映画感想・レビュー 71/2520ページ

スローターハウス5:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-06

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子供の頃、父親からプールに突き落とされ、無抵抗主義ゆえに水の中に沈んだビリー・ピルグリム。
若い日に見た野外劇場の踊子。ベルギー戦線でドイツ軍の捕虜となり、屠殺場(スローターハウス)へ移送される途中、凍傷にかかったアメリカ兵の足を踏み、それが原因で彼を死なせ、これを目撃したラザロ(ロン・リーブマン)につきまとわれることになる。その後、ドレスデンの収容所が連合軍の空襲を受け、町は一変したが、彼は助かったのだった--------。

戦後、事業家の娘ヴァレンシア(シャロン・ガンズ)と結婚し、家まで贈られて優雅な生活を送り、中産階級の一員として大成功したのだった。
ヴェトナム戦争に出征した息子が、立派な兵士となり、ビリーは冷ややかに見つめるのだった。

飛行機が山に激突し、ビリーは重傷を負い、妻は半狂乱の末、車の衝突で死んでしまう。
そして、ビリーもラザロに射殺され、二百億後年のかなたのトラルファマドア星で、若き日に野外劇場で見た女モンタナ(ヴァレリー・ペリン)と戯れている。

時間的な配列を追えば、このようになりますが、これを、時空を飛躍する悩みをタイプに打ち続ける彼を現時点に据え、大胆に配列しているのです。 むろんその核になっているのは、戦場での悲痛な体験であり、その体験を重く背負った主人公の姿なのだ。 だが、未来における彼は、光明の中にいる。 そのあたりに、過去に取り憑かれながら、光明の未来を追うジョージ・ロイ・ヒル監督の共通の主題が見い出されるような気がします。 また、この映画の音楽はバッハの「ブランデンブルク協奏曲」などをグレン・グールドの編曲により使用していて、実に素晴らしかったと思う。

スローターハウス5:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-06

この映画「スローターハウス5」は、現代アメリカ文学を代表するカート・ヴォネガット・ジュニアが、1969年に発表した彼の戦争中の体験に基づく、半自伝的なSF小説の映画化作品だ。

そして、この作品は、人生の不条理、戦争の残酷さが、時にはアイロニーを込めて、ファンタスティックに描かれているのです。

このジグソー・パズルのような複雑な構成の原作を、「明日に向って撃て!」「スティング」の名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督が、類まれなる卓抜した演出で映像化した傑作だと思う。

原作の小説は私の愛読書の1冊ですが、この原作小説は、複雑な構成をとっていますが、映画もまたその構成に沿い、過去、現在、未来や場所を超えて自在に飛び交っていると思う。

第二次世界大戦に出征し、戦後は実業家として成功、一見平凡な生活を送るビリー・ピルグリム(マイケル・サックス)。
だが彼は、時空を超えて自由に過去・現在・未来を行き来できる超能力を持っていた。
しかも、彼が常に立ち戻るのは、第二次世界大戦中に、遭遇したドレスデンの無差別攻撃。
そこでの悲痛な体験が彼の人生を決定したのだ。

青春の門(1975):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-06

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私は、この作品に続く2作目の「青春の門 自立篇」は、好きな作品で何度も繰り返し観ていますが、この1作目の「青春の門 筑豊篇」は、かなり問題点が多く、あまり好きな作品ではありません。

原作者や監督の原体験が、重要な意味を持つ映画というものがあると思います。
この映画はその一つの例と言える作品で、五木寛之の初期の代表作「青春の門」は、大ベストセラーとなり、筑豊篇、自立篇、放浪篇、堕落篇------と、当時の若者の圧倒的な支持を得ていましたね。

五木寛之は、昭和7年の生まれで、生後間もなく朝鮮に渡り、各地を転々として、終戦を平壌で迎えており、ソ連軍が進駐してきた9月に母を失っています。
そして、10月に平壌を脱出、南下して米軍に収容され、昭和22年に博多に上陸して、郷里の福岡県の筑後に帰ったという、過酷な少年期を過ごしています。

かつて五木寛之は、「私にとって、自分の原体験ともいえるぎりぎりの生きかたは、敗戦と引き揚げ、そして帰国後の数年間に凝縮された時期にあった。精神の形成期に通過したそれらの日々が、現在の私を作り、歪め、支配しているように思う。」と語っています。

