今週の映画動員ランキングは、『君の名は。』(東宝)が土日2日間で、動員12万4000人、興収1億7400万円を上げ、公開22週目にして9週間ぶりに1位に返り咲くという驚きの結果となった。目下、歴代興収3位の「アナと雪の女王」の254億8000万円を抜かんと猛追しているが、10位以内へのランクインは公開から22週連続で達成しており、20週目に圏外に落ちてしまった「アナ雪」をすでに超えている。ランキング1位獲得数は「アナ雪」が合計15回なのに対し、現在13回。しかし、来週以降続けて1位を獲得できれば、記録を塗り替える可能性も出てきた。1月22日までの累計興収は235億6000万円を超え、もはや社会現象と化している2016年ナンバーワン映画から、まだまだ目の離せない状況が続きそうだ。
3位には綾野剛主演シリーズ第2弾『新宿スワンⅡ』(ソニー)が土日2日間で、動員11万6000人、興収1億6100万円を上げて初登場。新キャストに浅野忠信、広瀬アリス、椎名桔平らを迎え、監督は前作に引き続き園子温が務めている。
4位には土日2日間で動員10万4600人、興収1億3300万円を上げた『沈黙-サイレンス-』(KADOKAWA)が初登場。アカデミー賞に輝く巨匠マーティン・スコセッシが、遠藤周作の小説「沈黙」を、原作との出会いから28年を経て映画化。アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーのほか、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら日本人キャストも多数出演。観客の作品満足度も高く、40代、50代からシニア層を中心に息の長い興行が見込まれている。
5位はベン・アフレック主演の本格サスペンス・アクション『ザ・コンサルタント』(ワーナー)がランクイン。共演はアナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、監督はギャビン・オコナー。
『君の名は。』同様息の長い興行を続けている『この世界の片隅に』(東京テアトル)は7位にランクイン。昨年11月12日の公開当時63スクリーン、土日2日間で動員3万2000人、興収4700万円だったが、じわじわとスクリーン数を増やし、公開11週目にして198スクリーン、動員7万人、興収9300万円といずれも最高値を記録。こちらも驚異的といえる興行に注目だ。