映画感想・レビュー 98/2551ページ

PERFECT DAYS:P.N.「ゆ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

ヴィム・ヴェンダースさんにとっては「ベルリン・天使の詩」の、役所広司さんにとっては「うなぎ」のリメイクのような映画。
ただ本作では、天使というファンタジーも、妻の浮気・妻の殺害というサスペンスも用いていない。簡素なルーティンの中で生きる無口な人を描くこと・演じることで、むしろ人間の心がダイナミックに動く・動いている様(move)を、より高い純度で表現されている。至極の映画(perfect movie)。

心の動きに真摯に向き合って生きることの尊さを、省みさせていただいた。

マッドマックス フュリオサ:P.N.「ロマンティックエロ爺」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

怒りのデスロードとの辻褄が合ってないと言われてる方々がおられます~その通り合わないのです~今回のフィリオサの物語はヒストリーマンが語る神話であって怒りのデスロードの前日談ではないのでしょう~配役からシャ―リィーズ.セロンとアニャ.テイラー=ジョィではどちらとも美しいですが体格が違います~ヒストリーマンの語るフィリオサはアニャなのです~怒りのデスロードのフィリオサは、シャ―リィ-ズ.セロンなのです!~~~余談ですがフィリオサの母親は殺される前にレイプされてます~ヒストリーマンが語らないだけです!

離愁(1973):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

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"戦時下で宿命的な悲しい恋に落ちた、二人の男女を繊細なタッチで描いたフランス映画の佳作「離愁」"

この映画「離愁」は、「帰らざる夜明け」のピエール・グラニエ・ドフェール監督が、メグレ警視シリーズで有名なジョルジュ・シムノンが、1961年に発表した「列車」を映画化した作品で、主演は「Z」「暗殺の森」のジャン=ルイ・トランティニャンと「追想」「夕なぎ」のロミー・シュナイダー。

第二次世界大戦下、フランス北部の田舎の人々は、ドイツ軍の侵攻を恐れて、疎開列車で故郷を去らねばなりませんでした。
村人たちと共に列車に乗った、中年のラジオの修理工のジュリアンとその家族。

女や子供たちは客車へ、男たちは貨車へ。
列車の行く先々で避難民が乗り込み、ジュリアンの車輌に、アンナというドイツ生まれの謎のユダヤ人女性が乗って来ます。

身動き出来ない貨車の中で男と女は、道ならぬ恋と知りつつ愛情を深めていきます。
やがて、引き離される運命の時が来て--------。

このように、第二次世界大戦下、戦火を逃れるために乗り合わせた疎開列車の中で、明日の命もわからぬジュリアンとアンナが、刹那的な焦燥感にかられて、"生きずりの恋"に陥るという、戦時下の宿命的な悲しい恋を綴った痛ましいドラマを、ドフェール監督は、カメラのほとんどを列車内に置きながら、我々観る者を飽きさせる事なく、繊細なタッチで描写し、緊張感みなぎる映像で見せてくれます。 そして、この映画のラストで、最高潮に達するドフェールの見事な演出。 数年後、レジスタンスの一員として捕らえられたアンナと、秘密警察に呼び出されたジュリアンがまたしても、運命的な再会を果たします。 そこで、ジュリアンは、自己の保身のために、アンナを知らないと言い切るつもりが、全てを忘れて彼女を抱きしめてしまうのです。

ジャン=ルイ・トランティニャンとロミー・シュナイダーという、二人の名優の演技が、感動的とも言える鮮やかな幕切れとなって、我々の心の琴線を震わせるのです。 現在、観る機会が少なくなって来た、繊細で、しっとりとした情感溢れるタッチの、古き良きフランス映画を観る幸福感を味わえる佳作だと思います。

革命前夜:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-10

友人はかなりの映画好きで、映画ネタを熱く語ります。
ファブリツィオは、それほど映画通ではないので、半分上の空で聞いているのですが、映画好きな友人は熱心に「ハンフリー・ボガートとローレン・バコールの『三つ数えろ』はどうたらこうたら」とか「アンナ・カリーナがどうたらこうたら」などと喋りまくるのです。

