映画感想・レビュー 178/2562ページ

新・平家物語:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

新・平家物語を観て、とても感動した。私は少年時代、平家物語の本を読んで、ストーリーに魅了されたものだ。だからこの映画もひじょうに興味深かった。これは吉川英治さんの視点で、様々な人物の生涯が見事に描かれている。ほんとに素晴らしいと思った。私は平家物語と言えば、やはり祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす、という言葉を何度も繰り返さずにはいられない。過去を振り返れば、私は人生の様々なシーンで、この言葉を思い浮かべていたように思う。年が明けたばかりだが、昨年の暮れも除夜の鐘を聞きながら、この言葉を思い出していた。この映画はきっと、いつまでも私の心の中で鈴のように鳴り続けるだろう。

PERFECT DAYS:P.N.「ソロ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-01-10

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大きな川の流れはとても深く悲しく、対岸に戻ることのできない出来事が横たわる。
だけど木漏れ日の下で感じる暖かな光や揺れる影、小さな出来事は頬を緩ませてくれる。そんな日常を積み重ねて生きる日々。

きちんと布団を畳み質素に暮らす生活と、夢に現れる格子のような影でこの人は刑務所に入っていたのだろうと想像してみていました。
運転手付きの車に乗る家に生まれながら、家族とは同じ世界に生きられない人生を生きる理由はわからないけれど。
死が近い人と話し、父も、あるいは自分も死を意識して心から涙する朝もある。

私はそう解釈したのだけど、いろいろ暗示的で、勝手にそんな解釈するな!なのか好きに捉えろ!なのか、それすらどうでもよい映画館でみたい映画。

映画の朝ごはん:P.N.「大岸弦」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

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映画の朝ごはん
大阪十三にある映画館「第七芸術劇場」にて鑑賞 2024年1月6日
「映画の朝ごはん「」「ポパイ弁当」ステッカーを頂きました。
見た感じはごくシンプルなのに、ある種の中毒性をもって映画スタッフや俳優たちに熱狂的に愛され続けているのが、40年近く続く老舗お弁当屋さん「ポパイ」のおにぎり弁当。数多くのケータリング業者がしのぎを削っている中で、なぜ「ポパイ」はロケ弁当の代名詞のような存在になったのか。
東京都練馬区にお店を構えるポパイは、先代社長が東映大泉撮影所に知り合いがいたことから弁当を卸すようになり、いまでは映画やテレビ番組のロケ隊に朝ごはんを届けるために、毎日深夜0時からごはんを炊いて、少数精鋭で手作りのお弁当を作っている。そして配送車に積まれた弁当の大半は、ロケ隊の集合場所である早朝5時の新宿へと運ばれていく。

縁の下の力持ちと呼ぶべき大勢のスタッフたちがいる。そして彼らを突き動かすのは、仕事へのプライド?映画への愛情?もちろんそれもあるだろう。しかし絶対に欠かせないものは食事である。

TALK TO ME トーク・トゥ・ミー:P.N.「yasuki」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

最後までゾッとさせる本格ホラー。
遊び、パーティー感覚で始めた降霊会が原因で男の子が霊に取りつかれて現世に戻れなくなり、最後は主人公の女性が闇の中に紛れてしまう。
正直最後まで結末が解らなかった作品です。

ほかげ:P.N.「大岸弦」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

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女は半焼けになった小さな居酒屋で一人暮らし。体を売ったりしてその日暮らしをしていた。
空襲で家族を失った子は、闇市で果物などを盗んで暮らしていたが、女の居酒屋で入りびたりするようになりなる。
若い兵士が客として居酒屋へ行くが、入りびたりするようになる。三人はまるで家族のような状態になる。
若い兵士はおかしい状態となり去ってしまい、ふたりはお互い親密になっていくが、こどもは闇市にいる男と旅に出てしまう。

また旅に出てはこどもが戻ってくる。
女はこどもを「坊や」と呼ぶようになる
そんなある日、拳銃は子供からやさしそうな男に渡ってしまう。
男は拳銃を復讐のために使うことになった。強い恨み怨念の思いであったのだろう。
兵士の名前を叫び、銃を一発ずつ放つ。最後のトドメの一発は放たず、殺さない状態にしておく

こどもは女の居酒屋に戻るが、感染症なのか会えないことに。女は坊や、坊やと優しくもかなしく語りかける。
こどもはもう会えないことを確信。別れの時となった 女は坊や、坊やと…
このレビュー書いてたら涙でてきた…

