珈琲時光 作品情報

こーひーじこう

侯孝賢監督が、穏やかな光の中に東京の日常を描き出す。小津安二郎生誕100年記念作

フリーライターの陽子は、生みの母が台湾人で、日本と台湾を行き来している。高崎で暮らす実の父と義理の母とはいい関係だ。古書店の二代目、肇とは親しく付き合っており、台湾の音楽家、江文也の資料も探してくれた。肇は陽子に思いを寄せているが、その気持ちを伝えられない。ある日陽子は、自分が妊娠していることを高崎の両親に告げる。相手は台湾の男性で、陽子はひとりで産むつもりだ。日々は穏やかに過ぎ、陽子は、自分を思う人々の優しさに包まれていた。

「珈琲時光」の解説

小津安二郎監督の生誕100周年を記念し、彼を敬愛する台湾の侯孝賢監督が、初めて外国語(日本語)で映画を撮った。小津が愛した東京を舞台に、ひとりの女性の日常がさりげなく描かれた本作は、光と影、色と音が心地よく目に映る。主人公、陽子を演じた一青窈は、自身も台湾人の父親を持ち、等身大のキャラクターを自然に演じている。陽子に思いを寄せる古書店の二代目、肇を演じるのは浅野忠信。陽子の両親には、小林稔侍と余貴美子。誰もが無口ながら、大切な人を思いやる優しい瞳をしっかりと表現している。

画面の切り取り方や、映像の美しさは侯監督ならではの画作り。人々が行き交う駅の風景、耳に残る電車の音、妙にイメージの強い背中のショットなど、何気なく味があり、ふと、珈琲の香りが漂うような、穏やかな気持ちにさせられる。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2004年9月11日
キャスト 監督侯孝賢
出演一青窈 浅野忠信 萩原聖人 余貴美子 小林稔侍
配給 松竹
制作国 日本(2003)
上映時間 108分

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、1件の投稿があります。

P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-02-27

ホウ・シャオシェン監督の映像美学は何処かで小津安二郎監督の信奉者ヴィム・ヴェンダース監督のロードムービーとも通じ合うー。神保町シアターで小津安二郎作品集が上映された時には近隣の小津監督縁の店のマップが会場に貼られていた。本編に出て来る古書店、カフェ、豚カツ屋等も神保町界隈…。一青窈の素直な登場と画面の色調と大胆な構図も佳かった♪南国ベトナムの映画(青いパパイヤの香り)とも気だるい雰囲気が何処と無く似ていた。


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最終更新日:2019-03-13 15:22:33

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