするから不思議だ。

ジェンマのおとぼけ演技というのも、意外と様になっており、ドゥッチオ・テッサリ監督との息もピッタリで、「荒野の用心棒」のパロディー版として大いに笑える。

座頭市の歌が聞える:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-11-26

この「座頭市の歌が聞える」は、勝新太郎主演のシリーズ13作目の作品だ。

盲目で、居合の達人、座頭市のアキレス腱は、耳だ。
普段は、耳が眼の役割を果たしているが、この耳を封じさえすれば、もう両手両足をもぎ取ったようなものだと、ヤクザの親分(佐藤慶)は、悪知恵を働かせる。

こうして、祭り名物のかみなり太鼓を、八方から乱打されて、耳の勘を狂わせられた座頭市は、絶体絶命の危機に陥るという見どころがある。

宿場女郎(小川真由美)をめぐる浪人(天知茂)と座頭市の剣と恋の鞘当てが、もう一つの見どころだ。

この宿場女郎は、実は浪人の恋女房で、座頭市が女郎から貰ったかんざしを、そっと浪人に返して立ち去って行くあたりも、さすらいのヒーロー座頭市ならではの、泣かせる演出だ。

最終更新日:2025-04-26 16:00:02

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