映画感想・レビュー 10/2617ページ

宝島(2025):P.N.「鎌倉の御隠居」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-10-19

 真藤順丈の大作を大友啓史監督が映画化したと知り、公開前から興味津々。主演は妻夫木聡と広瀬すず。これに窪田正孝、瑛太、塚本晋也、瀧内公美と並んでキャストも自分好み。冒頭は原作通り。この勢いで行くのかなと思っていたら、場面いきなり時代飛んで第2部、妻夫木聡扮するグスクが塚本晋也の徳尚さんとともに刑事になっている。沖縄の困難、悲痛が物語が中軸となって展開する脚本に、これは戦後80年を強く意識した造りなのかと、にわかに居住まいを正さずにいられなくなった。広瀬すずのヤマコが教師になり、その小学校に米軍機が墜落する。作品の佇まいは、原作の青春小説たる印象が大きく編み直され、沖縄の本土復帰に至る悲痛極まりない戦後史の重みが前面に押し出されてくるものとなっていた。それがため、原作の思い切った細部割愛も当然で、ここは原作を知ったうえで観ないと、きっとよく分からないだろうな、と思わされるシーンも多くあった。しかし、そうした割愛、改編等、加えて諸事情勘案して受け止めながら、大友啓史が本作で強く訴えたいと考えたのだろう沖縄の憤怒、というものの底深さ、日米両国の理不尽に、強く心を揺さぶられることとなった。暢気に沖縄観光を楽しもう、などと浮き立ってはいられない。いまなお一向に刷新されない沖縄の現況を、あらためて真っ直ぐ受け止めなければならない。東京出身の作家の原作で、主要な登場人物はすべて本土の役者。なにが沖縄問題か、と違和感を持つ人はきっと多いだろう。作中、なんども、本土の人間には分からない、という趣旨のセリフが発せられる。確かに自分が生きる世界と地続きの問題なのに、あまりに多くが他人事として済ませたままでいる。眼を背けてはならない重要課題なのに、みんな(自分も含めて)日頃無関心すぎる。それでも、こうした大きな映画になって、あらためて広く突きつけられることにこそ意味がある。とりわけ1970年の忘れてはならないゴザ暴動の描出は圧倒的で重要なシーンとなっている。沖縄の慟哭に観ながら胸締め付けられるばかりであった。原作には及ばない点多々ある。それでも原作とは異なる沸騰感ととも発せられた重要なメッセージは明快で、別の重みある映画作品として必見の一本と推奨したい。エンドクレジットで並ぶモノクロ写真が、そう納得させる感を増幅させる。

おーい、応為:P.N.「鎌倉の御隠居」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2025-10-19

 蔦屋重三郎話題の年に、北斎とその娘、応為を主役とする一本。便乗企画と称されても仕方ないことを重々承知の上でのクランクインだったろう。観る側も、話題への関心と全く別物とは捉えにくい。監督・脚本の大森立嗣は10年前からの企画だと取材に応えているが、具現化には蔦重が後押しになったことは間違いない。 かかる環境下、どう映画化するのか。応為に長澤まさみ、北斎に永瀬正敏と知らされ、大森立嗣の立ち位置に従前から興味を有しているファンは気になること必至。当然である。 冒頭は、唐突に応為の啖呵、夫への非難、口撃。いきなり、こんな感じなのか、と思いきや、それ以降、終幕までひたすら緊迫した精神的対峙感の連続。妻であり母を寡黙に演じる寺島しのぶ、北斎の弟子筋に扮した大谷亮平、髙橋海人、長屋の隣人篠井英介、北斎への当主の命を請けた使者を奥野瑛太と人の出入りはあるものの、画面の基盤は、終始、応為と北斎との魂の対話劇。映画というより、二人による舞台劇に惹き込まれるような建て付けである。それに親和力を伴い添えられる旋律は大友良英のジャズテイストで、それらが時に緊張を破り応為の内面の起伏を音像化する。監督と同世代の辻智彦のカメラによる富士を背にした画角も物語の説得力を深めている。観ながら、唸らざるを得ない。    明快な仕上がりでは決してない。それでも2時間をやや超える画面に横溢する集中力は、いささかも弛むことなく、観客に鋭く突き刺さり、それが誠に心地よい。作中内に散見する北斎、応為の名高い作品群にも、ハッとさせられる。 芸達者ふたりに圧倒されるばかりの、熟度高い、佳品である。

青幻記 遠い日の母は美しく:P.N.「平井 茂」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-18

学生のときたまたまみた映画。
私も二十歳の時母を失くしているので、灌漑深かった。
キャストも豪華だった。田村高広、殿山泰司、賀来敦子等。
東京映画祭でもその後上映された。上映終了後親族が駆け付けた。監督が成島藤一郎カメラマン。薄幸の母は今は私の住んでいる八王子市の高尾霊園に眠る。一度墓まりに行く。沖永良部島から母を呼んで今では親子同じ墓に眠る。私の姪の娘も沖永良部に嫁いだ。なんという奇縁。かなしくせつない映画。何度も見たくなるのはなぜだろうか?お佐和さんの墓まりにいきたくなった。今度は花束を持って。

