海辺の映画館 キネマの玉手箱 感想・レビュー 10件

うみべのえいがかんきねまのたまてばこ

総合評価4.25点、「海辺の映画館 キネマの玉手箱」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-03-02

🎥実験映画の映像集を見て居るような苦痛と快感とが同居して観客は置いてきぼりにされて仕舞う断片的なモンタージュの攻勢哉。冒頭,S・キューブリックの壮大な宇宙観すら感じさせつつ,ちょっと世俗的な陳腐ささえ意図されている。浦島太郎🎩

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2021-04-30

日本映画専門チャンネル追悼・大林宣彦監督で本篇を視聴す。〈花筐〉に続いて監督の語り口が立体曼荼羅の如く広がって行くワンダーワールドだぜ!其は〈時を駆ける少女〉の少年少女SFシリーズ見たくも在って色んな映画の記憶装置詰り玉手箱何だ。瀬戸内キネマ館を舞台にした山田洋次監督の〈虹をつかむ男〉シリーズやイタリア映画の名作〈ニュー・シネマ・パラダイス〉か実験ミュージカル舞台とのフュージョンだろうか。衣笠貞之助監督の〈狂った一頁〉の斬新さも併せ持つ白鳥の歌

P.N.「ベロベリ」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2021-04-15

死期を悟ってやりたい放題撮った作品ですね。
 監督自身は楽しかっただろうけど、とてもつまらない映画でした。時間の無駄。
 とにかく酷い。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
なし
投稿日
2021-01-31

そしてNHKBSで放送された「映画で未来を変えようよ~大林宣彦から4人の監督へのメッセージ」では本篇の映像より小津安二郎監督に扮した同じ実験映画出身の手塚眞監督等のinterviewが交えられて興味を牽いた

P.N.「ZENC」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-09-16

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

ネタバレです。見てない方は読まないことをお勧めします。

この映画は下関の私立中高で撮られた映画、「隣人のゆくえ」のオマージュです。さくら隊はミュージカル部です。年老いた希子は「70歳になったら」に応えたものです。
大林監督は「かんな、生きて」にインスパイアされ、この映画と隣人の接点として吉田玲を抜擢したのでしょう。
彼は隣人を見て海辺を作るエネルギーを得たのだと思います。

梅と桜については偶然の一致でしょうけれど。

P.N.「さくらさいた」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2020-08-18

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

大林宣彦さんはキ●ガ■だ。この映像表現はたれもマネしないし、マネができない。
『House』のころから変わっていない。

平日20:30のロードショー、県庁所在地のシアターには20名くらいの観客。
この時期だから仕方ないかもしれないが、やはりさびしい。

ストーリーを追うのでなく歴史を辿る。
画を楽しむ。
見覚えある俳優の登場に一喜一憂せず、ひたすら時の流れに身を任せ漂うが如く。
映画館という空間はそれだけで救いだ。
日常からの脱却、逃避、跳躍。。
ココロを解放する光と音の群れ。
大林作品にはそんなチカラ、生きようとする命の迫力がある。

日本人の戦いの歴史から現代を知り、未来を創るのは、間違いなく我々なのだという誓いを立てる。

P.N.「ヒマなシニア」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2020-08-15

この映画は癌で余命宣告を受けた大林信彦監督の遺作となることが予め周知された上で制作された大変稀有な作品だと思います。その為、出演俳優陣は豪華過ぎる程に豪華な割には拍子抜けするくらいに軽いタッチのオムニバス形式の劇中劇でした。本来は非常に重たいテーマを飽きる暇さえを与えないテンポで展開させたので長尺物なのに楽に観られました。大林監督の映画葬的色彩が濃い為か大林映画の集大成とする意図からか大林作品を初めて観る私には途中まで意味が良く理解できませんでしたが、途中から笹野高史さんが登場して舞台を回してくれたので言いたいことが伝わって来ました。ネット上のレビューが賛否両論なのも納得ですが、この反応もまた大林監督が期待されたものと思われます。

P.N.「海神の御匣(パンドラの黒雨)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-08-12

表面的には、少し意味不明で、理解不能に陥るかも知れません。

けれど、平和への祈りを込めた大々的な括りと、これから、俳優や役者、監督や制作者として関わる人々への、教材の様になっています。

監督が、如何に様々な作品ジャンルを監督できるかと言う証明でもあります。

大林監督の力量の大きさが伝わります。

あるがままに、作品と役者の力を信じる懐の深さ。

この作品から、どれだけ学べるかは、その人次第。

この作品から、後輩が、少しでも、映画の魅力となるエッセンスを自ら学び、汲み取って欲しいと希望を託したのでしょう。

信じ、任せ、放下する。

監督は、亡くなられても、映画への新たなる息吹きとして誕生し、きっと誰かに芽吹くと信じて。

P.N.「KINOLIG」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2020-08-03

大林監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ネット上にレビューも少なく、公開映画館も少ない。大監督のご遺作でありながら、多くの方々に受け入れられるものではないことを如実に表している結果になってしまっており、心から残念です。
逐一上げるときりがないほどに、幾人かがレビューで評価しておられることが、ほとんどが裏目に出て、前半1時間半は、離席したくなるほど。
後半に評価可能なものがあるものの、正直、総じて感想をどう表現していいかわかららないほど、これまでの中で一番つらい映画になりました。
逆にそういう意味では、私はこの映画を忘れないと思います。
「伝えたいこと」はわかりましたが、それは伝わったのではなく、伝えたいことが分かったレベルで、もしかしたら大林監督は後世にこの未熟極まりない未完成品を指し示すことで、若い映画人に奮起せよというメッセージかとおもうくらいの状態に感じました。制作者の皆様はどう感じておられるのかお聞きしたい…と。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2020-04-20

NHKの番組で本篇のメイキング映像を視聴。一回限りの鮮度を信じワンテイク撮りを志向している大林宣彦監督の早撮りのスタイルと其々の持ち場に委ねる精神と自然の命に対する慈しみ,自己の闘病生活と画像に拘るもどかしさが伝わって来たー。

最終更新日:2023-04-01 02:00:09

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