原作者・監督・キャストが、豪華勢揃いし、“S?”“M?”を赤裸々告白『夕方のおともだち』初日舞台挨拶

原作者・監督・キャストが、豪華勢揃いし、“S?”“M?”を赤裸々告白『夕方のおともだち』初日舞台挨拶
提供:シネマクエスト

「あさって DANCE」「BLUE」「ありがとう」など過激な描写とメッセージ性の強い作品で熱狂的なファンを獲得し、「レッド」では第 14 回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した経歴を持つ、鬼才漫画家・山本直樹の“伝説の漫画作品”「夕方のおともだち」(イースト・プレス刊)の実写映画化作品『夕方のおともだち』が、2月4日(金)より公開となった。初日となる2月4日(金)に廣木監督と主要キャスト、さらに原作者の山本直樹も登壇しての初日舞台挨拶が実施された。

当日は、10年越しの念願の企画を実現した廣木隆一監督、本作が芸能生活30周年にあたる記念すべき作品となる村上淳、念願の廣木作品主演を果たした菜 葉 菜の本作で W 主演を務めた2人に加えて、廣木監督作 Netflix オリジナルドラマ「火花」でも存在感を放ち、俳優としても大注目の好井まさお、劇中で村上の同僚を演じた鮎川桃果、Wyolica のヴォーカルとしても活躍中の Azumi、さらに世代を超えた幅広いファンに支持され続けている原作者の山本直樹と豪華7名が登壇した。

撮影時のエピソードに加えて、作品にちなんで自身が S かMかを挙手で告白することになり、MCから「Sの方、手を挙げてください」と問われるも誰も挙手せず、村上から「監督はド S ですよ!あなたはド S だよ!!」と突っ込まれる一幕も。「廣木監督は村上さんもSだっておっしゃってましたよね?」と再びMCから話が及ぶと「そういう風に見えて、本当はMなんですよね。役者、女優、男優ある程度、M っ気がないと続かないですよ」としみじみ。菜葉菜も深くうなずき「特に廣木組はそう」と笑顔で加えました。すると監督から「僕は(演技を)観ていて、失敗するとすごい嬉しいんです(笑)」とSなエピソードも飛び出した。さらに菜葉菜から「監督業としてはSだけど、プライベートはド M かもしれないですよ」と意地悪な質問を投げかけると「探ってきてよ」と村上から突っ込まれる一幕も。山本も続けて「僕は、叩くのも嫌だし、叩かれるのは痛いし(笑)」と再び笑いを誘った。イベントの最後には、村上が「ずっと暗闇の中で、スクリーンに投影されているものをこれだけの皆さんでみるという行為が非常に僕は大好きです。本当に今日は感謝しています。ありがとうございました」と真面目にイベントを締めくくったかと思うと、「アイドルのお辞儀は8秒らしいですよ」と茶目っ気たっぷりに会場を後にした。

【登壇者コメント】
Q:ド M 男という大変な役をどのように役作りをされたのでしょうか。
村上淳(以下、村上):24年前に廣木監督作品で『不貞の季節』という SM のレイヤーが前にある作品をやらせていただいていて、今回時間が経ってド M をやるとなって、淡い期待があったんです。淡い期待というのは撮影に入ったら、何か性癖に目覚められるのでは?と。でも、ただ痛いだけでした。未だノーマルなつまらない人間ですよ(笑)

廣木監督(以下、廣木):ド S なので、お願いしようと思っていました(笑)

Q:菜葉菜さんは廣木監督作で主役を演じるのを目標とされていたとか。廣木組での主役は大変でしたか。
菜葉菜:女優の仕事をしていろいろな作品を観る中で、廣木監督の作品と出会って、廣木監督作品の女優さんがすごく魅力的で、その中で生きている役の女性に同じ女性として共感する部分が大きくて、いつか私も廣木組の作品にヒロインとして出演したいというのが、目標の一つだったので叶った時に嬉しかったです。山本直樹さんと廣木監督というエロティシズムのマエストロと言われる2大巨匠の世界でヒロインができるのは、私にとっても女優としてもありがたいです。

村上:菜葉菜さんは、人生をかけてエロスを極めるんだよね。

菜葉菜:若気の至りで昔、言ってたんですよ(笑)私のエロスも楽しみに観てください。

Q:原作の山本さんにお聞きます。1995 年に描かれたマンガがこのように実写で映画化されたご感想をお聞かせください。
山本直樹:20世紀に描いた作品なんですよ。でも映画は、個人的には特にエンディングも含めて、21世紀にやる意味があるなと思っています。

廣木:僕は、山本さんの原作2本目なんですよ。1作目の時から、ずっと「夕方のおともだち」をやりたかったんです。

Q:村上さん菜葉菜さんのベッドシーンはとてもきれいだと評判です。秘訣はあったのでしょうか。
菜葉菜:(村上さんを)信頼していて、廣木監督は、エロティシズムを撮るのが得意な監督ですが、ヨシオとミホの関係性や2人の感情を大切に撮影してくださったので、現場で村淳さんにいろいろ教えていだだきならが、思いっきりやらせていただきました。

村上:濡れ場というよりは、多くのラブシーンが出てくると思います。

Q:メッセージ
村上:SM が、第一のレイヤーに来ている作品ですが、観終わった後になぜかさわやかな気持ちになれる作品になったかなと思います。

廣木:すごく密な男と女の話になっています。

Q:SM クラブの店長役で村上さん演じるヨシダヨシオに哲学的なことを語ります。撮影前に SM クラブで取材などされたのでしょうか。
好井まさお:芸人を辞めた後輩がソフト SM 系の店舗の受付をやっていて、話を聞いたら若い人から年配の方まで幅広くて。ビシっとしている人ほど、ハードらしいです。でも、なんの参考にもならなったです(笑)

Q:ヨシダヨシオの職場の同僚で、ひそかにヨシオに好意を寄せています。ヨシオからあることを頼まれるのですが、撮影ではどのように SM 指導をされたのでしょうか
鮎川桃果:役も初めての体験だったので、練習したりしませんでした。本来の自分としても初体験で、緊張したのは覚えてます。村淳さんのお芝居と廣木監督の S な眼差しに揉まれて、自分の S な部分を発見したというのは役とリンクしているなと感じました。途中から加減している場合じゃないというスイッチが入りました。

Q:伝説の女王様役でヨシオが待ち焦がれていたユキコ女王様役です。どんな点を注意して演じましたか?
Azumi:役は複雑な感情を持っていて普段抑圧された感情なんだろうなと思っていたので、女王様の時は私のステージだと思ってやりました。実際に女王様にレクチャーを受けたのですが、実際に鞭を打ったら、本物の女王様に「どちらのお店にいらっしゃったんですか?」って言われました(笑)

最終更新日
2022-02-07 10:00:54
提供
シネマクエスト(引用元

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