黒い十人の女 感想・レビュー 5件

くろいじゅうにんのおんな

総合評価5点、「黒い十人の女」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-16

🕶キネマ旬報編・映画の黄金時代の中のラストを飾った市川崑監督インタビュー,本篇を廻る話。プロデューサー兼務の映画製作奮闘記も。また同時に日本映画の水準向上への黒澤明監督の頑張り振りにも注目

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-17

男(船越英二)は、テレビ局の腕利き社員だ。妻(山本富士子)は、小綺麗なレストランを経営している。

男には愛人が九人もいる。新劇女優(岸恵子)や印刷会社の社長(宮城まり子)やCMモデル(中村玉緒)や演出助手(岸田今日子)など、色とりどりの女たち。

優柔不断だが、こまめで愛想のよい男は、彼女たちの間を漂流している。
だが、互いの存在を知った女たちは、共謀してある計画を立てる。

こんなに私たちを苦しめる男など、この世から消えてもらってしまおう、というのがその結論だ。

まるでセバスチャン・ジャプリゾやパトリシア・ハイスミスのミステリ小説に出てきそうな設定だが、それもそのはず、市川崑監督と脚本の和田夏十の夫婦は、こういうプロットを練り上げ、多彩な技巧を駆使する 映画作りを得意としていたのだ。

その才気は、この「 黒い十人の女」でも著しい。
市川崑監督が得意とする、表現主義の光と影を思わせるハイコントラストの白黒 映画。 あるシーンと次のシーンが溶け合うような転換。 だが、私が特に魅了されたのは、この華麗な技巧の数々よりも、どこか異様で不敵なユーモア感覚を湛えた山本富士子の存在だ。 当時、”美人女優”のレッテルを貼られ続けてきたせいか、この女優のユーモア感覚は、意外に過小評価されていたと思う。 だが、彼女の芝居は観ていて、実に楽しいのだ。楽しいだけでなく、器量を忘れて役に入り込む捨て身の気配も感じられる。 この 映画を”才気の浮き上がり”から救ったのは、山本富士子の不敵な存在が放つ、黒い笑いだと思う。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-09-10

本篇リメイク・ドラマ版をBS放送で視聴。映画での船越英二の役には小林薫で女優陣は浅野ゆう子、鈴木京香、木村多江、小泉今日子,深田恭子等で矢張りバトルシーンが見もの

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-01-20

そして本編の其の諧謔なタッチは韓国映画classic「下女」を彷彿させる様でブラックユーモアが在るんだ!十人のファムファタールに悩殺されるイケメン八方美人君よ用心在れ…

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-01-04

小林節雄等のモノクロームなカメラワークが何とも凄いんだねぇ…。妻役の山本富士子等美女たちの溌剌とした存在感と一人の男の存在とが此れほど迄の緊迫感あるドラマを孕むスリリングさ!一寸前にテレビドラマでリメイクされると云うとても現代的なテーマとstoryテラー市川崑の痛快ホラーなコメデイの名篇だった

最終更新日:2024-06-26 16:00:02

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