人には、特に戦中と終戦直後には、人には言えぬ人生の空白期があるのだと思います。 この原作の「青春の門」シリーズは、伊吹信介の身を借りて、五木寛之の原体験に裏打ちされた、暗い鬱積した少年の心が、福岡県の筑豊独特の川筋気質と炭鉱周辺の社会の連帯感の中に、伸び育っていく過程を、男っぽいロマンの香りを込めて描いた作品だと思います。 この川筋気質とは、筑豊を貫く遠賀川の川筋に伝わるヤマの男の気風で、「なんちかんち言いなんな。理屈じゃなかたい」とか「馬鹿も利口も命はひとつ」という、激しく果敢な気持ちには、暗い任侠とは違った、働く者達の明るさがあるように思います。 このような原作の哀歓が、この映画によって燃焼し切れていないのは、浦山桐郎監督が、あまりも自分の原体験にこだわりすぎたからではないだろうか。 原作では、継母のタエの死を信介の新しい人生への契機としているが、この映画では信介がタエに男女の愛を迫る事に置き換えています。

浦山桐郎監督は、「私を育てた義母をあるとき犯しかかったんです------そういう体験があるんです」と語っていて、彼のこうした異常な体験が、原作の持つ清新さを歪めてしまったし、性描写の過剰は、観客に媚びるものとなっていると思います。 場末の旅館で、幼馴染の織江と信介が結ばれる場面だけが、かろうじて浦山桐郎監督の実力を示しているが、みじめさを掘り起こす繊細さは、かえって原作の持つ筑豊の持つ息吹きを打ち消しているように思います。 彼は「あくまで映画は監督のものだ」と語っていますが、映画はあくまで観客のものであり、そしてこの映画の観客は、原作者である五木寛之のファンである事を忘れてはいけないだろう。 タエを演じた吉永小百合は、苦労の原体験のない甘さから言っても、完全なミスキャストであり、父・重蔵(仲代達矢)と父代わりの竜五郎(小林旭)も、本当の川筋気質を出しきれないで終わっていると思います。 また、ボタ山に象徴される石炭時代への挽歌を、ナレーター(小沢昭一)とニュース・フィルムを借りて綴っているのは、凝り過ぎて、かえって安っぽい感じを与えていると思います。

サクリファイス(1986):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-06

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あまりに早い最期だったアンドレイ・タルコフスキー。
この「サクリファイス」が、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した7か月後に、タルコフスキー監督は逝った。
1986年12月28日だった。

「鏡」で、草原を渡る"風"を描いた。「ノスタルジア」で、この世とあの世の間を取り持つ"水"を描いた。
「サクリファイス」では、自分の投影でもある家を焼き尽くす"火"を描いた。

それらは、あまりに美しく、何度も観たい思いにかられ、観るたびに、ある種の"不思議"に包まれる。

アンドレイ・タルコフスキー監督の故国ロシアへの愛は、「ノスタルジア」で思いきり描かれていましたが、この「サクリファイス」では、その思いがもっと重く、胸にのしかかってきます。

タルコフスキー監督は、私たちに何を伝えようとしたのか?--------。
彼の映画には、いつも「死」と「神」とがつきまとう。
全てのものは、象徴されてそこにある。
時には風景までもが、象徴の一端を担っている。

喉の手術で声の出ない息子に、父アレキサンデルが海岸に枯れ木を植え、「毎日、水をやるんだよ」と言う。 その日はアレキサンデルの誕生日でもあった。親友の医師、不思議な郵便配達人もやって来る。 その夕方、唐突に核戦争が勃発したというニュースが流れると、妻はヒステリーを起こし、子供も手術の痛みに苦しんで寝ている。 アレキサンデルは、無神論者だったが、つい神に自分を犠牲にするから彼らを救ってくれと祈るのだった--------。 この「サクリファイス」は、スウェーデンの俳優・スタッフによって撮影されています。 しかし、タルコフスキーは言う。「この映画は、スウェーデンでスウェーデンの俳優によって演じられたが、これはロシア映画である」と。 青い空と海、白い道と緑の野、道端に枯れそうな一本の貧弱な木。 そして、父と喉の手術をしたばかりで声の出ない幼い息子。 父は息子に「昔偉い坊さんが、若い僧に、枯れ木に毎日決まった時間に水をやりなさいと言った。それを忠実に守って水をやっていると、枯れ木が生き返ったんだよ」と、話して聞かせます。

