今週の映画動員ランキングは『アウトレイジ 最終章』(ワーナー/オフィス北野)が、土日2日間で動員25万人、興収3億5200万円をあげ1位を獲得。北野武が監督、主演を務め裏社会に生きる男たちの抗争を描いてきたヴァイオレンスアクション「アウトレイジ」シリーズの最新作。キャストには前作で生き残ったビートたけし、西田敏行、塩見三省、白竜らに加え、新たに大森南朋、ピエール瀧、岸部一徳、大杉漣、原田泰造、池内博之ら最終章にふさわしい“豪華強面”俳優陣が集結し“全員暴走”の全面戦争と、その裏で彼らが背負ってしまった苦悩や悲哀、滑稽な姿も描かれる。
『ナラタージュ』(東宝/アスミック・エース)は、土日2日間で動員15万3000人、興収2億1600万円をあげ2位のスタートを切った。2006年版「この恋愛小説がすごい」第1位に輝いた島本理生の同名小説を「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督が、松本潤、有村架純の共演で実写映画化。高校教師と生徒として出会ったふたりが時を経て再会し、決して許されない恋に落ちる。初日アンケートによると客層の男女比は5:95と圧倒的に女性。ティーンから50代まで幅広い層を集客しており、レディースデイの稼働が期待される。また、10月12日から開催される「第22回釜山国際映画祭」のガラ・プレゼンテーション部門への出品が決定しており、行定監督と有村架純が韓国でプロモーションを行う。国内でも今後様々なTV番組での露出が控えているほか、10月16日には大ヒット御礼イベントの実施も予定されている。
既存作品では新作2作品の登場で軒並み順位を下げるなか、先週7位でスタートを切った『ドリーム』(フォックス)がひとつ順位をあげ6位に浮上。作品の評判も良く、落ちの少ない興行でロングランを狙いたいところ。7位の『ダンケルク』(ワーナー)と、8位の『三度目の殺人』(東宝/ギャガ)はともに累計動員100万人を突破、累計興収も『ダンケルク』は間もなく15億円に、『3度目の殺人』は13億円を突破している。先週に引き続き10位に留まった『怪盗グルーのミニオン大脱走』(東宝東和)は累計動員615万人、興収72億円とその記録を伸ばしている。