富嶽百景 遥かなる場所 作品情報

ふがくひゃっけいはるかなるばしょ

小説家の修治(塚本高史)は、筆が進まず、鬱々とした出口の見えない日々を送っていた。ある日、富士の見える「天下茶屋」で執筆活動をしている先輩小説家の井伏(綾田俊樹)に誘われ、心を新たにその地へ向かった。天下茶屋での女将さん(小橋めぐみ)や娘さん(小林涼子)、地元の人々との触れ合い、さらに井伏の紹介でお見合いすることになった美知子(田丸麻紀)との出会いにより、修治の心に少しずつ変化が生まれていく。そんな修治を、変わらぬ姿で見つめる富士。月夜に浮かぶ富士は、美しく凛として聳え立つ……。

「富嶽百景 遥かなる場所」の解説

太宰治の名作「富嶽百景」を現代にアレンジした『新感覚ブンガク映画』。主演は若手実力派ナンバーワンとの呼び声高い塚本高史(「木更津キャッツアイ」)、そして今作が映画初出演となる田丸麻紀(TV「けものみち」)がヒロインを演じている。監督は『新感覚ブンガク映画』第一弾「河童 kappa」の秋原正俊。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2006年6月3日
キャスト 監督秋原正俊
原作太宰治
出演塚本高史 田丸麻紀 小林涼子 小橋めぐみ 中山卓也 高尾祥子 嶋尾康史 綾田俊樹
配給 カエルカフェ
制作国 日本(2006)
上映時間 58分

ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-26

文学入門書・岩波ジュニア新書を読むと富士山と月見草を対比して捉えた太宰治文學の愉しさに。風呂屋の背景画或いは舞台の書き割り見たいな富士山のステロタイプへの諷刺と諧謔,陽の目の見ない崖に在った月見草の美しさ。正直な羞恥の感情の発露

最終更新日:2024-09-05 16:00:02

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