映画感想・レビュー 154/2613ページ

劇場版 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉:P.N.「映画大好き」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

脚本、作画、音楽、キャラ描写と全てが完璧
進撃の巨人、まどマギ、化物語、グレンラガンなど日本アニメ界を代表する制作会社が総結集してできた作品で日本アニメの結晶といっても遜色ない完成度でした
君の名はの新海誠監督も絶賛していたように純粋にアニメが好きな人はぜひ観る価値がある作品だと思います

旅芸人の記録:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

ギリシャが400年に渡るトルコの支配から脱して独立したのは20世紀の初頭であり、第二次世界大戦中のイタリアとドイツの侵略と、それに続く国際紛争の中の内乱による国土の荒廃から立ち上がって、近代化の努力を現在も続けているのです。
風光明媚なエーゲ海といったものだけに目を奪われてはならないし、この国を古代文明の観光地とだけ考えてはいけないような気がします。

アイスキュロスの「オレステイア」は、トロイ戦争の際、ギリシャ側の総大将アガメムノン出征の間、その妻クリュタイムネストラはアイギストスと情を通じ、帰国した夫を、二人で共謀して殺害します。
娘のエレクトラは、母と情夫の棲む家で奴隷にされながら、あらゆる屈辱と辛酸を耐え忍んでいきます。

そして成人した弟のオレステスを手引きして、母とその愛人を殺させ、父の仇を討つのです。
オレステスを援助する親友のピュラデスはエレクトラの恋人です。

この映画「旅芸人の記録」での旅芸人の一座は、このギリシャ神話になぞって構成されていて、ナチスに通じて父を殺した母の情夫を、ゲリラに身を投じてギリシャの自主独立のために闘う弟オレステス(ペトロス・ザルカディス)が、姉エレクトラ(エヴァ・コタマニドゥ)の手助けを得て、母もろとも射殺するのです。 しかし、オレステスは捕らえられて処刑されます。 そして、その葬送の時、エレクトラは、この映画の原題でもある「あはよう、タソス」と呼びかけ、泣きながら拍手するのです。 「おはよう、タソス」で始まる5幕ものの田園劇「羊飼いの少女ゴルフォ」は、スピリドーノス・ペレシアドスの作で、貧しい羊飼いの娘ゴルフォは、やはり貧しいタソスと愛し合っていますが、金持ちの娘スタヴルーラがタソスを、また裕福な男キッツォスがゴルフォをそれぞれ慕っていて、ゴルフォはキッツォスを相手にしませんが、タソスは偶然に大金を手に入れてから金の魅力にとり憑かれ、そして金持ちのスタヴルーラに迫られて、ゴルフォを捨てて結婚しようとします。

そのタソスの心変わりに失望したゴルフォは毒を飲んでしまいます。 金に迷った自分の過ちに気づいたタソスが、ゴルフォの所に駆けつけて来た時には、時すでに遅く、タソスは自ら短剣で胸を刺して、ゴルフォと重なって死ぬのです。 この芝居にも"現代ギリシャの悲劇"が寓意的に扱われているのです。 大国からの干渉に動揺するギリシャ。 貧しいながら愛情を守り抜いて死ぬゴルフォの姿に、自国の誇りを見ようとしているのだと思います。 舞台でゴルフォを演じるエレクトラの役は変わりませんが、タソスを演じる相手役は、父アガメムノンから引き継いだ弟オレステスに、そして彼が徴兵されてからは恋人のピュラデスに、そのピュラデスが母の情夫のアイギストスの密告で島送りになってからは、仇のアイギストスにと次々と変わっていきます。

最後に、アイギストスがゲリラとなったオレステスに殺された後を、妹クリュソテミの成長した息子がタソス役で初舞台を踏むのです。 そして、この若々しいタソスに向かって、もう若くはないエレクトラが、「オレステス!」と死んだ弟の名を呟くのです。 そして、再び、「羊飼いの少女ゴルフォ」の幕が開いて、その最初のセリフが「おはよう、タソス」なのです。 上映時間が4時間に近いこの映画の特色は、一シーン=一カットで撮っている事だと思います。 ショットの長い映画は、冷静で客観的にストーリーを観察する事が出来ると言われていますが、このテオ・アンゲロプロス監督が、大きな危険を冒して作った"愛国の情熱"が、現代ギリシャの悲劇を神話の形を借りて具現化しているエレクトラの姿を通して、我々観る者の胸に迫ってくるのです。

旅芸人の記録:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

このギリシャ映画「旅芸人の記録」は、1975年度のカンヌ国際映画祭で国際批評家大賞を受賞した作品で、この映画の監督・脚本のテオ・アンゲロプロスがギリシャの軍事政権下のもとで、4年の歳月をかけて「軍事政権への政治的反撃として、自殺的行為にほかならなかった」と製作意図を語っており、軍事政権崩壊後の1975年に完成させた、映画史に残る不朽の名作です。

