奥様は魔女(1942) 作品情報

おくさまはまじょ

先祖代々ウォーリー家は魔女に祟られて来た。当主ウォレス・ウォーリー(フレドリック・マーチ)は州知事選挙に打って出ようとする新進政治家、新聞社長の娘エステル(スーザン・ヘイワード)と婚約の間柄であったが、魔女ジェニファー(ヴェロニカ・レイク)は父ダニエル(セシル・ケラウェイ)の命令で彼に魔法をかけるため、箒にまたがって彼に近づいた。ウォレスとエステルの結婚式当日、ジェニファーはウォレスに飲ませようとした「ほれ薬」をふとしたことから逆に自分が飲む羽目に陥り、たちまち彼女は彼に恋してしまった。その騒ぎで怒り出した花嫁側は引き揚げてしまい、ジェニファーは父ダニエルの嘆きをよそにウォレスと新家庭を持つことになった。神通力をもったウォレスは選挙戦にも大勝し、二人の仲を割こうとするダニエルもジェニファーによってウィスキー壜の中に閉じこめられて、二人は末長く幸福に暮らすことが出来るようになったが、娘のジェニファー二世の箒にまたがるクセだけは治らないのであった。

「奥様は魔女(1942)」の解説

フランスから英国を経て渡米したルネ・クレールの「焔の女」に次ぐ1942年作品。ユーモア作家ソーン・スミスの原作を、ロバート・ピロッシュとマーク・コネリー(「スケルトンの映画騒動」)が脚色、「窓」の監督者テッド・テズラフが撮影をロイ・ウェッブが音楽を担当している。主演は「我等の生涯の最良の年」のフレドリック・マーチ、「初恋時代」のヴェロニカ・レイクで、ロバート・ベンチリー、セシル・ケラウェイ、スーザン・ヘイワードらが助演する。

公開日・キャスト、その他基本情報

配給 セントラル
制作国 アメリカ(1942)
上映時間 77分

動画配信で映画を観よう! [PR]

ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2019-09-19

ヴェロニカ・レイクの悪女ぶりが素晴らしい。アメリカの女優と云うよりヨーロッパ的な色香の漂う美女で、演技力より存在感で魅了する。ルネ・クレールの演出は流石にテンポ良く、語り口の上手さはこのアメリカ映画でも充分認められた。魔法によって新生児室の赤ちゃんが一斉に主人公の名前を連呼するカットが、大笑い。知事選立候補の主人公ウォレスを勝たせようとする魔法の力は、競合候補者にも及び、本人が有ろうことか嬉々としてウォレスに投票することに。選挙結果の相手候補得票数が0票と聞いて主人公が唖然とするカットも、何とも可笑しい。
作品としては小品でも、クレールの粋なタッチとヴェロニカ・レイクの美しさ、魅力に乾杯!

最終更新日:2022-07-26 11:04:06

広告を非表示にするには