女優の趣里 迫真の演技力に感激します。

市子:P.N.「大岸弦」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

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おかっぱ頭の川辺市子は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則からプロポーズを受けた翌日に失踪。
途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤。後藤は長谷川の目の前に市子の写真を差し出し「この写真は誰なんでしょうか」と尋ねると、「あんたの知っている川辺市子って人間は、存在せえへんのですよ」と告げた。
長谷川は後藤と協力し市子を探す決意をする。
幼少期に同じ団地に住んでいた幼なじみのさつき、高校時代の北、市子が同じバイト先で一緒に下宿していた友人キキらの話で、市子に妹がいたことや、違う名前、年齢など偽っていたことを知る。
長谷川は市子が置いて行った鞄の底の一枚の写真を発見、裏に書かれた住所を訪ねると、失踪中であった市子の母なつみにたどり着く。
「300日問題」により「無国籍児」となって育った川辺市子。なつみは筋ジストロフィーを患った妹・月子の戸籍を市子に使わせていたことが判明。

南京の基督:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

南京の基督を観て、とても感動した。私は芥川龍之介の大ファンだ。特に羅生門は飽きるほど朗読した。また基督についてもひじょうに関心がある。私はクリスチャンではないが、毎日、自宅にある十字架に祈りを捧げているからだ。だからこの映画を観たのだ。これは何よりも人生の奥行きを感じさせてくれたと思う。不治の病に冒された中国人の少女娼婦が愛しくてしかたがない。富田靖子さんの演技はあまりにも素晴らしい。

シャクラ:P.N.「英雄譚 ~のぼり龍の温故知新~」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-10

日本人には馴染みの薄い、金庸氏の『天龍八部』が原作とあり、少し馴染むのに時間がかかりましたが、なんと、前日譚の様相を呈しているようで、要するに、準備運動、地ならしみたいです。

ドニー・イェン・チェン氏が、温故知新で仕上げる作品。
現代のティストでと語っているので、中国の良さも残しつつ、そこに新しい息吹きを与えたいようで、日本人で、香港などで学んだ、アクションに精通した、谷垣健治氏と組み、斬新さも加え、更に、次回作はスケールアップの予感。

『天龍八部』は存じ上げないし、ドニー・イェン・チェン氏も『ジョンウィック』で本格的に知ったが、「少林寺」が、お話しに出てくるので、なんとなくしっくり来ます。

日本にも、少林寺とゆかりのお寺がありますし、映画『少林寺』を鑑賞していたら多少、
頭の中で繋がります。

ドニー・イェン・チェン氏も、正に、チャレンジの作品、日本では、辰年、是非、のぼり龍の様に、飛躍的な次回作を期待したい。

誰だって挑戦する者を応援しない者はいないでしょう?

ノッティングヒルの恋人:P.N.「ゆき」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2024-01-09

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イギリスが好きなので観たいと思った。
映画スターの女性と一般人の男性の恋は、なかなか有り得ないだろうが、全体的に良質なコメディという感じ。「ウプシーデイジー!」は笑えたが、ラスト近く、何故か日本人を侮辱したシーンが入る。せっかくのいい感じが台無し。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎:P.N.「シュガーベイビーキッド」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-01-09

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自分が属する「種族」って何なのだろう?…と今一度考えてみてもいいのではないかと思わせてくれた。そして我々が「鬼太郎」と初めて出会った時の年代によっても、この映画から抱かせてもらう感情はさまざまだろう。そして、水木しげる氏の根底には「戦争」という悪夢、そしてその無意味さ、矛盾、虚しさの感情が拭えないものとして存在し続けていたのが理解出来る。今は亡き私の両親と同様に…。

笑いのカイブツ:P.N.「シュガーベイビーキッド」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-01-09

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題名には「笑い」という文字があるのに、そこにあるのは「笑い」ではなく、「笑い」を生み出すことに憑りつかれた人間の壮絶な生きざまだった。岡山天音さんの演技の巾広さに拍手!!そしてそれを支える俳優陣に拍手!!いや、出演者、スタッフ、この映画に携わった人達のこの映画に対する強い愛が感じられた。

味園ユニバース:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-09

味園ユニバースを観て、とても感動した。これはあまりにも面白くて、決して飽きさせない魅力があるからだ。私は40代の頃、夜の世界で生きていた。大阪のミナミは庭のようだった。ミナミの味園もユニバースも知っている。様々な若い男女に出会った。それだけにこの映画はひじょうに親近感があった。渋谷すばるさんの演技は素晴らしい。私は二階堂ふみさんの大ファンだ。才色兼備の女優さんだ。演技も素晴らしいと思った。最高のエンターテイメントだと思う。

