関東やくざ者 作品情報

かんとうやくざもの

大正七年、富山県に起った米騒動は全国に波及した。大谷組々長大谷清次郎は、恩人高島伯太郎に、高島邸所有の軍用米を一般放出するよう懇願した。伯太郎対寺西軍閥政府直談判の末、清太郎の望みは達せられた。一方民友党顧問原田弥太郎は、この機に乗じて民政内閣樹立に奔走、東京のやくざとして、実力日本一を誇る関東桜会々長川上東洋と結託した。米騒動を境に寺西内閣は失脚、かわって民友党内閣が成立した。原田は、好景気に沸く海運業界を牛耳ろうと、大日本郵船の乗っ取りを目論んだ。清次郎はこれを聞き伯太郎に話したが、清次郎は、大谷組は土木請負であって暴力団ではないと説く伯太郎に従い、関東桜会の対決は消えた。東京に帰り原田邸を訪れた伯太郎は、面会謝絶のうえ、帰途関東桜会の暴漢に襲われた。病院に駈けつけた清次郎に、伯太郎は郵船株主総会で丹下社長に加担して、原田、川上の乗っ取り阻止を頼んだ。伯太郎の恩義にむくいるため、株主総会に出席する工作をした大谷組を、原田、川上は内閣の権力を悪用し、宇都宮警察を動かして、大谷組上京を阻止しようとした。白竜閣に陣取った大谷組と関東桜会の不穏な様相は、噂となって広まり、世論を恐れた原田は、丹下社長と会談の末手をひいた。だが川上は、あくまでも、大谷組との対決を迫っていた。そして、病院の伯太郎を射殺し、決闘状を清次郎のもとに届けた、怒った清次郎は、川上への弔合戦を誓うと、白竜閣に工事用ダイナマイトを投げつけた。清次郎は、恩人の仇とばかり川上と相対すると、川上の胸を刺した。修羅場に立ちすくす組員をなだめ清次郎は一人で罪をきて、静かに立ち去った。

「関東やくざ者」の解説

梶原賢三の原案から、「関東流れ者(1965)」の小沢茂弘がシナリオを執筆、監督したやくざもの。撮影もコンビの山岸長樹。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督小沢茂弘
出演鶴田浩二 村田英雄 丹波哲郎 藤純子 山本麟一 大木実 曽根晴美 待田京介 二宮ゆき子 三島ゆり子 原泉 森美千代 香川良介 内田朝雄 加賀邦男 有川正治 藤本秀夫 遠藤辰雄 近江雄二郎 川浪公次郎 北島三郎 山城新伍 楠本健二 小田部通麿 相原昇 汐路章 蓑和田良太 西田良 野口泉 藤山寛美 東龍子 大浦和子 岡田千代 出口静宏 甲元明美 吉田ひとみ 佐藤洋 堀広太郎 浅草四郎 丘八郎 山乃美七子 松代章子 唐沢民賢 高並功 兼田好三
配給 東映
制作国 日本(1965)
上映時間 90分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:51

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