異端の鳥 作品情報
いたんのとり
発禁の書、半世紀の時を経て奇跡の映画化
東欧のどこか。ホロコーストを逃れて疎開した少年は、預かり先である一人暮らしの叔母が病死した上に火事で叔母の家が消失したことで、身寄りをなくし一人で旅に出ることになってしまう。行く先々で彼を異物とみなす周囲の人間たちの酷い仕打ちに遭いながらも、彼はなんとか生き延びようと必死でもがき続ける…。
「異端の鳥」の解説
自身もホロコーストの生き残りである、ポーランドの作家イェジー・コシンスキが1965年に発表した「ペインティッド・バード」。ポーランドでは発禁書となり、作家自身も後に謎の自殺を遂げた“いわくつきの傑作”を映画化。第二次大戦中、ナチスのホロコーストから逃れるために、たった一人で田舎に疎開した少年が差別と迫害に抗いながら強く生き抜く姿と、異物である少年を徹底的に攻撃する“普通の人々”を赤裸々に描く。迫害を生き抜くうちに徐々に心を失っていく少年を体当たりで演じ切ったのは、新人のペトル・コラール。監督はチェコ出身のヴァーツラフ・マルホウル。(作品資料より)
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2020年10月9日 |
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キャスト |
監督:ヴァーツラフ・マルホウル
原作:イェジー・コシンスキ 出演:ペトル・コラール ステラン・スカルスガルド ハーヴェイ・カイテル ジュリアン・サンズ バリー・ペッパー ウド・キアー |
配給 | トランスフォーマー |
制作国 | チェコ=スロヴァキア=ウクライナ(2018) |
年齢制限 | R-15 |
上映時間 | 169分 |
公式サイト | http://www.transformer.co.jp/m/itannotori/ |
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ユーザーレビュー
総合評価:4点★★★★☆、4件の投稿があります。
P.N.「善きサマリア人」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2020-10-28
発禁の小説も、七つの大罪をモチーフに、作り上げた創作だとわかります。
多少、本人の経験を通してでしょうが。
七つの大罪も、神がくだすと言うより、その生き方をしていると精神を蝕み、己で己を罰する状況を引き寄せるので、気を付けなさいと言う、忠告。
傲慢
強欲
嫉妬
憤怒
色欲
暴食
怠惰
例えば、最近は、周りをかえりみず、自分さえ良ければ、我よしのながらスマホの傲慢な生き方をする人間が増えています。突発的な事故に遭遇しやすいから、注意するべきです。といった具合に、ちゃんと因果関係があります。
人々に、七つの大罪を通して、どう言う生き方が、幸せをもたらすか、光を与える作品です。
painted
は、憤怒をモチーフにしたストーリーで鳥を放つシーンで、象徴的にもちいられます。
pain
patient
少年は、痛みに耐え、苦しみに耐えて、生き抜く姿をオーバーラップさせて、物語は、来た道を帰ります。そして、バスのガラス窓に、種明かしです。