映画感想・レビュー 1511/2567ページ

麦秋:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-21

山田洋次監督が<東京家族>で小津安二郎監督作品へのオマージュを捧げた。シーンとしては不在の部屋等を間合いを開けてやや長目に撮っている…。小津監督の本編も空に飛んだ風船を長々と老夫婦が見つめ「今頃何処かで風船を手放した子どもが泣いてるね」と会話するシーンがある。時代劇作品<人情紙風船>の盟友山中貞雄監督を亡くした小津監督の追悼とも読み取れる…。随所に不在感のが漂い眼に見えないものを追い求め続ける気持ちがホーム・メロドラマの名作に結実した!

ラビング 愛という名前のふたり:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-21

スチーブン・スピルバーグ監督のアリス・ウオーカー原作のアメリカ南部州の綿畑の様な風景から映画は始まる。彼は白人の煉瓦工、恋人は黒人女性。人種差別の悪法は彼等の結婚を阻む。ただ純愛の力だけが連邦裁判を通じて粘り強くその憲法違反の障壁を乗り越えて行く!ラストにグッと来る感動の実話♪

マンデラ 自由への長い道:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-21

冒頭の逆光気味に撮られたアフリカ大地の部族の浅黒い肌に白い粉が塗られた男達の姿、ネルソン・マンデラが獄中で夢見た妻の美しい顔、交通事故で亡くした幼い息子の顔、ラストシーンの大地の長い道程を共に歩む姿…。年代記風に描かれる中で何度となく挟まれた夢の様なそれらの断片の撮影も見事であった!さらに挿入された実際のニュース・フィルムやモノクロームの実像も。反アパルトヘイト運動での黒人の自由獲得は荊の路。白人で有りながらもデクラーク前大統領の政治家として手腕も陰ながら光っていた。

溺れるナイフ:P.N.「しゃち犬」さんからの投稿

評価
☆☆☆☆
投稿日
2017-04-21

原作の見せ場がほぼカットで、人間関係もほぼカットで。なんでいきなりこうなってんの?って思って見てたら終わっちゃった。綺麗な映像を旬な人達で撮りましたみたいな、PVみたいな。主演二人の演技は凄かったけど、監督の中二病的なこんなん好きでしょ?見て見て~みたいな押し売り映画。原作のファンとか嘘だろ。

お嬢さん:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-20

結構、熱心な観客がロードショー館に詰めかけ待ち時間のソファーは混んでいた…。ヒッチコック監督の<レベッカ>のゴシック・ホラー風の第一部、視点が換わる第二部、池田満寿夫監督の<エーゲ海に捧ぐ>や彼のエッチング版画の如きエロスとタナトスの第三部。日本統治下の設定がカンヌ映画祭ではナチス占領下パリを連想させたのだろう。日本趣味のシーンには処どころ若干の違和感を覚えつつ、何時の間にか虚構のミステリーに填まっていた。ラストシーンのダブルヌードが絵の様に美しい♪

麦秋:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-20

本編でヘップバーンの話題が出て来るがこの当時はヘップバーンと言えばオードリでは無くてキャサリン・ヘップバーンで在ったそうだ。小津安二郎監督のモダンな東京スタイルの都会生活と祖父母の隠居生活のまほろばの大和(奈良)の麦畑の麦秋シーンが対比される。既婚組と独身組の対比も結婚を巡る小津ドラマの要、時にコミカルに時に哀しく、その絶妙な間合いを芯から捉えた小津安二郎監督の代表作。邦画史上の傑作、世界映画史上の金字塔♪原節子の最高の感動作だろう。

ターシャ・テューダー 静かな水の物語:P.N.「ターシャから私達への遺言(メッセージ)」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-20

