明るい瞳 作品情報

あかるいひとみ

ファニー(ナタリー・ブトゥフ)はフランスの小さな村で、兄夫婦と一緒に暮らしている。兄ガブリエル(マルク・チッティ)は時々予測できない言動に出る妹を持て余しながらも深く愛しているが、兄嫁のセシル(ジュディット・レミー)は迷惑がっている。ファニーは今でも、父の葬儀に参列できなかったことに納得がいってない。父はドイツのどこかに母ではない誰かと一緒に葬られているようだが、まだ一度も墓参りをしたことがない。ある日、ファニーが出かけた町でセシルを見かけ後をつけると、セシルが兄ではない男性と抱き合っているところを見てしまう。帰宅した兄にセシルが嘘をつくのを聞くが、兄に秘密を打ち明けることもできないファニーは、ただ乱暴にピアノを弾いたり、兄の皿に蜘蛛を載せて驚かせたり、セシルのコーヒーをひっくり返したりすることしかできない。知っているんでしょ、と挑戦的な目を向けたセシルに飛びかかって傷を負わせたファニーは、家を出ることにする。ずっと心に引っかかっている靄を晴らすためドイツに向かい車を走らせるが、深い森の中で道に迷ったファニーは一人の男性(ラルス・ルドルフ)に助けを求める。しかし男性はフランス語が、ファニーはドイツ語がわからないため、彼が道案内してくれることになる。ようやく父の墓を見つけたファニーは、墓前で男性を紹介する。彼はオスカーといい、一人で木こりとして暮らしているらしい。満たされたファニーは、オスカーの家に寄ることにする。シャワーを借り、心からさっぱりした表情のファニーは安らぎを覚える。ほこりをかぶったピアノを見つけそっと弾き出したファニーを静かに見つめるオスカーも幸せそうだ。しかし、再びあのイライラや不安が彼女を襲い、森の中でのたうちまわるファニーをオスカーは優しく抱きしめる。翌朝、ファニーは一人車に乗り、森を走り始める。しばらく走り続けるが、ファニーは静かに車を止めた。

「明るい瞳」の解説

うまく社会になじめずずっと孤独と隣り合わせに生きてきた女性が、はじめて優しい愛に出逢うまでを描いた心のロードムービー。監督は「Le Chignon d’Olga」のジェローム・ボネル。出演は「キングス&クィーン」のナタリー・ブトゥフ、「王妃マルゴ」のマルク・チッティ、「ヴェルクマイスター・ハーモニー」のラルス・ルドルフほか。2005年ジャン・ヴィゴ賞受賞。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2007年9月1日
キャスト 監督ジェローム・ボネル
出演ナタリー・ブトゥフー マルク・シティ ジュディット・レミー ラルス・ルドルフ オリヴィエ・ラブルダン ポーレット・デュボー エリック・ボニカット
配給 アステア
制作国 フランス(2005)
上映時間 87分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:36

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