- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-23
黒澤明監督の「影武者」は、カンヌ国際映画祭で、ボブ・フォッシー監督の「オール・ザット・ジャズ」と共にグランプリ(現在のパルムドール賞)を受賞しましたが、私個人の好みから言えば、断然「オール・ザット・ジャズ」の方が、グランプリの受賞に値する作品だと思っています。
この映画「影武者」は、権力に対する皮肉を優れて絵画的な映像美で、全ては夢と幻想であるというモチーフで描いた黒澤明監督の力作だとは思いますが--------。
言うまでもなく、日本が誇る世界的な巨匠、黒澤明監督作品。
1980年度第33回カンヌ国際映画祭で、この映画「影武者」は「オール・ザット・ジャズ」(ボブ・フォッシー監督)と共に、グランプリを獲得した作品です。
当時の海外での評価は異常に高く、本物(存在)と影(外見)という西洋哲学的な主題を、"東洋的な虚無感"と"古典的な様式美"、そして"凝結した躍動美"で映像化する事に成功したと絶賛されました。 また、"輝くばかりのオペラ"、"死の美学"、"映画的勇壮"とも評され、フランスのル・モンド紙は、「映画を見終わった後、全ては夢と幻想であるという作者の声が聞こえてくる」と最大限の賛辞を贈っています。 特に画家を志したという黒澤明監督の、壮麗で豪華な絵画を思わせる絵巻物のような、全編を通しての美しい映像には圧倒されます。 いずれにしても、当時の製作費として14億5,000万円、撮影日数292日、3時間に及ぶこの黒澤作品は、やはり映画史的にも価値のある力作だと思います。 そこには、「羅生門」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」といった黒澤時代劇の"影"を見る事が出来るような気がします。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
今日のNHK第一ふんわり六角精児の音楽遺作はリンダ・ロンシュタット特集関連の楽曲が色々と
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
あまり、イメージが湧かない作品でしたが、そう言うことねと納得する展開でした。予想以上によかったです。
配役が見事、実直だが、どこか頼りない草彅さん、少し抜けた中川さん、凛として、でも、皆に愛される清原さんなど、ちゃんと本質から、配役を置いているので、作品が生かされています。
単なる金儲け、人気者だよりだと、忖度したキャスティングで、作品が死んでしまったことでしょう?
天網恢恢疎にして漏らさないのです。
精算しても、清算仕切れないモノもあるのです。それは、天が、正に、清算すると言えるでしょう?
どんなに上手くやり過ごせたと考えても、社会情勢や様々な問題で、その悪事は、あなたの手元に利息を足して戻って来ます。
最善を尽くし、後を天に任す心持ちで、
やることもそっちのけで、利を貪れば、それは、明らかなのです。
自由とは、どんな選択も出来るが、その果は、あなたの責任になります。
自由とは、責任が伴う、だから、あなたの生きる姿勢が、その未来となります。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
彼女の沈黙の抗議の結果、涙するシーンは、父親が、迷う様子、もう、沈黙することができない状態であることを物語り、自らの振り子を見失った姿、希望を失った姿であり、振り子の力は、彼女に継承されたことを意味します。
未来を見据える魂こそ、希望であり、生きる力であり、存在理由なのです。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
NHKラジオのニュース毎朝だよりは越前和紙の話題,紙幣にも使用されて身近な存在だった。本篇石倉三郎の和紙職人の姿が思い出されて,和紙すき体験をした時の事も
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-23
⚔大学のゼミナールで本篇を観てよかったと感想を言ったら後日観賞して来た教授から期待外れだったと云われて仕舞ったー。往年の黒澤明監督のモンタージュ技法に依る躍動感或いはダイナミズム感は確かに本作品には一寸不足,能舞台演出見たいな手法は映画編集の違いなのかとも想った次第
またNHKラジオ朝のニュース,今日は何の日でカンヌ映画祭で本篇が受賞した日と。
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
以前から気になってはいた作品。やっと、タイミングが合いました。
スペインは少女の夢で出来ていると言っても過言では無いでしょう?
少女の夢と言っても、ただ夢を見るだけではなく、実現すること。
男と言う生き物は、時に、過去の記憶を後生大事にする。
が、女性と言うのは、大方、今を生きる生き物である。
父親は、大切な魂を記憶に費やし、
一方、娘は、これからの人生を夢見て歩み出す。
振り子と言うのは、一種の比喩であり、誰もが、自転車の補助輪を外し動き出す為の手段。
あなたは、振り子と言う補助輪を外し、内なる振り子を指針に人生を歩まなければならない。
記憶に生きるのではなく、自らの振り子のエル・スール、指南書を胸に歩まねばならない。
スペインにも一番、必要な作品かも知れません?