この作品は、第二次世界大戦前夜の1939年から、パパゴス元帥による右翼勝利の1952年までの、"現代ギリシャの激動の歴史"を、ギリシャ神話の「オレステイア」と、劇中劇である19世紀末に書かれた田園劇「羊飼いの少女ゴルフォ」の二つの悲劇を重ねて暗喩的に描かれていきます。

古代ギリシャの繁栄は誰もが知っていますが、現代ギリシャの歴史が、大国の利害に弄ばれた苦難の歴史であった事はあまり知られていないのではないかと思います。

新学期 操行ゼロ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

NHKラジオ深夜便の人生の道しるべの中でシンガーソングライター新沢としひこのインタビューで子ども真実或いは正義論を聴くと無邪気な本篇映像がふと甦ってくるんだね!番組で流された彼の道草もよかった

旅芸人の記録:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

映画をビデオ等で1·5倍速で見たりすることが流行って居ると聴くけれども,全く説明的で無い本篇のような作品に取り時間の経過そのものが主題なので倍速は全く問題外何だろうと想う。寧ろもっとゆっくり味合う時間,揺蕩うことが必要何だろう。

ちはやふる 上の句:P.N.「あまつかぜ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

キャストがみんなとってもぴったりです。

つくえ君とか肉まん君とかいい味だしてますし。
かなちゃんもぴったり。

さりげなくちはやの姉がアリスさんなのもにやっとしますね。

みんなで山登り行くシーンはじーんと青春っていいなと思いました。

遠い夜明け:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-14

だが、当局に監視されているウッズは、出国することが出来ないのです。
このような状況の中、イギリスから本の出版の話がもちあがると、ウッズは亡命することを決意します。

そして、1977年の大晦日の夜、神父に変装したウッズは、仲間の黒人たちの協力を得て国境を越えることに-----------。

歴史的にみれば、白人が南アフリカに渡って国をつくったのは1652年。
当時の南アフリカの人口は2,900万人で、そのうち白人は450万人にすぎませんでした。

各国の上映では、様々な論争を巻き起こしたと言われていますが、「遠い夜明け」は、あくまでも、人間としての人道的な視点、中立的な視点を失っていないからこそ、感動を呼ぶのだと思います。

遠い夜明け:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-14

ビコは警察の監視下にあったが、彼とその仲間たちは、コミュニティセンターを建設して、自主独立の準備を進めていました。
ウッズは、ビコの人間性と理論に次第に共感を覚えて、記事の面でも協力的になっていくが、南アの権力者たちは、そんなウッズの行動を好ましく思いませんでした。

ある夜、コミュニティセンターが襲撃されるという事件が起きます。
犯人は、警察だった。ウッズは、目撃者がいることを親しいクルーガー警視総監に相談に行きます。
ところが、この警視総監は、アパルトヘイトの強力な推進者であったため、当局の黒人弾圧は一層厳しくなっていきます。

ビコは、ケープタウンの集会へ向かう途中、検問にあって逮捕されるのです。
そして、厳しい拷問の末、死亡するという事件が起きました。
この国の将来を憂えるウッズは、新聞記者としての使命、あるいは人間として、南アフリカの現状を全世界に訴えたいと決心します。

遠い夜明け:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

1990年2月、28年間、獄中にあったアフリカ民族会議(ANC)の指導者ネルソン・マンデラ氏が釈放されたニュースが全世界に流れました。

「ガンジー」「素晴らしき戦争」などのリチャード・アッテンボロー監督は、長年、人種問題に取り組んできた信念の映画作家だと思います。

この映画「遠い夜明け」は、公開年から考えて、マンデラ氏の釈放を予言したような作品で、原作を書いた実在のドナルド・ウッズの体験をもとに映画化されていて、舞台は南アフリカ、1975年の11月から、この物語は始まります。

反アパルトヘイトの黒人運動家ビコ(デンゼル・ワシントン)と、新聞社のウッズ編集長(ケヴィン・クライン)との運命的な出会いがストーリーの発端になります。

南アフリカの新聞社のウッズ編集長のところへ、黒人女性ランベール医師が訪れます。
黒人運動家ビコを批判した記事を載せたことに対する抗議でした。
このことがきっかけになって、ウッズはビコに会う運命になったのです。

津軽じょんがら節:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

この「津軽じょんがら節」は、「約束」「旅の重さ」に続く、斎藤耕一監督の"風土三部作"の第三作目の作品だ。

ヤクザ組織から追われる青年が、愛人の郷里である、津軽の漁村に流れて来る。

都会からもはみ出し、田舎にも馴染めなかった青年は、老いた漁師と盲目の少女と知り合い、この村に腰を落ち着けようとする。
しかし、その時、ヤクザの追っ手が--------。

人間のドラマ以上に、心に残るのが、どんよりと垂れ込める灰色の空、次々と押し寄せる北国の荒波だ。

全篇を貫くこの風景は、若者の叶う事のない、老いた漁師と盲目の少女の夢でもあった、ふるさと作りを拒否する、運命のようにいつまでも続いていく。

前二作に比べて、自然の厳しさと、その中での人間の卑小さと、それ故の愛おしさが強調されていると思う。

また、タイトルにあるように、白川軍八郎と高橋竹山の津軽三味線が、印象的に使われている。

高橋竹山が、渋谷のジァンジァンで、ライブをスタートさせて、新しい音楽として見出された時期だったという意味でも、タイムリーな作品だったのだろう。

暴走機関車:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-14

主人公の脱獄囚役のジョン・ヴォイトは、確かに凄いメイクで熱演しているが、この役は、かつてのリー・マーヴィンくらいの個性の強い、重量級の役者が演じていたら、もっと凄みが出ていたのではないかと思いますね。