私は、この映画ネタシーンを何度も巻き戻しては、繰り返し観てしまいました。
ベルトルッチ監督の原点が、ゴダール監督であることがミエミエで非常に興味深かったですね。

このファブリツィオには婚約者がいて、彼は、結婚直前に他の街からやってくる叔母であるジーナと火遊びのような恋をしてしまうのですが、二人のベッドシーンが実に官能的なのです。
この見せ方は、見事としか言いようがありません。
この時代、ハリウッドにはヘイズコードがありましたが、イタリアにはなかったんですね。

とにかく、私に戦慄を与え、刺激してやまないこの映画は、即興風の演出、本の朗読や引用が多用され、ヌーヴェル・ヴァーグの影響が随所に現われ、ブルジョワ青年の苦悩を抒情的に描いた青春映画の忘れられない名作となったのです。

革命前夜:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

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この映画「革命前夜」は、いろんな意味で、物凄い衝撃を受けた作品です。

今では巨匠と呼ばれているベルナルド・ベルトルッチ監督が、22歳の時に撮った長編第2作で、1960年代の地方ブルジョワの精神状況を、みずみずしいタッチで描いた半自伝的な作品なのです。

この映画は1964年の作品ですが、今観ても少しも古くささを感じさせない斬新なカメラワーク、卓越した脚本、そして主演の二人の素晴らしいこと。

音楽はエンニオ・モリコーネで、切なくて美しいメロディの音楽が映像とぴったりと合っていて、胸を揺さぶります。
モノクロなのですが、映像そのものが、どのシーンもとても色っぽいのです。
それは、セクシーという意味ではなく、艶やかと言ったほうがいいのかもしれません。

地方都市パルマのブルジョワ出身の青年ファブリツィオは、コミュニストであることを自認している。
しかし、同じ年頃の友人アゴスティーノの死や、若い叔母との近親相姦的な恋愛を経験して、次第に自分の思想の欺瞞性に思い悩むようになるのです。

結局、ファブリツィオは、自分がブルジョワの一員であることを受け入れ、ブルジョワの婚約者と結婚することになるのです。 この映画でいちばん絶賛したいのは、ズバリ、脚本です。 思わず書きとめたくなるような詩的で印象的なセリフが、全編に散りばめられているのです。 例えば、主人公のファブリツィオ(フランチェスコ・バリッリ)が、恋をする相手であり叔母さんであるジーナ(アドリアーナ・アスティ)が、「あなたは私の倦怠の治療薬」などと言うのです。ドキッとするセリフもあるし、なるほどなとうなずいてしまうセリフもあるし、本当に魅力にあふれています。 そして、映画の中盤あたりで、ファブリツィオとその友人が、ジャン・リュック・ゴダール監督の「女は女である」という映画を観て、映画館から出てきて、喫茶店でお茶を飲むシーンがあります。

高校教師(1972):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

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この映画「高校教師」は、陰鬱で、言いようもなく、暗い炎が燃え盛る愛のドラマだ。

なんという苦さ、なんという虚無感だろう。
この映画は、イタリアの叙情派のヴァレリオ・ズルリーニ監督の、いわば"心情的"な自伝映画なのだと思う。

イタリアのリミニの町へ、高校の臨時教師としてやって来た、37歳のダニエレ・ドミニチ(アラン・ドロン)は、成熟した19歳の美しい女生徒ヴァニーナ(ソニア・ペトローヴァ)を、本当に愛したのだろうか。

寡黙で拒否的な、謎めいたこの教え子に「君の痛みや、どうにもならない憂鬱を見ていられないんだ」と近づく彼の、それは恋慕というより"自己愛"ではなかったのか。

彼が生徒の前で口にする、イタリアの詩人や文豪、ペトラルカやマンゾーニやレオパルディの作品には、たとえ恋の憧れを謳おうとも、"厭世の影"が色濃く漂うのだ。
そして、その翳りは、そのままダニエレのものなのだ。
暗い暗い絶望感でもあるのだ。