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-22
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
5つ星にしたいですが、二つ気になる所がありました。
① 格之進は食べる金もなくそんなに何日も柴田を探し歩けたのか。
②大晦日、その柴田にに斬られた腕の傷を負い、首を落とした後で門の前まであんなに走れたのか。
ですが憎たらしさも含めて、囲碁の魅力と人間らしさをこれでもかと味わいました。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
皆、善人ばかりで、おもしろいというより感動した
斎藤工くんはもっと悪人であったらばよかった
敵役には、相応の理由がある、みたいな設定は無い方が個人的に◎
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
今日のNHKラジオ第一ふんわりは山口百恵特集中3トリオへ至るデビュー曲から宇崎竜童&阿木燿子のコンビに依るヒット曲迄
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
🦖今朝のジェイウェイブのラジオ番組ジャストリトルラビングは水ジャーナリストの話や海外の博物館の話題,其処で思い浮かぶのが映画ナイトミュージアムのシリーズや博物館を廻る貴重な記録映画の数々🦕
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
今朝のNHKラジオ深夜便の公開録音ゲストは戸田菜穂,向田邦子作品・監督久世光彦演出ドラマのこぼれ話も披露。映画・夏の庭などではテイクを繰り返したと。演出の厳しさは勝ち気な彼女を鼓舞。脚本通りに演じるのでは無く幾つのものパターンを用意して本番に望んだプロ意識を感じさせた
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
ボブ・マーリーとイギリスの関係は、ジャマイカとあまりにも近いのだと、改めて知りました。
その生い立ち、割り切れない存在だからこそ、すべては1つの意味を誰よりも深く理解し、メッセージを歌として表現できる。
あの時代、あの場所で、彼の存在が、複雑な関係を修復出来たのは、彼の複雑な生い立ちが、正に、メッセージだった。
奇しくも、リンカーンの言葉、「意志在るところ道は拓ける」。
その意味を地で言った彼の人生を垣間見る事の出来る作品です。
よく、音楽の力を謳うアーティストはいますが、そこに、ソウルはあるのでしょうか?
あなたの聴く音楽は、大人も子供も1つに出来るアーティストですか?
その時代、その場所で、皆の意識の流れで生きていた、ソウルを持ち合わせたアーティストをあなたは目撃できるでしょう?
作品では言及の無い2度の来日も彼のワールドワイドな活躍を物語る。本物は、必ず日本へ辿り着くと昔から言います。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-22
👧ラジオ深夜便でguestの戸田菜穂は本篇撮影に際し,とても厳しかった相米慎二監督の思い出話をして貴重な体験を振り返る
- 評価
- ★☆☆☆☆
- 投稿日
- 2024-05-21
はっきり言って退屈。
1時間で飽きた。
本なら読めるけど、映画で行ったり来たり、時系列が混乱する。
TENETを見てる時も同じ感想だった。
支離滅裂な人のストーリーテリングみたいです。
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2024-05-21
複雑な構成の原作を映像化するのは難しそうだったが、見事に整理され却って理解しやすくなった。
大森監督お見事。
理不尽に満ちた美しい世界。
- 評価
- なし
- 投稿日
- 2024-05-21
このシリーズで観た中で、最低の映画。駄作。こんなもの金取ってみる映画ではない、と私は思います。なぜなら、15歳の娘にあれぼど親が気を遣うのも変だけど、そのおかげでとんでもないことになる。最後まで観るのがつらいほどのひどさ。ちょっと立ち止まって考えてほしい、私はそう思いました。スミマセン。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-21
杉浦日向子の原作は筑摩書房刊のハードカバーの豪華本,章立ての枕絵も艶やかに魅せる江戸の風俗画スタイルも興味津津何だ
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- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-21
1962年(昭和37年)5月12日に、兵庫県西宮市から出港したマーメイド号は、米国のサンフランシスコ港に入港した。
堀江謙一青年の、このひとりぼっちの旅を再現したのは、名匠・市川崑監督で、堀江に扮したのは、石原裕次郎だった。
この映画が出来たのは、ヨットによる太平洋横断旅行のほとぼりも、まださめない1963年のことで、まるでドキュメンタリー映画を観ているような気分になってくる。
太平洋という大海に出た、ひとりの若者の生活がユーモラスに、しかし、厳しく捉えられている。
回想シーンという形で、家族などが描かれ、なぜこの旅をするのかと問いかけた。
ぶつぶつ、独り言を言ったり、一人はしゃぎまわったりする姿は、まさに暴風に見舞われ、木の葉のように大海に弄ばれるヨットに似ていた。
画面のほとんどは、この若者ひとりしか出てこない。
孤独感が、この映画全般にわたって、ひしひしと観ている私を包みこみましたね。
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2024-05-21
正から負へのボルテージの反転という彼のこの手法は、「キャリー」のハイライト・シーンで延々たるスローモーションの後に、主人公を幸福の絶頂から奈落の底へと突き落とした瞬間に開花していたと思う。
「殺しのドレス」では、アンジー・ディッキンソンが情事の後の心地よい疲労感に酔いながら、健康診断書の一文を盗み見る一瞬に集約されている。
その一瞬を境に、物語は加速度的に不吉な雰囲気を増し、エレベーター内でのカタストロフへとなだれ落ちていく。
この作品を支配する二面性—現実と悪夢、都会的に洗練されたタッチとプリミティブな血のイメージ、エロティックな官能美と剃刀の刃が代表する金属質のクールさ、鏡に象徴される性倒錯者の実像と虚像—は、このように相対する”陰”と”陽”の接点を、鮮やかに描き分けるブライアン・デ・パルマ監督の独自の手法によって、銀幕上で融合するのだ。