羅生門 作品情報

らしょうもん

黒澤明監督が、芥川龍之介の短編「藪の中」をもとに映像化

物語の舞台は平安時代。都に程近い山中で、旅の侍夫婦を襲い、妻を強姦し侍を殺害した。ほどなくして、山賊は捕らえられ裁判に掛けられることに。しかし、山賊とその女性の言い分が真っ向から対立。すべてが食い違っていた。そこで、霊媒師の口寄せによって侍の霊を呼び出すが、それもまた2人の言い分とはまったく違っていた。山賊、女、侍、3人の証言すべてが違うのだ。

「羅生門」の解説

原作は芥川龍之介の短編「薮の中」。ヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞。黒澤明の出世作である。この作品で世界に“クロサワ”の名を知らしめた歴史的な傑作である。宮川一夫のカメラワーク、早坂文雄の劇中の音楽、松山崇らによる美術。そして出演者全員すべてが秀逸なのである。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督黒澤明
原作芥川龍之介
出演三船敏郎 京マチ子 志村喬 森雅之 千秋実
制作国 日本(1950)

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ユーザーレビュー

総合評価:5点★★★★★、2件の投稿があります。

P.N.「グスタフ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2019-10-11

国内と西洋の評価に乖離があった黒澤作品。終戦後5年で映画先進国米仏伊に衝撃を持って高く評価された記念碑的日本映画の名作。
旅の侍金沢武弘と妻真砂、そして盗賊多襄丸が絡む殺人事件を法廷劇にして、三人三様の嘘を証言映像とした面白さ。熱い日差し、汗ばむ肌、妖艶な真砂の美しさを描く黒澤演出と宮川一夫キャメラの素晴らしさ。そして、三人の嘘を証言できない木こりの盗みを暴く下人の開き直り。旅法師の人間不信から捨て子を引き取る木こりの良心で終わる、練りつくされた黒澤・橋本忍の脚本の完成度。悪人に成り切れぬ盗賊多襄丸を三船敏郎が見事に演じ、京マチ子、森雅之も完璧。
聖書に誓いを立てて始まる法廷劇に慣れた西洋人には、嘘だけで終わる法廷劇の異色さとエキゾチックなコスチュームプレイに関心を持ったと思われる。人間の業を観察し仮面をはぎ、尚、人には救いがあってほしいと願う黒澤監督のヒューマニズムは広く評価されました。

最終更新日:2020-09-18 16:01:26

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