映画感想・レビュー 188/2562ページ

ズール戦争:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-14

1879年、イギリスの支配下だった、南アフリカのナタール州。
宣教師(ジャック・ホーキンス)とその娘が、ズール族が虐殺を開始し、イギリス軍の砦を襲撃しようとしている事を知って、砦に急報する。

砦で指揮をとる二人の将校(マイケル・ケインとスタンリー・ベイカー)は、撤退を拒否、わずか百余名の守備兵で、四千ものズール族を迎え撃つ。

敵は波状攻撃を繰り返し、ここに、アラモ砦の攻防戦もかくやとばかりの壮烈な戦闘スペクタクルが、物凄い数のエキストラの人海作戦で、盛大に繰り広げられ、当時の軍服姿がぴったりのマイケル・ケインとスタンリー・ベーカーが奮戦する。

生き残った将兵に、ヴィクトリア勲章が授けられたという実話の映画化で、ロケーションもインドが舞台で、イギリス軍の武勇伝としては、一風変わった味の映画になっていると思う。

バトルクリーク・ブロー:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-14

この映画「バトルクリーク・ブロー」は、製作総指揮レイモンド・チョウ、監督ロバート・クローズ、音楽がラロ・シフリンという「燃えよドラゴン」の黄金トリオが手掛けた、ジャッキー・チェンのアメリカ進出第1作目の作品だ。

お話そのものは「燃えよドラゴン」に比べて、全く面白くない。
アメリカ映画では、何度も描かれている”ストリート・ファイト”が中心だからだ。

相手を抱きしめてキスして、背骨を砕いて殺すという残忍な元全米プロレス・チャンピオンのH・Bハガティとテキサスでの選手権大会で対戦するクラスマックスまで、恋人役のクリスティン・ド・ベルをお相手にのんびりと、おトボケの場面を展開していくのは、なかなか楽しめる。

ローラー・スケートレースなんてドタバタのお笑い場面も盛り込んであるし、場面の展開も演出も、香港映画の作品に比べれば遥かにまともな作品なので、アメリカ進出第1作目としては、まずまずだろう。

しかし、ある面では、香港映画的な風土なるがゆえに生かされていた、ジャッキーのユーモラスな魅力が半減していることも確かだ。

東京物語:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-14

帝釈天の柴又界隈を舞台にした,山田洋次監督の映画男はつらいよ,寅次郎の人気のシリーズで寅さんは暫しイエスにも譬えられるけれども,洋画のリメイクの本篇も美と快の儚さに対する時と悟りの勝利と云う古楽のオラトリオ歌曲などを聴いて居るとそんな理念の発露とも想えて来る。よく監督小津安二郎の諦念と評されるが調和の世界観としての共通性があるのかも知れない

ゴジラ-1.0:P.N.「ピッピ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-14

アメリカでの評価がこれまでに無く高いという記事を読んで、久しぶりに映画館に行きました。意外なことに、女性客が結構多かったですね。映画の方は、VFXの凄さはもちろんですが、泣けるストーリーに感動しました。ゴジラ映画でこんなに泣けるとは,,,,,アメリカでも受けてるのも納得ですね。見に行って良かったと思います。

ゴジラ-1.0:P.N.「あい3」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2023-12-13

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

VFXは素晴らしく、ゴジラも迫力有るけど、立ち向かう人間達のストーリーが薄く、先が読めてしまい、入れない。
出来れば、現代とは違う貧しくて活気が有ったも戦後の人の考え方や泥臭い生活を見させた上で、人間の生き方と、原爆により産みだされたゴジラの生き方を見せて欲しかった。
又、死んでいった特攻隊員がいる中での、生き残りとしての葛藤は分かり難い。銀座で放射能を撒かれたら、銀座だけでなく、山手線内側は立ち入り出来ないはずですね。
細かいところで突っ込み処満載ですが、迫力はあったので星一つですね。

エスピオナージ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-13

この映画「エスピオナージ」は、1960年に起きた、ソ連と米偵察機U-2パイロット交換事件を基にした、東西冷戦下での多国籍スパイ戦を描いた作品だ。

ソ連のKGB高官の大佐ユル・ブリンナーが、パリで西側に亡命する。
フランスのSCE部長のフィリップ・ノワレは、外務大臣の命令で、米国のCIA局長ヘンリー・フォンダに引き渡す。