暴走機関車:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-14

突っ走る列車、何とか最前列の機関車に飛び乗ろうとする脱獄囚、上空から縄梯子で降りようとする追跡者。
カメラ自体を別のヘリコプターに積んで、平行移動してみせる迫力は、とにかく凄い。

監督は、当時のソ連の映画監督アンドレイ・コンチャロフスキー。
撮影は、007シリーズのアラン・ヒューム。

それまで日本の「新幹線大爆破」やアメリカの「大陸横断超特急」等、列車の暴走を描いた映画には、成功した例が多いのだが、映画=活動大写真の名の通り、動くもの、突っ走るものは、対象の素材として、実にぴったりなのだ。

この作品では、更に極寒の極地という背景が、緊迫感をより増していると思う。
ただ、惜しむらくは、観ていて、列車が走り出すまでの描写が重過ぎる。
脱獄囚と刑務所長の確執という図式の説明がつらい。

これがもし黒澤明監督だったなら、こうした説明を超えたドラマが、そこから爆発していたと思う。

暴走機関車:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-14

かつて黒澤明監督が、映画化に執念を燃やしていた作品が、この「暴走機関車」ですね。

本格的な日米合作の超大作になるかと期待されていたのだが、様々な事情があって実現に至らなかった。
その黒澤明の脚本を土台にして、新しいスタッフによって作り上げられたのが、このアンドレイ・コンチャロフスキー監督、ジョン・ヴォイト主演のこの映画だ。

アラスカ。極寒の刑務所。脱走犯二人。四重連機関車。脱走列車。
だが、機関士は発作を起こして急死。最先端の機関車には入れない。もう一人の乗務員。女。
この三人を乗せた暴走列車。時速150キロ。大雪原。ヘリで追う執念の刑務所長。
実にワクワクするほどの面白い映画だ。

映画ならではのダイナミックな興奮で、我々観る者をグイグイと引きずり込んでしまう。

濹東綺譚(1992):P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

濹東綺譚をまた観て、とても感動した。これは何よりも共感できるところがいっぱいあったからだ。永井荷風は私が生まれた翌年に亡くなっている。つまり私とは時代背景も違うわけだが、とても心情がよく理解できた。私は20代からずっと新聞社にいたが、40代の頃は夜の世界で生きていた。水商売をやっていたわけではないが、夜の歓楽街が私の庭になっていたのだ。それは約8年ほど続いた。その時に私は夜の世界の表も裏も経験した。それだけに濹東綺譚の世界はひじょうによく理解できたのだと思う。津川雅彦さんは文豪・永井荷風を見事に演じておられると思った。やはり素晴らしいの一言に尽きる。また墨田ユキさんはあまりにも美しく、心地よい。演技も最高だ。素晴らしい女優さんだと思う。今はまったくお見かけしなくなったが、残念で仕方がない。またいつかスクリーンで拝見したいものだ。

成瀬巳喜男 記憶の現場:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

今朝のNHKラジオ深夜便人生の道しるべguestシンガーソングライターはサトウハチロー小さい秋見つけたが好きだと。確かに不思議な歌詞だ。調べて見ると戦前映画作品やGHQの公開禁止作品の勝利の日まで・成瀬巳喜男監督1944年等が検索され

トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代:P.N.「『粋』と言う『不協和音』それは『自由』」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

加藤和彦と言う存在は、私の世代には余り印象にないが、この作品を通して、より身近に感じることができます。

『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』
を鑑賞して欧米の音楽が身近に感じる様な作品。
ゴスペルの楽曲のタイトル的だが、それは、全面に出てはいないが、彼が、マスター的、存在なんだろ?

日本人は勘違いしがちだが、欧米も完コピがベースだ、日本の最近の音楽には、完コピがなおざりにされ、売れる作品的が多い。

加藤和彦氏は、『粋』の文化、京都らしい、歴史と伝統を踏まえ、外すから、世界的に愛され続ける。

彼も、粋、不協和音、自由から、ちょっと型にはまり、息苦しくなったのだろう?

本物を知るからこそ、不協和音、自由が、そこに、

シャネルが、高価と廉価をミックスした様に、

京都人らしい彼の人生だったと思う。

つい先日、『四月物語』と言う映画で、挨拶して消えた様に、彼も、傍でこの作品を共に喜んでいた様に、感じた。

珈琲時光:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-14

🧔今朝のNHKラジオ深夜便アンカー村上さとあ,は父の日特集のSONGS,本篇一青窈のアリガ十々もまたパパの唄。他親父の海,河島英五の野風僧など名曲の数々も

最終更新日:2025-11-10 16:00:01

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