この映画の舞台にタルコフスキーが選んだのは、スウェーデンのゴトランド島だ。遥か海を隔てれば、故国ロシアの大陸がある。 海はタルコフスキーの、心の距離を縮めていただろうか?-----。 そして、撮影されたのは、海岸より少し外れた場所らしく、白い砂と松林の海岸が延々と続いている。 そこはあくまでも静かで、平らで、そんな時ふと恐ろしい感覚にとらわれるのは、「サクリファイス」のように、静かな地面の底から地響きが聞こえ、核戦争が始まったのが本当のことなのではないかと、愚かしい想像をめぐらしてしまう時だ。 幼い息子は、父が精神病院に送られてしまってから、父の言いつけに従って、海岸の枯れ木にバケツでせっせと水を運んではかける。 そして、木の根元に寝そべって、空を見上げ「なぜ、はじめに言葉ありきなの、パパ?」と今はもういない父に問うのだ。 父が果たした"犠牲"への報酬は、この子のこの言葉にあったのだろうか? 白い砂浜と青い空は、無情なまでに強烈で、炎上する家の炎の色と、妙に相容れない不協和音が、「サクリファイス」の崩れ折れそうなイメージを残すのだ。

蒲団:P.N.「ゆう」さんからの投稿

評価
★★☆☆☆
投稿日
2024-06-06

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話の展開としては面白かったと思う、秋谷さんが終盤残り15分程前に彼氏との濡れ場(とは言えないような絡み)でフルヌードの場面で乳首を丸出しにするシーンがあるのだが、このシーンの必要性はあったのだろうか。このシーンがあったせいで安っぽいつくりになった印象、ヌードシーンがない方がキレイにまとまったと思う。R15作品だったため無理に乳首を丸出しにするシーンをつくってしまった残念な作品。秋谷さんのファンなら良いのかもしれないが。

ゴジラ-1.0:P.N.「足」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2024-06-06

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CGがすごいってのを見せたいだけの映画ですね、ゴジラが毎回色々中途半端に壊して帰って行くんで何がしたいのかわからないです。
シンゴジラみたいに無機質な感じなら多少目的がわからなくてもいいんですが、感情剥き出しで現れて銀座を中途半端に破壊して帰って行くんで本当にCG見せたいだけの映画なんだなって感じです

お嬢さん(2016):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-06

今朝のNHKラジオ深夜便明日への言葉は高峰秀子の養女・斎藤明美,高峰秀子が変えた人生と云うインタビューで紹介された本篇,パク・チャヌク監督は高峰秀子ファンで映画みだれるのラストシーンへのオマージュからヒロインの名前を秀子にしたエピソードを語る。若い韓流映画ファンが高峰秀子生誕百年プロジェクトのイベントに来た経緯を。更にヴィム・ヴェンダース監督,レオン・カラックス監督も秀子ファン

ダウンタウンヒーローズ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-06

🎸NHKラジオ深夜便ジャパニーズ・ポップスは薬師丸ひろ子特集,本篇の主題歌の時代・中島みゆき作は流れ無かったものの,主演映画等からヒットSONGSが。其の透き通る声が真夜中にリズムを刻む♬

ゴジラ-1.0:P.N.「not bad」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-06-05

話のテンポはいいし画面に出たもの全てに不要な要素や無駄な設定が一切なくて綺麗すぎるくらいまとまっていた

日本人俳優はいい加減あの古臭いオーバーリアクション舞台演技を辞めたらいいと思う

花より男子(1995):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-05

バス停で,ふと筒井康隆のジュブナイルSFのドラマ時を駆ける少女が甦って来た。松本清張原作サスペンスドラマ地方紙を買う女は内田有紀主演の深みの有るドラマだったが彼女の映画デビュー作の本篇はどう哉

碁盤斬り:P.N.「まんまミーや」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

初日に観て、一週間後2回目も観ました。時代劇、囲碁。。面白いのかなぁ~半信半疑で観に行きましたが、面白かったです。とにかく俳優陣が素晴らしい。もちろん内容も面白いのですが、一人一人の演技に魅了され、さらに面白くしてくれる。最後まで飽きずに楽しめました。クライマックスに向けてどんどん盛り上がって満足できました。

映画『からかい上手の高木さん』:P.N.「ビール党」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

予習一切無し!本当は観る気もあまり無かったものの「まあ100%永野芽郁目当てでいいか」となんともまあ後ろ向きな動機で鑑賞。だがしかし、意外にも意外にも意外にも良かった!(そういう作品の様ですが)悪人がいなく何でもない話、でもとても心地良い空気が流れていました。「クライマックスでヒロインのもとに走る」映画は好きではないので、そういったことも無かったのが好感持てました。そのかわり西片が自分の気持ちを教室で説明するやりとり、かなり長く淡々とした演出で、でも逆にそれが良かった。この二人がまとまらないわけないのに何故かひやひやしてしまったり。永野芽郁はとにかく可愛く、そして西片の高橋くんはゼロワンなんですね、とても良かった。地味ですがなかなかの佳作だと思います、口コミで広まってほしいです。