ストロベリームーン 余命半年の恋:P.N.「大型画面」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2025-10-18

関西キー局のあるテレビ番組で、ゲストの若い女性コメンテーターが「今の日本映画って、どんなクソつまんねえモンでもアイドルが出てりゃヒットする…」とおっしゃっていたが、この映画を見ていたら、当たらずとも遠からずと彼女の意見に共感いたしました。

ホントつまんなかったな!
昭和の頃ならまだしも、令和になってもまだこの手の「お涙頂戴もの」「薄幸な主人公もの」が商売になるとは…平和な世の中ですよ。ありがたい!ありがたい!
余命半年なんて嘘でしょう? 血色よくて顔面健康そのものじゃん(笑)。メイクさんもっとプロ意識持って!(日本人で2度もアカデミー賞メイクアップ賞を受賞した方がいらっしゃる。その方に学べや!) 
お花畑の夢見る夢子さん向けの作品です。泣きたい方の為にだけ存在する作品。それ以外は時間浪費のモンです。俺、金ドブに捨てたかなあ…。

8番出口:P.N.「チミ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-18

フツーに思ったより面白かった。ここではないけど、何故酷評が多いのか不明。95分?という短い時間も丁度良かった。二宮さん、役者さんの演技は圧巻!さすがプロです。

ワン・バトル・アフター・アナザー:P.N.「映画少年(元映写技師)」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2025-10-18

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

面白かった、出演者が皆良かった、内容的に見る前は深刻な内容?結構笑えるところがあり、仲間の合言葉を忘れて相手にイラつくくだりは可笑しい、ペンの変態ぶり、ディカプリオの娘?を思う、愛情パパぶりがよかった、ペンは歳をとってもカッコイイ、ディカプリオは顔がでかプリオになった、娘役の女優さんが綺麗(赤ん坊の時の子もめんこい)時間の長さは感じなかった、最後娘との無事抱負にホッとした、元革命分子とそれを追う、変態ペンその目的は自分の過ち、落としだねを消す?そのために警察?を動かす、攻防戦が面白かった。内容、出演者共にいい、楽しめた映画でした。

沖縄スパイ戦史:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-18

今朝のNHKラジオFM現代の音楽はテリー・ライリー特集,ライリーは横尾忠則現代美術館で本篇音楽担当の勝井祐二とのセッションを行ったり,宇宙船ボイジャー或いは9·11の衝撃を受けて無音宇宙の有音音楽,地上の音楽との瞑想融合曲も創作し

秒速5センチメートル(2025):P.N.「誤差が、人生を動かす。大丈夫。」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-17

微妙なラストだが、携帯電話の時代と、それぞれの年代を織り交ぜたシナリオ。

映像、脚本、編集力に、免じて、オマケの五つ星。

まぁ、アイドル系だと、あからさまなラブシーンは、出来ないから、よく、練り込んだ作品。

主演の彼は、似たような役柄ばかりで、気の毒にも思うが、観客は、ファンらしい人々ばかり、ちょっと、場違いな気もしたが、作品は、良かった。

大人の事情が、なければ、もっとも良かったかも?

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』:P.N.「kankan」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-17

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

4年前のドラマから虜になってますが、今回の映画も前回同様何度も見ました。(昨日も観てきましたが・・) ちょうどトカラ列島での地震もあり、日本自体火山大国なので、いつ・どこで起きてもおかしくない。ある意味、身近な事で、気持ちが入りやすい。
CGとかもあるだろうけど、すごくリアル感があって惹き込まれる。
医療従事者の皆さんに、感謝です。

能登の花ヨメ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-17

今朝のNHKラジオ深夜便ジャパニーズ・ポップス,作家で綴る流行歌・筒美京平パート2では本篇主題歌の岩崎宏美のシンデレラ・ハネムーン他西田佐知子くれないホテル,朝丘雪路雨に濡れても,いしだあゆみブルー・ライト・ヨコハマやテレサ・テン,尾崎紀世彦,田原俊彦の抱きしめてトウナイト,稲垣潤一ドラマティック・レイン,化粧品のCMソングの桑名正博セクシャルヴァイオレット・ナンバーワン等洋楽を駆使したヒット歌謡曲集が真夜中に流れ

ポイズン(1991):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-17

🎹今朝のNHKラジオ深夜便ロマンチック・コンサートはカーペンターズ作品集,トッド・ヘインズ監督の本邦未公開作品には映画スーパースター,カレン・カーペンターストーリーが在るんだなあ,番組ではトップオブザ・ワールド,イエスタデイ・ワンスモア等,日本の英語の授業でも取り上げられたと云うヒットナンバーが続いて

宇宙大怪獣ギララ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2025-10-16

最近SF評論集を紐解居て見ると怪獣ギララの本篇監修者・光瀬龍と愛読者・評論家との緊迫した遣り取りが在って興味津々だった。原作者は質問に対して素直には解答し無い。其の謎掛け問答が一際スリリングで

最終更新日:2025-11-28 16:00:01

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