映画感想・レビュー 79/2520ページ

メトレス:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-24

🌹渡辺淳一の自選短篇コレクション第2巻医学小説Ⅱ所収の薔薇連想を読んで見た。確かに本篇さながらに自立するヒロイン。漫画家・牧美也子の悪女聖書の如く。また血の繋がりに拘る美しき女の執念🥀

碁盤斬り:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-24

草彅剛さんの迫力ある演技に引き込まれた作品。
本年度ベスト!!

草彅剛さん演じる妻を失った柳田。
髭面が格好良い!
ある濡れ衣により清原果耶さん演じる、お絹とひっそりと暮らしている感じ。

金貸し業の國村隼さん演じる源兵衛と囲碁を楽しむ中、大金が消える。
囲碁の対局のシーンが多めだけど全くルールが解らずだけど全然大丈夫だった(笑)

大金が紛失した犯人として柳田が疑われる展開。

柳田は妻を失い濡れ衣となった相手の復讐の旅に出かけるものの、娘のお絹の決断に泣ける。

柳田が濡れ衣にされた相手との命を懸けた勝負も引き込まれる。
現実味の無い強引な勝負のやり方だったけど全然問題無し(笑)

終盤の大晦日の除夜の鐘の鳴るシーンの緊張感がハンパ無かった!
吉原の遊郭の女将の小泉今日子さん演じる、お庚が恐ろしい女と思いきや優しい人でホントに良かった。

金貸し業の國村隼さんが柳田の人生を変えてしまった感じだけど2人の関係は崩れる事が無く安心する。

タイトルの意味を知った時、思わず笑ってしまった作品でした( ´∀`)

I am Sam アイ・アム・サム:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-24

NHKラジオみんなの子育て深夜便アンカー村上さとあで親子の注目のする映画として本篇等から映画音楽も。ショーン・ペン,ダコタ・ファニング,ミッシェル・ファイファー出演の懐かしきシーンが眼に浮かび

碁盤斬り:P.N.「ヒジリ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

草彅さんの演技力はさすがだなと思いました。彼が20代の時にこの人高倉健のような俳優さんになりそうな気がすると母に言ってた頃があったのですが、私の感当たるわ~と思った作品でした。小泉さんの貫禄のある演技や娘役の清原さんの清らかな演技、斎藤工さんのクズっぷりの演技力、あのような日本的な映像の取り方は俳優さんの力量がハッキリとバレてしまいますのでとても良かったです。

恋する惑星:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

🛩ラジオからママス・アンド・パパスの夢のカルフォルニアの曲が流れて来ると自宅に在るユジュク・アサガヤの王家衛監督週間のビラ表紙のスチルが目に入って来た。此の曲と何時もクリストファー・ドイルのカメラワークがシンクロして仕舞うんだね

影武者(1980):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-23

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

その"影"は重厚であって、勇壮な男の世界が、その根底にある悲しさや優しさというものを秘めて、迫力があり、しかも優れて造形的な映像美で、黒澤独自の入念な"完璧主義"をもって描かれていると思います。

しかし、この作品が同じ黒澤明監督の珠玉の名作「生きる」のように、素直に私の心に響いて来ないのは、脚本(黒澤明、井手雅人)にかなり無理があるからではないかと思います。

まず、処刑されかかっていた小悪党の泥棒(仲代達矢)が、一度会っただけの武田信玄に心服して、その亡き主人のための"影武者"として、何故、武田家のためにその身を捧げようと決意したのかという事が、説得力に欠けるという面があります。

信玄の水葬の場面はうまく描かれていたと思いますが、だからといって、小悪党が滅私の"影武者"になる心理的動機とはならないような気がします。

また、信玄が、「われ死すとも三年は喪を秘し、領国の備えを固め、ゆめゆめ動くな」と遺言して死にますが、三年に限られた理由と、その後の武田家一門の政略、特に息子の勝頼の立場がどうもはっきりしません。 だから、"影武者"の役割もはっきりしないのだと思います。 また、"影武者"が落馬して、本物ではないという事がバレて側室達が騒ぎ立てますが、"影武者"である事は近習達も知っているのだから、武田家のために側室達を黙らせられないはずがない----といった幾つかの点に筋立ての不自然さが目立ってしまいます。 脚本がもう少しうまく書けていれば、亡くなった"本物"に代わる"影"が持つ、虚実取り混ぜた人間的な面白さと、問題の深刻さをもっと掘り下げる事が出来たのではないかと惜しまれてなりません。 本来、"本物"あっての"影"ではありますが、小悪党の"影"は、場合によっては天下を獲る大悪党の"本物"になる事も出来るはずです。

"影"が、"本物"になり切って決断を下す場面に、この映画のもつ危険な本質がチラリと現れている気がしますが、映画はそこは深く掘り下げずにそのままに終わっています。 この"影武者"のような役は、ケレン味のない仲代達矢よりは、やはり当初のケレン味があって、あくどい個性の勝新太郎が演じた方が、やはり適役だったなという気がして、返す返すも勝新太郎が降板したのが残念でなりません。 演劇、そして映画そのものが考えてみれば、"本物"を真似る"影"であり、役者はいくら"本物"に近づけて演じたとしても、決して"本物"にはなりえない"影"なのだと思います。 しかし、演技によっては、本物以上の存在になる事も出来るのです。