かつて従妹の少女リビアを、初恋の16歳で自殺に追いやってしまった彼は、その青春の打撃を、悔恨を、罪の意識を、今も引きずるかのように見える。 だがその背後に、いや底に深く根差すのは、彼の名門の家系なのだ。 エル・アラメインの英雄として戦死した大佐の亡父と、ラストの葬儀に凝然と凍り付く横顔を見せる母、そして彼が学んだ神学も含めて、全て偽善と虚偽の権勢による重圧への、反抗と憎悪の果ての絶望こそが、今のダニエレ・ドミニチを無限の虚無感に沈ませるのだと思う。 遠い日、彼が亡き少女リビアに捧げたという詩集「静寂の最初の夜」は、むしろ彼の"若気の至り"ではなかったのか。 "死こそ静けさの初めての夜-----"と謳った、あの若気の情熱への追慕を、今ダニエレは、美しい教え子ヴァニーナの上に重ねるのだ。 金髪のなまめいた女装の男が「彼女は危険よ。たくさんの過去と、少しの現在と、未来はゼロの女よ」と囁いた、ヴァニーナの上に。 彼の中で燃え盛る暗い情熱の炎は、死への志向だ。

彼はヴァニーナを、"愛"ではなく"死"への道連れに選びとりながら、だがなお彼は、自ら死に踏み切れず、自動車事故という形で「静寂の最初の夜」を勝ち取るのだ。 そして、ダニエレと妻モニカ(レア・マッサリ)、かつて人の妻であった彼女と、彼女を盗んだ彼とは、互いの傷口を指でえぐりあうようにして、"罪の共犯意識"を嗜虐的に確かめ合う。 自分を淫らに貶めることで、逆にダニエレの愛をモニカは求めるのだけれど、彼にはもはや愛はなくなっているのだ。 いや、最初から愛はなかったのかも知れない。 ヴァニーナが、実は"娼婦"であったことは、観ている者にとって大したショックではない。 むしろショックは、これほど気分を出して官能場面を描きながら、その実、ズルリーニ監督は、本当に"愛をこめて"女を描いてはいないことだ。 夏の時期以外は、パタリと寂れてしまうこのアドリア海に面した北イタリアの海水浴の町リミニ。 シーザーが「ルビコンを渡った」そのルビコンの"小川"を少し北に持つ、閉鎖的な救いがたいリミニの町の、荒涼たる冬の風景に、トランペットとサックスのけだるく哀切な響きが高鳴っていく。

この映画は、かつて女を恋した、あるいは愛そうとした情熱も、今は"失われた幻想"となったズルリーニ監督の、これはエゴイスティックな男の映画なのだと思う。

麦の穂をゆらす風:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

この映画「麦の穂をゆらす風」のタイトルは、英国からの支配への抵抗のシンボルとして、アイルランドに伝わる同名の歌からきているという。

「外国の鎖に縛られることは---つらい屈辱」という歌詞が、映画の多くを物語っている。

1920年代、英国統治下のアイルランド。独自のスポーツ、ハーリングさえ咎められる時代。

緑の丘が広がる静かな土地で、独立を求める男たちは、ハーリングのスティックで戦う訓練をしている。

医者の道を捨てて戦いに加わったデミアン(キリアン・マーフィー)もその一人。
英国の武装警察隊の暴力で、普通の暮らしをしていたデミアンが、戦う男に変わっていく過程が、冷徹な視線で抑制的に描かれる。

