P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-05-19
またデイミトリ・テイオムキンの音楽.法廷シーンの丁々発止も見処か
わたしはこくはくする
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またデイミトリ・テイオムキンの音楽.法廷シーンの丁々発止も見処か
NHKのPREMIUM cinemaで視聴した1953年のアルフレッド・ヒッチコック監督作品。冒頭の通行人役でヒッチコック本人が早々と登場して仕舞うユーモア。宗教と人間問題を見詰めた愛の相剋ドラマmystery。先の評者の如く群衆シーンが凄い一本哉
モンゴメリー・クリフトの誠実な個性が役柄にピッタリ嵌り、神父の他者には訴えることが出来ぬ懊悩に同情してしまう。ラスト裁判所から現れて、群衆の好奇の視線に晒されながら歩いていくシーンのクリフトの表情に、こころの動き、動揺を抑えようとする精神力が真に感じられた。犯罪者の懺悔でも一切公言できないキリスト教の規律を端緒にした物語ゆえ、自分の鑑賞では及ばないところもあるが、クリフトの名演で共感することができた。
サスペンス映画の醍醐味の点では、ヒッチコックの最良のレベルではないが、宗教と人間の関係を考える上で参考になる作品と思います。
本アン・バクスターの主演したヒッチコック・タッチなmystery映画がマイケル・アンダーソン監督の映画「生きていた男」だった…。ミルクの入ったコップを持ち歩くシーン等でヒッチコック監督作品の影響力が濃厚なサスペンス・ドラマ。ラストに本編を製作した粋なダグラス・フェアバンクスが登場して結末を決して明かさない様にと観客に促す辺りもヒッチコック劇場見たいで面白い!🥛