君たちはどう生きるか:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-09

今年の1月7日、第81回ゴールデン・グローブ賞、アニメ映画賞を受賞されました。おめでとうございます!私はこの映画が大好きだ。これは宮崎監督が10年ぶりに手がけた長編アニメ映画で、自身の少年時代を重ねた自伝的要素の強いファンタジーだ。私はこの映画を観ながら、あらためて人生について考えさせられた。このような映画を観て、静かに人生を見直すのも悪くはない。ほんとに素晴らしい作品だと思う。

マスク(1994):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-09

この映画「マスク」の面白さが、CGで表現されるマスクの動きではなく、ジム・キャリーの魅力によるところがまず素晴らしい。

刑事が訪ねてきた時に、急に耳が遠くなって「えッ?」とかいう表情だけで大笑い。
何度も繰り返し観てますが、未だに笑える。

そして、キャメロン・ディアスが非常にキュートかつセクシーで、この作品の彼女は本当に可愛い。

チンピラたちにからまれて、いきなり風船でプードルを作るところ、クラブで激しくダンスするシーン、警官たちが戸惑いながらも踊りだすシーン、マスクが撃たれてアカデミー賞ばりの演技をするシーン。

全てが理屈抜きに楽しくて、お腹を抱えて笑える。
とにかく、全編ハイテンション。
そして、時折見せる素顔のジム・キャリー演じるスタンリーの切ない表情が、またいいんですね。

スタンリーが飼ってるワンちゃんのマイロくんも可愛い。そしてグッボーイ。

テンポのいいストーリー展開とCGが嫌味なく効果的に使われ、笑いのセンスも抜群にいい。
ジム・キャリーがクドくて苦手という方でも、安心して楽しめるエンタメ作品だと思います。

故郷(1972):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-09

高校の時に16㍉フィルム上映会で映写機を初めて扱ったのが山田洋次監督作品の本篇だった!上手くスクリーンに映し出すことと何度も繰り返し作品を味合う醍醐味はこの貴重な体験から来るんだなあと想い出す

法廷遊戯:P.N.「K」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-01-09

1回目は予想外の展開に驚いた。2回目は気づかなかった伏線を見つけて新たな気持ちになった。3回目は主役ではない人の視点で観てみてまた違う感想を持った。4回目で今まで注視しなかった背景や小物などに新しい発見があった。公開がもっと長く続いていたらもぅと見たかった。冤罪とは無罪とはを深く考えさせられた作品

PERFECT DAYS:P.N.「木漏れ日に生きたい」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-01-09

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

重なった影が濃くなるのは、それぞれ別の光を当てられている時だけ。
影は光を遮る人であり距離であり、光はそれぞれの視界や過ごした時間で、即ち世界のことなのだろう。
重なった影が濃くなる時、人は間接的に、自分とは違う世界を感じとり繋がり合う。そしてすぐに、それぞれ別々の世界へと帰っていく。
これは全て人と人の出会いのことだか、しかし人との繋がりだけが、重なった影を濃くするわけではない。
例えば歌の中の一単語に心を揺さぶられ、過去の想い出が想起させられるように、何かのきっかけに思い出すことで、別たれた世界はまた繋がる。それが喜びであり、悲しみであり、即ち人生なのだろう。
濃くなった影を追い求めるのではなく、時折訪れるそれらをただ受け入れる。そうすれば、派手さはなくとも情感に溢れ、穏やかでありつつ変化と面白味のある人生を送っていける。
彼はそんな満足を知っている。彼のようには生きようとは思えない。それでも彼の持つ光は眩しく、羨ましい。

ほかげ:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-01-09

戦争による後遺症を切り取った感じで観ているのが辛くなる作品。
本年度ベスト。

趣里さん目当て。
何の情報も入れずに鑑賞。

序盤から良く解らない展開に戸惑う(笑)
だけど銃を使うシーンで本作は戦争により大切な人を失ったり心に傷を負った人達がもがきながら生きている姿を表現している作品と理解。

ロシアのプーチンに観せて感想を聞きたくなる。

体を売って生活する趣里さん演じる女性。
なぜか子供と青年と一緒に生活する展開。
理解出来なかったけど、彼女が失ったものを埋めようとしていた感じ。
情緒不安定な感じの演技が素晴らしかった。

子供も必死に生きて行く姿が辛い。
子役の子が目で演じる姿に圧倒される。

森山未來さんが怪しい役。
彼も苦しんでいたのかと思うけど、子供の目の前でやっちゃダメだろ(笑)

ラストで子供が働く姿に少しだけ光が見えた感じでした( ´∀`)

最終更新日:2025-04-26 16:00:02

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