停戦の後、アイルランドは、英連邦の自治領となったが、デミアンはともに独立を求め戦ってきた兄(ポードリック・ディレーニー)とも、袂を分かつのだった-------。

社会派で知られるケン・ローチ監督は、拷問で爪を剥がされる男の痛み、家を焼かれ髪を短く切られる女の悲しみを、観る者にそのまま体感させる。

アイルランドの歴史を通して綴られるのは、戦う相手が別にいたはずなのに、いつしか同郷の者同士が争い始めるという万国共通の構図だ。 アイルランドの歴史をあまり知らないで観ていたが、みるみるうちに、その普遍性に引き込まれてしまった。 老婦人が歌う「麦の穂をゆらす風」が、実に印象的だ。 どんな目に遭っても、自分の土地から離れようとしない老婦人の強さが、かすかな希望を感じさせてくれる。 世界のどこかで繰り返されてきた悲劇と、普通の人々の痛みを思い起こさせて、この映画は、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。

プリンス ビューティフル・ストレンジ:P.N.「パープル・グレープ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

9日の上映の感想です。
場内はほぼ満席でした。
上映前に売店で、ポスターなど関連グッツを購入してるFUNのかたなどおりました。
上映開始、プリンス財団はこの製作には関りがないとテロップがながれました。気にせずみてるとまず、ブラックミュージックの起源のはなしからはじまりました。そのあと、チャックベリーやジミヘンなど歴代の大物のはなし、なkなkプリンスの名前がでてきません。
プリンスの写真がでてきましたが、楽曲は1曲も流れません。
とうとう眠気におそわれるぐらい退屈な作品でした。
題名でだまされたお客はほぼ全員とおもわれます。

利休にたずねよ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

🦉NHKラジオ保阪正康の人物史は梅原猛の第一回だった。本篇のような千利休も視野に歴史哲学を考察した同氏,原点は先の戦争から受けた心の傷痕に在ったと云う。

メリー・ポピンズ・リターンズ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

今日は時の日,ジェイウェイブのラジオ番組でケンブリッジ天文台の話題がー。そしてビックベンの話も。時刻が正確に記されるのは鐵道の発達と関連して居ると云う。英国でも本篇に出て来るビックベンのように正確な公共時計は少ないのが実態だとか

明日を綴る写真館:P.N.「喜び(光)のアングルで捉えよう!!」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

赤ちゃんや子供たちが輝いているのは、全身で喜びに生きているから。

何でそんなに嬉しいことがあるのだろ?と大人は忘れている。

光と闇、

昨今の芸能界の光と闇が暴かれ、才能より、売れることに熱中した結果、歪んだ
、音楽が聞こえない芸能界となり久しい、そんな世界を結果的に描いてしましたように思う。

仕事、育児、そこに喜びを見いだせば、人生は、光輝く。

喜びでシャッターを切る時、そこには美しい光がある。

喜びで、田植えをする姿に、美しさを感じる。

喜びで、子供を育てる姿に、美しさを覚える。

あなたが、喜びのアングルで人生、その時、その場所を生きれば、そこは光輝く、喜び、地上の楽園となる。

猫は抱くもの:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-10

猫は抱くものをまた観て、とても感動した。これは何よりもほっこりした気分にさせてくれたからだ。最近、野良猫が我が家の庭を歩き回ることが多かったから、猫はいつも気になっていたのだ。それだけにひじょうに興味深かった。この映画で沢尻エリカさんが出演されている。私は彼女の大ファンだ。沢尻エリカさんと言えば、今年の2月に舞台で復帰された。私は大阪公演に出かけて、祝電も送らせて頂いた。彼女の演技はやはりあまりにも素晴らしかった。私はまたタイミングを観て、この公演を再演されたらどうかと思う。欲望という名の電車という作品は原書でも日本語でも読んだが、パーフェクトな内容だ。また沢尻エリカさんを何度も舞台で観てみたいと思う。

罪深き少年たち:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-10

韓国検察の腐った体質に真っ向から立ち向かう一人の刑事の胸熱映画。
本年度ベスト級。

スーパーでの強盗殺人事件で冤罪となった3人の少年の無実を証明しようと孤軍奮闘するソル・ギョングさん演じる刑事、ファンの実話ベースのストーリー。

韓国の検察の腐った体質を全面に描いていて、良く当局からクレームが付かなかったと思う位のクソ映画だった(笑)
人権を全く無視した最低な展開。
検察が無実の少年達を犯罪者にして行く行為が酷すぎた。

そんな子供達の無実を証明するためファンの行動が熱かった!