イギリスのMI-6の連絡員ダーク・ボガードとの取り調べに対し、ユル・ブリンナーは二重スパイのリストを渡すが、嘘発見器に激しく反応する。

裏付け調査中、リストに記された人物が、次々と謎の死を遂げ、陰謀が明らかになっていく--------。

テレフォン:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-13

米ソの冷戦下、KGBが薬物催眠で洗脳した、50人のスパイを米国に送り込み、破壊活動を行なわせたテレフォン作戦。

だが、冷戦終結間近、忘れ去られたこの作戦を、再び決行しようとする、過激なスターリン主義者がいた。

この映画「テレフォン」は、その男の抹殺に、KGBの少佐チャールズ・ブロンソンが挑むという作品だ。

職人監督のドン・シーゲルの歯切れのいい演出が冴える、アクション・スリラーの傑作で、睡眠と完全記憶を取り入れたプロットが、実に秀逸だ。

ピーター・ハイアムズが脚本に参加していて、ラストのオチも観る者を鮮やかに裏切ってくれる。

必殺女拳士:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-13

小平裕監督の「必殺女拳士」は、空手の修行を積んだ若い娘が、父の恨みを武道で晴らすというアクション映画だ。

檜垣由美(志穂美悦子)の父(千葉真一)は十年前、ニューヨーク市警の空手師範の地位をめぐって、卑劣な二階堂(天津敏)に襲われ、やがて死んだ。

父から沖縄空手を学んだ由美は、一路、東京へ。
二階堂は、勢力拡大のため、世界空手道選手権大会を計画。

由美も参加するが、二階堂は他流派の参加者をあらかじめ葬り、魔手は由美にも伸びる。
だが、由美は、同じく二階堂を父の仇と狙う沖山(倉田保昭)に助けられ、傷ついた片手をものともせず、二階堂を一騎討ちで倒す。

主人公が女性であり、ラストの対決では片腕であるという、二重のハンデを設け、危機感を盛り上げる活劇になっている。

この映画の一番の見どころは、アクション俳優としての志穂美悦子であり、彼女の素早い動きが実に魅力的で、草原での一騎討ちシーンは見ものだ。

その機能的な肉体の動きが、仇討ちと武道という古いパターンの物語の中で、映画独自の活力となり、娯楽アクション映画の魅惑を放っていたと思う。

宇宙大怪獣ドゴラ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-13

この映画は怪獣映画として影が薄い。なぜかと言えば、特撮の見所が少ないからだ。
まずタイトルにあるドゴラだが、アメーバ状の宇宙生物で、空にフワフワと浮いてるだけで形がはっきりしないため、キャラクターとしてまず弱い。

そして、ゴジラではお決まりだった、東京などの都市の破壊がなく、九州の大きな橋が空に吸い上げられるくらい。
そして、ドゴラも蜂の毒に弱いという設定で、人工の蜂の毒を空中から散布し退治するという退治方法で、映像的に派手さがない。

ストーリーも対ドゴラと並行して、国際的なダイヤ窃盗団が登場し、東宝お決まりの怪しげな外人も登場する(笑)。
まるで怪獣映画と「国際秘密警察シリーズ」をあわせたようなノリなのだ。

この作品以後、対怪獣のメインストーリーと他のサイドストーリーという、ストーリーの二本立てという路線が始まったのだ。
作り手としてはワンパターン化を避けたかったのだろう。

地雷を踏んだらサヨウナラ:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-13

金と功名心のために、戦火のカンボジアで戦場写真を撮る主人公は、大いに軽い人間なのだが、でも命がけで粘るのだ。

誰よりも先に、当時のクメール・ルージュの手中にあった、アンコールワットの遺跡を撮りたいと思うのだ。

1970年代前半に、現地で亡くなった戦場カメラマン、一ノ瀬泰造の半生を描いた作品で、決してうまい映画ではないが、熱いものがある。

ただ、毎度のことながら、いつものワンパターンの演技に終始する、主人公役の浅野忠信は、他の俳優でできなかったのだろうか。

パリより愛をこめて:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-13

この「パリより愛をこめて」は、私の大好きな映画「96時間」でブレイクした、ピエール・モレル監督の作品だ。

パリを舞台にテロ組織と闘うハメになった、新米諜報員のジョナサン・リース・マイヤーズと、その相棒としてアメリカから送り込まれた、ベテラン工作員のジョン・トラヴォルタ。

