P.N.「オーウェン」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★☆
- 投稿日
- 2023-12-12
この映画「誰が為に鐘は鳴る」は、ヘミングウェイ原作の映画化作品で、ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマン競演のスペイン内乱の戦時下の大メロドラマの傑作だ。
スペイン内乱時に、フランコ反乱軍に対して、人民戦線軍に身を投じた、アメリカ人のロバート(ゲーリー・クーパー)は、ゲリラ活動を行なうジプシーの一団と行動を共にする。
そこにいた娘マリア(イングリッド・バーグマン)は、ロバートに恋するが、彼には苛酷な戦いが待っていた。
極限状態の中の男女の愛を、壮絶な戦闘と絡めて描いていて、かなり大甘のメロドラマになっているが、ゲーリー・クーパー、イングリッド・バーグマンの絶頂期の作品だけあって、これぞハリウッド映画と呼びたい。
髪を短くして撮影に入ったバーグマンは、まさに体当たりの熱演で、クーパーとのラブ・シーンでの「キスの仕方を知らないの。鼻と鼻が邪魔するわ」というあの甘いセリフは、強烈なエロチシズムを感じさせ、「カサブランカ」と並んで、最高に綺麗なバーグマンを見ることができる。