影武者(1980):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-05-23

黒澤明監督の「影武者」は、カンヌ国際映画祭で、ボブ・フォッシー監督の「オール・ザット・ジャズ」と共にグランプリ(現在のパルムドール賞)を受賞しましたが、私個人の好みから言えば、断然「オール・ザット・ジャズ」の方が、グランプリの受賞に値する作品だと思っています。

この映画「影武者」は、権力に対する皮肉を優れて絵画的な映像美で、全ては夢と幻想であるというモチーフで描いた黒澤明監督の力作だとは思いますが--------。

言うまでもなく、日本が誇る世界的な巨匠、黒澤明監督作品。
1980年度第33回カンヌ国際映画祭で、この映画「影武者」は「オール・ザット・ジャズ」(ボブ・フォッシー監督)と共に、グランプリを獲得した作品です。

当時の海外での評価は異常に高く、本物(存在)と影(外見)という西洋哲学的な主題を、"東洋的な虚無感"と"古典的な様式美"、そして"凝結した躍動美"で映像化する事に成功したと絶賛されました。 また、"輝くばかりのオペラ"、"死の美学"、"映画的勇壮"とも評され、フランスのル・モンド紙は、「映画を見終わった後、全ては夢と幻想であるという作者の声が聞こえてくる」と最大限の賛辞を贈っています。 特に画家を志したという黒澤明監督の、壮麗で豪華な絵画を思わせる絵巻物のような、全編を通しての美しい映像には圧倒されます。 いずれにしても、当時の製作費として14億5,000万円、撮影日数292日、3時間に及ぶこの黒澤作品は、やはり映画史的にも価値のある力作だと思います。 そこには、「羅生門」「七人の侍」「蜘蛛巣城」「隠し砦の三悪人」「用心棒」「椿三十郎」といった黒澤時代劇の"影"を見る事が出来るような気がします。

碁盤斬り:P.N.「世の中の目(Web、碁盤の目(網)、)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

あまり、イメージが湧かない作品でしたが、そう言うことねと納得する展開でした。予想以上によかったです。

配役が見事、実直だが、どこか頼りない草彅さん、少し抜けた中川さん、凛として、でも、皆に愛される清原さんなど、ちゃんと本質から、配役を置いているので、作品が生かされています。

単なる金儲け、人気者だよりだと、忖度したキャスティングで、作品が死んでしまったことでしょう?

天網恢恢疎にして漏らさないのです。

精算しても、清算仕切れないモノもあるのです。それは、天が、正に、清算すると言えるでしょう?

どんなに上手くやり過ごせたと考えても、社会情勢や様々な問題で、その悪事は、あなたの手元に利息を足して戻って来ます。

最善を尽くし、後を天に任す心持ちで、

やることもそっちのけで、利を貪れば、それは、明らかなのです。

自由とは、どんな選択も出来るが、その果は、あなたの責任になります。

自由とは、責任が伴う、だから、あなたの生きる姿勢が、その未来となります。

エル・スール:P.N.「振り子のレッスン~スペインは少女の魂~」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

彼女の沈黙の抗議の結果、涙するシーンは、父親が、迷う様子、もう、沈黙することができない状態であることを物語り、自らの振り子を見失った姿、希望を失った姿であり、振り子の力は、彼女に継承されたことを意味します。

未来を見据える魂こそ、希望であり、生きる力であり、存在理由なのです。

つむぐもの:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

NHKラジオのニュース毎朝だよりは越前和紙の話題,紙幣にも使用されて身近な存在だった。本篇石倉三郎の和紙職人の姿が思い出されて,和紙すき体験をした時の事も

影武者(1980):P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-23

⚔大学のゼミナールで本篇を観てよかったと感想を言ったら後日観賞して来た教授から期待外れだったと云われて仕舞ったー。往年の黒澤明監督のモンタージュ技法に依る躍動感或いはダイナミズム感は確かに本作品には一寸不足,能舞台演出見たいな手法は映画編集の違いなのかとも想った次第

またNHKラジオ朝のニュース,今日は何の日でカンヌ映画祭で本篇が受賞した日と。

エル・スール:P.N.「振り子のレッスン~スペインは少女の魂~」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-05-22

以前から気になってはいた作品。やっと、タイミングが合いました。

スペインは少女の夢で出来ていると言っても過言では無いでしょう?

少女の夢と言っても、ただ夢を見るだけではなく、実現すること。

男と言う生き物は、時に、過去の記憶を後生大事にする。

が、女性と言うのは、大方、今を生きる生き物である。

父親は、大切な魂を記憶に費やし、

一方、娘は、これからの人生を夢見て歩み出す。

振り子と言うのは、一種の比喩であり、誰もが、自転車の補助輪を外し動き出す為の手段。

あなたは、振り子と言う補助輪を外し、内なる振り子を指針に人生を歩まなければならない。

記憶に生きるのではなく、自らの振り子のエル・スール、指南書を胸に歩まねばならない。

スペインにも一番、必要な作品かも知れません?

最終更新日:2024-10-30 16:00:02

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