限りある人生を喜びに向けて生きなさい。

夢が心に浮かんだら先ずは、動き出しなさい。

私は、私が生きたいよに生きてきた。

それは、諦めなかったから、忍耐強かったから。

だから、あなたも、夢を諦めず、自分の心に従い、自分の人生を生きなさい…。

そんな、メッセージを、シンプルなドキュメンタリーの中で、シンプルに語るターシャ・デューダ。
とってもシンプルに編集されていて、私達へのメッセージ(遺言)となっています。~スティルウォーター教~静かな水の物語

LION/ライオン ~25年目のただいま~:P.N.「bibit」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-19

心を揺り動かされ涙がこみ上げてしばらく立てなかった。人間の愛の深さをニコールキッドマンが好演。迷子になったサルーを演じるサニーパワールの感性の鋭さも存在感を際立たせていた。ぜひそれぞれの目で観て感じてほしい。

笑う招き猫:P.N.「ポテコ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2017-04-19

アカコとヒトミの漫才コンビはノリノリで最高!!松井玲奈のはっちゃけた演技はいままでのイメージと別格で楽しくてめちゃめちゃ良かった!!

海を飛ぶ夢:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-19

禁じたれた尊厳死、障害を負った車椅子の神父が悔い改める様に病院を訪問するシーン。仲介者の青年が往ったり来たりと生の自由選択とカソリックの教義の自殺禁止とのせめぎあいも大迫力!!廻りの偏見の壁も厚い…。空を飛ぶ夢のシーンが目眩く美しく壮大だ!

哭声/コクソン:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-18

韓流映画<アシュラ>に続けて観ようと思ったが陰惨な気がして見逃していたが、前評判が高いのでシネマート新宿で観て来ました。意外に明るい画質のタッチだったので安心、偏見と迷信と悪霊祓い…とオーメンやエクソシストを連想させる噺で鬼ヶ島の物語とも♪カフカ的迷宮が続篇を告げてもいるかの様です、怪演バトル!!コワーイ喜劇なのかも知れませんねー。

風吹く良き日:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-18

日本で言えば青春ドラマ<俺たちの旅路><飛び出せ青春>等を思わせる韓流版青春グラフテイ。子役の時から親しまれた韓国を代表する国民的名優アン・ソンギらが初々しい…。失恋あり、別れあり…。映画<鯨捕り>と併せて再ロードショー。本人の来日の折りサインのファン・サービスも!

特集:成瀬巳喜男の煌き:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-18

川端康成原作の映画<山の音>は道端で山村聡が息子の嫁の原節子と向日葵を眺めながら会話する場面が冒頭にある。「ボーッとした頭を取り外してクリーニングに出してその間体を休めたらいいね」云々…。シュールな日常会話だが、途中に能面を取り外すシーンも出て来る。本編が夫婦間の冷めた愛と堕胎と言う身体の問題を孕む作品である事の伏線に成ってもいる。笑い顔に秘めた美貌の原節子の哀しみが一際、美しい!ラストの冬の新宿御苑の西洋庭園の奥行きある透視画像。「ビスタって何?」謎の問い掛けの日常会話の幕切れも鮮やか♪。

はじまりのうた:P.N.「PineWood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-18

本編キーラ・ナイトレイのナチュラルな演技が光るが、其の引き立て役が、ヒッピーにしか見えないホームレス紛いのミュージシャンのマーク・ラファロだ!スター・チャンネル放映の未公開映画<それでもやっぱりパパが好き>でも愛すべき駄目親父振りで感動を呼んだ…。とても同一人物とは思えない様なカメレオン俳優だが、人間的な弱さの中に見られる芯の強さをナイーブに演じる。本編でのサプライズなエンデングもお見事♪

夜は短し歩けよ乙女:P.N.「さくらさいた」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2017-04-17

おもしろい。
テンポが速くてワクワクする。京都のみやこはパラダイス。酒呑みにはタマラン。学生時代を思い出す。
物語シリーズ以来の衝撃。アニメーションの玉手箱や。観たら必ずびっくり。こころ揺さぶられることほぼ100パー。。

最終更新日:2025-05-19 11:00:02

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