ひばり十八番 お嬢吉三 作品情報

ひばりじゅうはちばんおじょうきちぞう

湯島天神の盛り場で、乱暴を働く悪侍の一団。が、この勘定奉行有馬の弟源之進らは、祭文売りの吉三にたちまちのされたのだ。吉三は通称お嬢吉三といい、暗殺された元勘定奉行矢頭の娘で、親の仇と弟を探していた。有馬は豪商相模屋と結託し、抜荷を働いていた。彼こそ矢頭家の家宝庚申丸を奪って失脚させ、矢頭夫妻を斬った男だった。源之進は相模屋を使って茶屋の娘おとせを妾にしようとし、借金の返済を迫った。駕籠屋権三と助十は、見かねて、金の工面に駈け回った。矢場の用心棒お坊吉三、吉祥院の和尚吉三、それにお嬢吉三の三人とも、すぐには金を調達できなかった。大川端で相模屋を呼びとめたのはお嬢吉三だ。相手を河に突き落し、胴巻を奪った。そこへ、お坊吉三と和尚吉三が現れ、争いになるが、おとせのためと話してわかった。三人は兄弟分の杯をかわした。おとせは源之進に邸へ連れこまれ、有馬にも襲われかける。吉三が飛びこんでき、吉祥院に彼女と逃げこんだ。お嬢吉三はその時、有馬の小指がないのを見た。親の仇?お坊吉三は連れの矢場の娘お栄からサイフを盗んだスリ・韋駄天の三次を捕えたが、そのお守りはお嬢のものと同じだった。お嬢は弟と対面した。有馬は悪事の露見をおそれ、相模屋をきった。さらに、庚申丸を種に金をゆする昔の仲間畔倉もきった。死際の畔倉から、お嬢は親の仇が有馬と聞き、若年寄神永から仇討赦免状をもらった。有馬は神永邸に爆薬をしかけ、神永とお嬢を消そうとした。三次の働きで無事だったお嬢は、有馬邸に乗りこんだ。お坊、和尚それに三次の助力で、親の仇を討ちとった。--舞台で、晴れやかに大見得を切るお嬢吉三に、客席からお坊たちが拍手をおくった。

「ひばり十八番 お嬢吉三」の解説

瀬戸口寅雄の原作を「弁天小僧」の中田竜雄が脚色し、「御存じ いれずみ判官」の佐々木康が監督したおなじみの娯楽時代劇。撮影は「ひばりの森の石松」の伊藤武夫。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督佐々木康
原作瀬戸口寅雄
出演美空ひばり 若山富三郎 黒川弥太郎 花房錦一 円山栄子 大川恵子 坂東好太郎 五味勝之介 三島雅夫 加賀邦男 原健策 沢村宗之助 清川荘司 星十郎 大泉滉 水野浩 岸井明 長島隆一 遠山恭二 中村時之介 堀正夫 南方英二 尾形伸之介 津村礼司 有馬宏治
配給 東映
制作国 日本(1960)
上映時間 77分

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最終更新日:2023-02-28 10:39:10

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