薄暮 作品情報
はくぼ
福島の地で少年少女が出会う、日常の輝き
福島県いわき市の女子高校生・佐智は、2011年3月11日に起きた東日本大震災で心に傷を持ち、それ以来、友達や家族とどこか距離をおきながら、人にも恋にも無関心に生きていた。幼い頃からヴァイオリンを続け、高校で音楽部に所属しながら文化祭で四重奏を披露するため、日々練習に追われている。同じ頃、震災で実家が帰宅困難地域となりいわきに避難してきた男子高校生・祐介は、当たり前の景色が失われてしまう現実を目の当たりにし、“美しい今”を絵画として残すため描きはじめる。展覧会に出品する夕景画を描くため田園風景を訪れた祐介は、夕映えの中、佐智と出会い心の交流を続けていく。やがて、二人の淡い想いは“恋”へと発展し…。
「薄暮」の解説
山本寛監督が贈る、東日本大震災・復興プロジェクト“東北三部作”最終章。ヒロイン小山佐智の声優には、『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』の桜田ひより。本作にて、声優初挑戦となる。また、佐智が恋心を抱く雉子波祐介には、数多くの映画・舞台・CMで活躍する加藤清史郎。佐智や祐介を取り巻く高校の同級生に、佐倉綾音や雨宮天、また下野紘や島本須美など声優界のレジェンドが脇を固める。監督は、宮城県仙台を舞台にした「Wake Up, Girls!」を手がけた山本寛。本作では原作・脚本・音響監督も務め、「blossom」「Wake Up, Girls!」に続く東日本大震災の復興プロジェクトの一環“東北三部作”の最終章となっている。(作品資料より)
公開日・キャスト、その他基本情報
公開日 | 2019年6月21日 |
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キャスト |
監督・原作・脚本・音響監督:山本寛
声の出演:桜田ひより 加藤清史郎 下野紘 島本須美 福原香織 雨宮天 佐倉綾音 花澤香菜 |
配給 | プレシディオ |
制作国 | 日本(2019) |
上映時間 | 52分 |
公式サイト | http://www.hakubo-movie.jp/ |
(C)Yutaka Yamamoto/Project Twilight
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ユーザーレビュー
総合評価:3点★★★☆☆、2件の投稿があります。
P.N.「水玉飴」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2019-08-09
『薄暮』は福島の帰還困難区域とこれ以外の地域とを深く隔絶せしめた不条理な現実と向き合わざるを得ない人々の日常の暮らしの中に、アニメならではの簡略・強調をフル活用し、ささやかな救済を成立させようという覚悟と優しさが詰め込まれている。
フィルム全編がとにかく福島背景描写の美しさで埋め尽くされ、登場人物の恋愛劇も可愛いが、舞台の福島の不条理な現実を象徴する役回りでもあり、しかし結末は優しく逞しく「良かった~」ってなれる。
何度でも観たい!