検察側のファンに対する圧力がハンパ無い!
ファンの妻が経営する食道や警察官のファンの娘に対する嫌がらせが酷すぎた。

そんな中、ファンが真犯人を突き止めてからの展開に引き込まれる。
幸せに暮らす真犯人を説得させ裁判に登場するシーンが胸熱!
まさか感動の涙が流れる作品とは思わなかった(笑)

ラストの裁判所を出た所での記念写真がメッチヤ良い!

真犯人の奥さんがとても綺麗な方でした( ´∀`)

違国日記:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-06-10

心地よいガールズトークの会話劇が満載の作品。
本年度ベスト級。

両親を事故で亡くした女の子。
朝(アサ)を演じた早瀬憩さんの演技が素晴らしかった!
今まで存じなかった役者さんだけど、今後スクリーンに多く登場する予感!
彼女のインスタは観賞後に即フォロー(笑)

両親を事故で亡くした朝。
母親の妹の新垣結衣さん演じる槙生(マキオ)が引き取り共に生活して行くストーリー。

特に新垣結衣&夏帆さんの会話が最高に良かった!
その会話に早瀬憩さんも遜色無く加わって行く感じ!
餃子を3人で作るシーンが最高!
餃子がメッチャ熱そうだけど美味しそう。
早瀬憩さんの今後が楽しみ!

女子トークが多い中、男性陣がチョイ役ながら光ってた感じ!
瀬戸康史&染谷将太さんが作品のスパイスになっていた印象。

ぶっちゃけ上映時間139分は長いと感じお尻が痛くなったけど自分好みの作品で満足度はソコソコ。

何故か、綾瀬はるか&長澤まさみ&夏帆&広瀬すずサンが登場する4姉妹の作品を思い出してしまった。

早瀬憩さんの今後の活躍に期待しかありません( ´∀`)

あんのこと:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-10

ひとりの女性が必死に生きようとする姿を表現した作品。
本年度ベスト!!

本作は当然、河合優美さん目当て。
最近話題となった不適切なテレビドラマの影響なのか?
集客率はほぼ100%
やっぱり河合優美さんの演技が素晴らしかった!

親から虐待を受け覚醒剤に頼る杏。
そんな彼女を佐藤二朗さん演じる警察の多々羅が更正させようと奮闘するストーリー。

杏がとにかく可哀想。
必死に生きようとする中、事ある毎に母親に妨害される感じ。
クソ親の元に生まれた杏が観ていて辛く、泣ける。

杏、多々羅、桐野の3人が共に行動するシーンが良かった。
時々笑顔を見せる杏の幸せそうな表情が印象に残る。

後半に信じられない事件が発覚!
まさかの展開に驚く。
杏に親身に世話をしていた多々羅との接触がなくなり杏の感情に変化をもたらした感じが辛い。

実話ベースと言うことが信じられないけど、この物語を取材した記者はどんな思いで取材をしていたのか?

多々羅のタバコのポイ捨てのシーンが多過ぎたのが気になりました( ´∀`)

かくしごと:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-10

赤の他人が本当の親子に変化して行く感じを表現した作品。
本年度ベスト!

終盤のある出来事から怒涛の展開。
この先どうなるのか?
考える暇も与えられず進む構成から、ある一言に泣かされた(涙)
これが本作の肝って感じ。

認知症の父の介護の為、実家に戻った杏さん演じる千佐子。
認知症の父の奥田瑛二さん演じる孝蔵。
記憶を失った9歳の男の子。
この3人を中心に進むストーリー。

認知症の孝蔵を演じた奥田瑛二さんの演技がとても素晴らしかった!

