フィオナが恋していた頃 作品情報
ふぃおながこいしてたころ
クイン3兄弟、入魂の一作。それは、アイルランドを舞台にした悲恋の物語。
シカゴの高校で歴史を教えるキアレン(ジェームズ・カーン)は、教室では生徒にちょっとナメられている。そして家に帰ると、息子に対しても父親の威厳なんかないも同然。そんな彼がある日、古い写真のなかに青年と幸せそうに微笑んでいる、まだ若くて美しい母を見つけた。驚いたキアレンは、母のルーツを探るため、まだ見ぬ父の姿を探すため、息子を連れて母の生まれたアイルランドに旅に出る。そこで見たものは、若い時の母の悲しい恋物語だった。
「フィオナが恋していた頃」の解説
この作品、監督・脚本・ポール・クイン、主演(若い頃の父親役)・アイダン・クイン、撮影・デクラン・クインということで、クイン3兄弟の願いが結実した作品ともいえよう。事実、彼らの母親はアイルランドからの移民だそうで、いわば彼らの家族のルーツに基づいた作品ともとれる。そう、エドワード・バーンズ監督の「マクマレン兄弟」の3兄弟が重なります。(クイン3兄弟もそんな兄弟だったのかな)
原題は“This Is My Father”。キアレンにしてみれば、父親の真実を知ってこそ「父の人生に誇りが持てるようになった自分」、そして旅に同行した彼の息子にしてみれば、そんな父を見て「親父を見なおす姿」。こんなところが大変良く描けている作品だと思います。「父親とは何か?」「父親の威厳って?」なんて考えているすべての世代に見ていただきたい秀作。と断言しましょう。最後、なにかふっきれた表情のキアレンが微笑みながら教壇にたち、「家族の歴史」を生徒に語っている(だろう)シーンは、この映画の白眉。アイルランドを舞台にした作品らしく、コルム・ミーニー、ブレンダン・グリーソン、スティーヴン・レイといったお馴染みの俳優が顔を出しています。
公開日・キャスト、その他基本情報
キャスト |
監督・脚本:ポール・クイン
出演:アイダン・クイン ジェームズ・カーン モイヤ・ファレリー スティーズン・レイ |
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配給 | 日本ヘラルド映画 |
制作国 | アメリカ(1998) |
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