恐竜100万年 作品情報
きょうりゅうひゃくまんねん
原始時代。活火山の麓にあるホラ穴にアクホバ(R・ブラウン)を長とする民族が住んでいた。彼の次男ツマク(J・リチャードソン)はある日、食物のことで父親と喧嘩して追放されてしまった。そして巨大な恐竜やトカゲや猿人の危険と恐怖がいっぱいの放浪の旅が始まった。そんなある日彼は海辺に住む民族のシェル族に出会った。その中の美しい娘ロアナ(K・ウェルチ)が見知らぬツマクの姿を見つけ、彼を迎えようとすると突然巨大な海亀(アロサウルス)が出現した。ツマクは死闘を演じてそれを撃退しシェル族に迎えられた。この民族は穴居族より優れ、武器も比較的進歩していた。だがツマクは手槍のことから若者のひとりと争いをおこし追放の憂き目にあった。ツマクを慕うロアナは彼のあとを追った。ふたりがツマクの集落に帰りついて間もなく、彼と兄サカナ(P・ハーバート)の権力争いが始まった。しかしツマクはロアナの行方を尋ねてきたシェル族の応援を得て、サカナを倒し主導権を握った。突如火山が大爆発し、多勢の犠牲者が出たが、ツマクを首長とするわずかな人々が辛うじて生き残ったのである。
「恐竜100万年」の解説
マイケル・カレラスが製作・脚本を担当、テレビ出身のドン・チャフィが監督した。撮影はウィルキー・クーパー、音楽は「国境は燃えている」のマリオ・ナシンベーネ。出演は「ミクロの決死圏」のラクウェル・ウェルチ、「ダイヤモンド作戦」のジョン・リチャードソン、パーシー・ハーバート、ロバート・ブラウンほか。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督:ドン・チャフィ
出演:ラクウェル・ウェルチ ジョン・リチャードソン パーシー・ハーバート ロバート・ブラウン マルティーヌ・ベズウィック Jean Waldon Malya Nappi Yvonne Horner Lisa Thomas |
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配給 | 20世紀フォックス |
制作国 | イギリス アメリカ(1966) |
上映時間 | 105分 |
ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、1件の投稿があります。
P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★☆☆
- 投稿日
- 2023-11-13
このラクエル・ウェルチが出演した、今やカルト映画として名高い「恐竜100万年」は、原始時代のお話で、当時、地球の主として暴れていたと想像される恐竜、その他の巨大な怪獣が、十種類くらい登場して活躍するのだから、いわば正統派の作品と言える。
この種の映画では、先行作品として「ロスト・ワールド」があったが、この映画はヴィクター・マチュアが主演した「紀元前百万年」の再映画化作品。
山に住む全く未開の部族の若者ジョン・リチャードソンが、海辺に住む文化の高い部族に近づき、そこの娘ラクエル・ウェルチと仲良くなり、色々な冒険をするというお話の間に、あれやこれやの巨獣怪鳥が現われる。
その特殊技術は、人形アニメーションをはじめ、いくつかの方法が用いられているようで、人形との合成や遠近感には不満な点もあるが、誠に堂々たるもので、興味をそそるスペクタクルを繰り広げる。
そして、火山の大噴火や大地震などの場面も、なかなか見応えがある。
登場するのが、原始時代の人間で、部族同士の言葉も通じないので、アーとかウーとか、せいぜい名前を呼び合う程度なので、字幕がなくても愉しむことができる。