本作は親子や家族がテーマだった感じ。
孝蔵と千佐子と記憶を無くした男の子の3人の共同生活。
最初はぎこちない感じけど、孝蔵と記憶を無くした男の子の関係が少しづつ良くなって行く感じか印象的。

認知症の父の面倒をみる千佐子の苦労が生々しい。
杏さん演じる千佐子の母としての行動が観ていて考えるさせられた。

最近、藤原季節さんと共演したお気に入りの作品の木竜麻生さんも登場。
彼女の役は微妙だったけど美しく今後に注目したい女優さん。

9歳の男の子が学校に行かないのが気になりました( ´∀`)

違国日記:P.N.「sanjuro」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-06-09

原作未読。無愛想で人付き合いが苦手?ってドコが?慎生の描き方を観てそう感じてしまった。重苦しいギクシャクした雰囲気とその中でたまにクスリと笑える映画を期待していたのだが‥‥‥違った。

K-19:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-09

ただ、惜しむらくは、致命的な欠点が一つある。
ソ連の軍人がロシア語訛りの英語を話すこと自体は、お約束なので何とも思わない。
英語に吹き替えられていると思えばいいのだ。

ただ、ソ連の海軍の艦長にハリソン・フォードというのは、いくら何でも違和感を抱かない方がおかしい。
一度はアメリカ大統領まで演じた男が、ロシア人艦長じゃまずいと思うのだ。

年輪を重ねてゴリラのようにたるんだ頬が、幾分それらしさを醸し出すのを助けてはいるが、彼が主演する映画をずっと観てきた、一人の映画好きとしては、その顔にアメリカのヒーローを重ねないわけにはいかないのだ。

もちろん、彼を主演に起用することで製作のゴーサインが出た企画かも知れないが、こればかりはいただけないキャスティングであったと思う。

K-19:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2024-06-09

旧敵国の英雄を描いているようであって、旧敵国の非人間性や無茶苦茶さ加減、お粗末さ加減が際立ってくる。

必要なパーツは供給されず、放射能の防護服の替わりに雨合羽しかおかれていない。
こうしたディテールが、物語の直接的な伏線として機能するだけでなく、描かずして冷戦に勝利したアメリカへの賛歌となるあたりは、計算づくでないわけがない。

とはいえ、キャスリン・ビグロー監督は、そんな”愛国映画”を撮ることに興味があるわけもなく、これまでの作品でも垣間見せていた本領を発揮して、力強く物語の核心を抉り出していく。

乗組員と新しい艦長との確執や、政治局員たちのキャラクターなどは今一つ描き切れていない。
しかし、それを帳消しにして余りあるほどの迫力と臨場感で、放射能事故の応急措置をめぐる乗組員たちを演出し、名前の知られていない若い俳優たちから素晴らしい演技を引き出していると思う。

K-19:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-09

東西冷戦時代、ソ連の威信をかけて出航し、示威的にミサイルを打ち上げることに成功した原子力潜水艦内で、放射能漏れの事故が発生し、艦長以下の乗組員が究極の選択を迫られることになる——-。

おそらく、この映画はハリウッド製娯楽大作映画としては快挙と言えるだろう。
この作品は、放射能という”見えざる恐怖”と真剣に向き合い、その描写から逃げなかった。

もちろん、そうすることなしに、この作品は成立し得ない。何しろこれは潜水艦映画などではなく、”密室原発事故映画”なのだ。旧敵国がいかに無茶苦茶なことをやっていたかを描くことで、間接的に”愛国映画”たる枠組みを使って、キャスリン・ビグロー監督は画期的かつ容赦のない描写を実現した。
この映画はその一点においてだけでも賞賛されるべきだろう。

そして、この映画で一番うまいのは、実は、この免罪符としての映画の枠組みにあるのではないかと思う。

最終更新日:2025-03-18 11:00:02

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