聖なる犯罪者 作品情報

せいなるはんざいしゃ

少年院で神父と出会った20歳のダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)は、熱心なキリスト教徒となる。前科者は聖職者になれないとわかっておりながら、神父になることを夢見ていた。仮釈放が決まったダニエルは、少年院から遠く離れた田舎の製材所に就職することに。製材所へ向かう道中、偶然立ち寄った教会でマルタという少女に冗談で自分は司祭であると言ったところ、新任の司祭と勘違いされ、そのまま司祭の代わりを任されてしまう。村人たちは言動も行動も司祭らしからぬ様子に戸惑うものの、ダニエルは若者たちとも交流し、やがて親しみやすい司祭として信頼されていった。一年前にこの村で七人が亡くなる凄惨な事故が起き、事故が村人たちに深い傷を負わせたことを知ったダニエルは、残された家族を癒してあげたいと模索。そんな彼のもとに同じ少年院にいた男が現れ、すべてを暴くと脅す……。

「聖なる犯罪者」の解説

第92回アカデミー賞外国映画賞にノミネートされた、実話を基にしたポーランド発の人間ドラマ。前科者は聖職に就けぬと知りながらも神父になることを夢見る青年ダニエルは、仮釈放となりふと立寄った教会で、新任の司祭と勘違いされ司祭の代わりを命じられる。監督は、「リベリオン ワルシャワ攻防戦」が2014年ポーランド興行収入No.1を記録したヤン・コマサ。主演のバルトシュ・ビィエレニアは第70回ベルリン国際映画祭にて若手俳優を紹介するシューティング・スター2020に選出された。第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門出品。ポーランドのアカデミー賞とされる第22回ポーランド映画賞(イーグル賞)にて監督賞、作品賞など11部門に輝く。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2021年1月15日
キャスト 監督ヤン・コマサ
出演バルトシュ・ビィエレニア エリーザ・リチェムブル アレクサンドラ・コニェチュナ トマシュ・ジィェンテク レシェク・リホタ ルカース・シムラット
配給 ハーク
制作国 ポーランド=フランス(2019)
年齢制限 R-18
上映時間 115分

(C) 2019 Aurum Film Bodzak Hickinbotham SPJ.- WFSWalter Film Studio Sp.z o.o.- Wojewódzki Dom Kultury W Rzeszowie - ITI Neovision S.A.- Les Contes Modernes

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ユーザーレビュー

総合評価:4点★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「受難、そして、復活。」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2021-02-01

愛は、寄り添い、神は、決して、裁かない。

神は、常に、人間の願いに寄り添う法則。

神は、人間を苦しめ、裁き、罰すると信じる人間にも、そのまま、願いを叶える。

神は、常に、人間の幸せを願っていると言う前提で生きるなら、もちろん、オフコース、アーメン(確かに)である。

神は、人間に寄り添う、法則、人間の信じることを肯定する愛である。

イエス・キリストへの信仰心に目覚めた青年は、悔い改め、受難の道を歩む、イエスが、偽ることなく、まったき愛を実践し、イエス・キリストになったように、罪をさらけ出し、失敗を繰返し、もがきながらも、やがて、光への、復活への道を辿る。

キリストとは、すべて人間に備わる意識。

裁く者がいるとすれば、
それは、人間自身と言うことになる。

最終更新日:2024-03-12 15:49:12

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