P.N.「グスタフ」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2019-09-19
ヴェロニカ・レイクの悪女ぶりが素晴らしい。アメリカの女優と云うよりヨーロッパ的な色香の漂う美女で、演技力より存在感で魅了する。ルネ・クレールの演出は流石にテンポ良く、語り口の上手さはこのアメリカ映画でも充分認められた。魔法によって新生児室の赤ちゃんが一斉に主人公の名前を連呼するカットが、大笑い。知事選立候補の主人公ウォレスを勝たせようとする魔法の力は、競合候補者にも及び、本人が有ろうことか嬉々としてウォレスに投票することに。選挙結果の相手候補得票数が0票と聞いて主人公が唖然とするカットも、何とも可笑しい。
作品としては小品でも、クレールの粋なタッチとヴェロニカ・レイクの美しさ、魅力に乾杯!