11年ぶりのメンバー再会に走る緊張『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』日本語字幕版予告/ビジュアル等解禁

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メジャーで大衆的な音楽映画が劇場で注目を集める中、シネマート新宿が放つ真逆の新企画、まだ日本で紹介されていない新作、長年上映されていない旧作など、地下にうごめく数々の<アンダーグラウンドなロック・ドキュメンタリー映画>にスポットライトをあてる期間限定の特集上映、〈UNDERDOCS(アンダードックス)〉【今秋開催】にて、日本初上映となる、ジョウブレイカーのドキュメンタリー映画『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』の日本語字幕付き予告編および、キービジュアル、場面写真が解禁された。

1986年~1996年の10年間活動、80年代前半に吹き荒れたアメリカン・ハードコア以降のパンク・ロックの中でもインディペンデント・シーンでひときわ絶大な人気を誇り、エモコア(エモーショナル・ハードコア)とも呼ばれた90年代アメリカの最重要パンク・ロックバンド、ジョウブレイカー。ブレイク(Vo.、G.)、アダム(Dr.)、クリス(B.)の3人からなる3ピースバンドだ。BLACK FLAGのグレッグ・ギンが運営するレーベルSSTの大ファンで意気投合したブレイクとアダムは高校時代にジョー・ストラマー(THE CLASH)とD・ブーン(minutemen)に直接勧められRED HARVESTというバンドを結成、のちにジョウブレイカーは結成された。
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコと拠点を移しながらインディーズ・シーンで活動、グリーン・デイとニルヴァーナのあいだに存在するギャップを埋められる唯一のバンドと思われた存在だったが、ある出来事で「パンクの精神に反している」と罵られ、チケットを買ってまでステージに背中を向けて抗議するファンが多数出現するなど、凄まじいバッシングを受け、96年に突如解散した。

『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』はそんなジョウブレイカーの知られざる活動の軌跡、解散の顛末をそのままストレートに映し出した作品だ。
インディーズでの活動、メジャーレーベルの勧誘、楽曲創作への姿勢、支えてくれるオーディエンスとの関係。バンドが規模の大小はあれど少しでも商業的な成功を求めた場合に生じる歪みは、何のために活動するのか、バンドとは、創作とは、表現とは、という根源的な問いに対する思考を巡らさずにはいられない。
監督はminutemenのドキュメンタリー映画『ミニットメン:ウィ・ジャム・エコノ』(2005)のキース・スキエロンとティム・アーウィンのコンビ。出演はメンバーのほか、アンナ・ワロンカー(THAT DOG)、ビリー・ジョー・アームストロング(グリーン・デイ)、ベン・ウィーゼル(スクリーチング・ウィーゼル)、ベン・サイズモア(イコノクライスト)、またプロデューサーであるロブ・カヴァロ、スティーヴ・アルビニなど。

この度解禁された予告編は、過去の解散を振り返るメンバーの証言で幕を開ける。そしてグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングを含むジョウブレイカーの支持者たちのバンドに対する熱い想いが語られるなか、突然「裏切られた」という言葉とともに一気に不穏な空気が漂いはじめる。さらにはメンバーによる「パワハラだ」「再結成させる気か」との発言も飛び出し、一般的なドキュメンタリーではあまり見ない、カメラ側の存在が表出し、どこに作品が向かうのかわからない、映る笑顔のなかに緊張感と危うさを含む展開となっている。

『ジョウブレイカー/ドント・ブレイク・ダウン』は今秋、シネマート新宿・シネマート心斎橋で開催されるロック・ドキュメンタリー特集上映映画フェスティバル、UNDERDOCSにて日本初上映となる。

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最終更新日
2020-08-03 17:00:00
提供
映画の時間編集部

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