丘の上の本屋さん:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-06-04

知人は押し付けがましいメッセージ映画で、本屋は世界の縮図というあざとさが鼻につくと酷評してました。私は古本屋とそれに関わる人達の日常生活を描いた作品だと思います。音楽がいいけど、エンドロールの歌でシラケました。その後の音楽でなんとか救われたけど。

サクリファイス(1986):P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-04

サクリファイスを観て、とても感動した。私は昔からアンドレイ・タルコフスキー監督の大ファンなのだ。ノスタルジアを初めて観た時の衝撃は決して忘れることができない。それだけにこの映画もひじょうに興味深かった。これは何よりもスクリーンが美しくて、いつの間にか不思議な世界に吸い込まれていく魅力があった。私はたまたま田中小実昌さんがこの映画の解説をされているのを観たが、その中でこれはみずみずしい映画だと仰っていた。私もまったく同感である。みずみずしい映画として楽しめば、それでいいということだが、私もほんとにその通りだと思った。これは何度も観たくなる作品だ。素晴らしいの一言に尽きると思う。

碁盤斬り:P.N.「みつな」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

とっても良い映画でした。
最初の賭け碁の掛け金がなんで―と思いましたが、結果源兵衛さんとの関わりが、、、、、。
皆さんがおっしやっておられるようにキャストが素晴らしかった。まだまだおいごばん、頑張ります。
若い方も見てほしい。中学生、高校生1回見て、鬼滅の刃、コナンもいいけど碁盤斬りもすごくいいよ。お願いします。

碁盤斬り:P.N.「ミトン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

久しぶりに心震える感動作に出会えたこと嬉しく思います。
たった今観終わって感動冷めやらず。
草彅さんの色々な場面の表情が心に残ります。
キャストも素晴らしく日本人の忘れてしまった何かに気付かされる映画でした。
とにかく還暦過ぎたおばちゃん1人静かに号泣しました。

エリート・スクワッド:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-06-03

このブラジル映画「エリート・スクワッド」は、ブラジル、リオのスラム、麻薬密売、警官の汚職に立ち向かう軍警察特殊部隊をリアルに描いた作品だ。

タイトルからは、一見、特殊部隊アクションかなと連想してしまいますが、そんな生易しい映画ではありません。

何しろ脚本が「シティ・オブ・ゴッド」のブラウリオ・マントヴァーニだ。
ブラジルのリオデジャネイロが抱えるスラム、麻薬密売、警官の汚職といった困難な問題に敢然と立ち向かう、軍警察特殊部隊BOPE(ボッピ)の活躍を描く作品なんですね。

当然、アメリカの特殊部隊ものとは違って、ドキュメンタリータッチの社会派映画なのだ。
しかも、このBOPEの行動がアクション映画以上に激しいのだから、さらに驚いてしまう。

マチアスとネトは新人警官。しかし、警察内部の腐敗に対してささやかな反抗を行なったことから、スラムのいざこざに巻き込まれてしまう。

銃を持ったチンピラに包囲され、弾も尽きて万事窮すとなった時、軍警察精鋭部隊BOPEが駆けつけ、無事救出された。
そして、堕落した警察に嫌気がさした二人はBOPEに志願するのだった。

一方、BOPEのナシメント大尉は、日々の激務でストレスが頂点に達していた。 一時的に実践の任務を離れ、訓練教官となったナシメントは、マチアスとネトを自分に替わる指揮官に育てるため、過酷な訓練を開始するのだった。 欧米の特殊部隊ものと変わらないように思えるが、BOPEの行動はとにかく過激だ。 チンピラが銃を持っていれば、先に発砲し、相手が死んでも気にしない。 そして、手掛かりをつかむためなら拷問も辞さず、頭にビニール袋を被せて空気を遮断しながら、何回も顔をひっぱたくという激しさは、もはや警察の特殊部隊というよりも「ワイルド7」か「マッドポリス」のようなのだ。 何しろ、彼らのエンブレムはドクロなのだから、ナチのSSも顔負けだ。 しかし、前半で警察の腐敗も描かれているから、これも仕方がないだろうなと思えてしまう。 最終的に物語は、インテリで穏健派のマチアスが、ひとりのタフなBOPE隊員に成長するところで終わるが、続編ではさらに過酷な運命が待っているのだった。

最終更新日:2024-10-30 11:00:02

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