海と毒薬 感想・レビュー 3件

うみとどくやく

総合評価5点、「海と毒薬」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。

P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-18

この「海と毒薬」の原作は、第二次世界大戦末期に、実際にあった米軍の捕虜に対する生体解剖実験をもとに書かれた、遠藤周作の問題作で、熊井啓監督は、企画から15年かけて、この作品の映画化を実現。

この原作の小説は、キリスト教的な問題意識で書かれた作品であったが、映画はそれよりも、非人間的な大学の内部の醜い権力闘争が、事件の引き金になっているということを焦点に描いている。

核心になっているのは、熊井啓監督の基本的な理念でもある、ヒューマニズムである。

非常に緊迫感のある社会派ドラマという実りを示した作品だと思う。

重厚なモノクロ映像で、話としては非常に重いが、見応えのある、いわゆる問題提起をした秀作だと思う。

P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-11-15

そして遠藤周作著作・人生の踏絵にも沈黙や本篇原作の構想等の話が出て来る!事件そのものでは無く取り巻く人間の弱さを凝視する作者の眼差しが

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-06-01

遠藤周作の原作の映画化。戦時下、米兵捕虜の生体解剖事件を巡り医者の良心と倫理を問うー。医学進歩の為と称して軍部と一体となった国際法違反の犯罪。熊井啓監督のモノクローム映像が本当の人の血液を使用した完全主義の点でも公開当事に話題に。海外の映画祭では<悪魔のはらわた>見たいなキワモノ作品の印象で捉えられて評価が二分されたと言う…。遠藤周作原作のスコセッシ監督最新作映画<沈黙>と共に繰り返し現れる波頭のシーンが眩しかった!!

最終更新日:2023-11-28 16:00:02

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