そこを動くな 作品情報

そこをうごくな

ドル紙幣の密造元を探るためローマに派遺されたFBIのGメン、レミイ・コーション(エディ・コンスタンティーヌ)は、ある日銀行へ偽の千ドル紙幣を両替に来た株式仲買人エイムスの妻アンリエッタ(ナディア・グレイ)を知る。この頃、修理中の橋に車を衝突させて自殺した男はエイムスと確認されたが疑わしい点が多い。アンリエッタは立派なアリバイを持っていたが、橋の看視人は自動車が飛び込む直前、若い女が降りたと証言。レミイはアンリエッタの身辺に眼を光らせ、同僚サジェールの手引で彼女の家に忍び入り、アリバイを証拠だてる手紙を手に入れた。彼がナイトクラブ・プレラの店に戻るとサジェールは惨殺されている。レミイは独特の推理力でやがて次のような事実を探り出した。エイムスは不治の病をもつベニトという男の代理で不正な金儲けをし、彼の妻ポーレットと不倫な関係がある。ベニトはその代償に二十万ドル受取ることになり、一方アンリエッタに密告の手紙を出す。アンリエッタはエイムスと口論の上、離婚を決意。貰った金が偽札と知ったベニトは警察に電話しようとしたがエイムスに殺された。エイムスはポーレットの入れ知恵でベニトの死体を自分の身代りとしたが、現場近くで車を降りたポーレットの姿は橋の看視人に見られた。エイムスは妻に与える金を惜しがり偽札とすりかえたのである。一部始終を知ったレミイはペレスの店の支配人フェルナンデスを痛めつけてベニト夫妻の所在を知るが、ポーレットの教えた病院にいたのはベニトに変ったエイムス。レミイはベニトとして取った供述書の署名をエイムスと知り、関係者を一室に集めて対決。アンリエッタが完全な被害者だと知る。その夜レミイはペレスの店に忍びこみ地下の偽札工場を発見。エイムス始め、フエルナンデス、ペレラの一味を一網打尽にした。

「そこを動くな」の解説

アメリカの探偵作家ピーター・チェイニイ原作による『レミイ・コーション』シリーズの一つ。偽造紙幣をめぐる探偵活劇。脚色・監督は仏の新進ベルナール・ボルドリー。撮影はジャック・ルマール、音楽は「男の世界」のポール・ミスラキ。このシリーズ物に連続主演している仏のシャンソン歌手でアメリカ出身のエディ・コンスタンティーヌ、「水爆持逃げ道中」のナディア・グレイ、新人ドミニク・ウィルムスなどが共演。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督ベルナール・ボルドリー
原作ピーター・チェイニイ
出演エディ・コンスタンティーヌ ナディア・グレイ ドミニク・ウィルムス ジャック・カストロ Robert Berri ロベール・ビュルニエ ダリオ・モレノ ジル・ドラマール ニコラス・ヴォーゲル
配給 大和フィルム=映配
制作国 フランス(1955)

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最終更新日:2022-07-26 11:03:57

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