この性格も能力も真逆な二人が、カーチェイス、銃撃戦、爆破しまくりの乱暴さで悪の組織を追い詰めるが----というバディ・アクションの痛快作だ。

ピエール・モレル監督らしい、早いカット割りとスピーディな展開で、悪役なら女でも容赦なくサクサクと殺していく爽快さが、映画的緊張感に満ちて、ワクワクさせられる。

飼育:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-13

この映画「飼育」は、大島渚監督の最初の独立プロ作品だ。

乗機を撃墜されて、山間の村に降りた黒人兵をめぐるこの映画は、日本の部落の天皇制に通じる支配構造と、人々の戦争責任と、その無責任さ執拗に追及している。

特に、日本映画では見たことがないほど、複雑怪奇な性格のボス(三國連太郎)を造型した点で、出色の作品になっている。

囲碁、大島渚監督の関心は、しばしば日本における権力の構造と、支配=被支配の関係の探求に向かうのだが、この作品はその原型で、ラストの少年の死線も、大島渚監督の原点のありかを示していると思う。

ゴジラ-1.0:P.N.「日本の 国土は源 敷島の」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-13

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

様々な制約の中、よく出来た作品です。

結末も、このようにするが、善作だったのでしょう?

活躍中の若手俳優の今後を考えれば、

様々な、利権を考慮し、三方よしの精神で、

この作品に納得できない方にも、

多少の曖昧さは、続篇も匂わせつつ、期待もありながらの、未定だけど、

海外でも、好評、期待がふくらむ『君たちはどう生きるか』より最新ながら、共に上映され、結果を出しています。

人間狩り(1962):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-13

「人間狩り」は、松尾昭典監督、星川清司原作・脚本による社会派ドラマの佳作だ。

敏腕刑事の長門裕之が、時効寸前に、今は妻子と平和な暮らしをしている大坂志郎の殺人犯を探し出し、同僚が止めるのも聞かず、逮捕しようとするが、その時、駅の時計が時効切れを告げるのだった。

長門裕之の恋人に渡辺美佐子、殺人犯の娘に中原早苗が出演して脇を固め、刑事の執念の非人間性を、単にヒューマニスティックな批判としてではなく、行為に賭ける男の魅力も容認しつつ、立体的に描いた作品だと思う。

バッド・デイ・ドライブ:P.N.「嘘をあぶり出す、人生は、正に、ドライブ。」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-13

プロットも脚本も、キャスティングも完璧なので、見応えある作品に仕上がっています。

ドライブのように、行き先がはっきりして、出演者が、違和感なく、ストーリーに溶け込んでいるので、是非、日本の映画関係者も研究して欲しい。

リーアム・ニーソンがあっての作品とも言えます、ただ、レンタル、配信でも観てもいいのですが、なぜ映画なのでしょう?

やはり、映画は、多くの人々が関わるし、配信では失なわれる様々な技術の継承が行われるからでしょう?配信は配信なコンパクトな映画に結局なってしまう。

人生は、嘘をあぶり出すドライブ。

様々な、政界、芸能界の嘘があぶり出されるように、人間の人生の嘘はやがてあぶり出される。

嘘をついて、他人を陥れても、人生が、あぶり出す。

そのような、ハラハラドキドキを映画にしたような作品。

たかを括っていると、神の雷(イカヅチ)は、幸せの最高潮の時、それは、まるで、厄年、人によっては、二度と来ない厄年。

私は、常に、人事を尽くして天命を待つ生き方で、早起きは三文の徳の言葉を生きるのみ。

蜘蛛女のキス:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-12

この映画「蜘蛛女のキス」は、1985年度のアカデミー賞とカンヌ国際映画祭で、ウィリアム・ハートが主演男優賞を受賞した作品で、監房の中で芽生えた、男同士の恋愛物語だ。

この映画の舞台は、ファシズムが支配している南米の監房。
政治犯のヴァレンティンは、現実主義者。

同室のホモセクシャルのモリーナの優しさに触れるうちに、ヴァレンティンの心に、今までにないような感情が芽生えていく。

水と油のようだった二人が、次第に打ち解け合っていく様子、そして意外なラストのどんでん返しが胸を打つ秀作だ。

ホモセクシャル役のウィリアム・ハートが、どう見ても男にしか見えない風貌なのに、物腰や口調を柔らかくし、見事に女性になりきろうとしている男性を演じて、見事の一語に尽きる。

子宮に沈める:P.N.「雪風」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-12

大阪であった悲惨な事件がモデル。子役さんが凄すぎて観ていて辛さが増します。ただ固定カメラの撮り方は私には合いませんでした。最後母親は後悔している描写ですが、実際は帰宅して遺体を見ても、そのまま男と遊びに行ってホテルで逮捕されたらしい。現在懲役30年で服役中。子供たちが不憫でなりません。

最終更新日:2025-04-26 16:00:02

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