くぐつ(傀儡)―人形遣い水田外史の記録― 作品情報

くぐつにんぎょうつかいみずたがいしのきろく

人生の50年を人形劇に捧げた漂白の傀儡・水田外史氏を3年にわたって追った、ドキュメンタリーの傑作

人形劇に魅せられ、人形遣いの芸道を探求し、独自の芸術世界を開拓した水田外史氏。この映画は3年間にわたって水田氏と、水田氏の芸をドキュメンタリーとして記録したものである。自らを「くぐつ」と称し、水田氏は人形遣いの旅を続ける。水田氏の芸と語りに黒柳徹子さんのナレーションが絶妙にクロスし、水田氏の生き方や芸をユーモラスに伝えてくれている。水田氏の生前の舞台とその芸道を記録した、貴重な映像である。

「くぐつ(傀儡)―人形遣い水田外史の記録―」の解説

傀儡(くぐつ)とは操り人形の名称であり、また各地を漂泊した芸能民を指す言葉である。水田外史氏は自らを現代の傀儡とし、各地で芸としての人形劇を上演してまわっていた。戦後まもなく「人形劇団プーク」の花形人形遣いから独立して、1963年に「ガイ氏即興人形劇場」を創立した水田氏は、「ごんぎつね」「耳なし芳一」などの上演を重ねてきた。

人形劇を見る観客(特に子供たち)の集中力はすごいもので、近い距離にある演者と観客の間には、なんとも言えぬ一体感がある。残念ながら水田氏は、2000年6月、映画完成後まもなく急性白血病で亡くなった。だが、その精神は「ガイ氏即興人形劇場」に受け継がれ、その芸は演じ続けられることだろう。

公開日・キャスト、その他基本情報

公開日 2002年3月9日
キャスト 監督坂間雅子
出演水田外史 中島咲枝 荻野義幸 岡田ともえ 若林久美子
語り黒柳徹子
配給 ガイ氏芸談の会
制作国 日本(2000)
上映時間 80分

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最終更新日:2016-02-12 15:39:41

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