『Love Letter』(95)、『スワロウテイル』(96)、『リリイ・シュシュのすべて』(01)、『花とアリス』(04)など、数々の名作を世に送りだしてきた岩井俊二監督が初めて中国でメガホンをとった『チィファの手紙』(原題『你好、之華』)が、今秋、ついに日本上陸!!
本作は、大ヒット公開中の岩井俊二監督最新作『ラストレター』(出演:松たか子、広瀬すず、福山雅治他)と同じく、自身の小説「ラストレター」を原作に岩井監督が中国で描くもうひとつの“ラストレター”。
主演のチィファ役はアジア映画賞の女優賞を総なめにし、中国四大女優と称されるジョウ・シュン、初恋相手チュアン役には、日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』にも出演したチン・ハオほか日本版同様に国を代表する豪華キャストが集結。
岩井監督はプロデュース、脚本、編集、音楽も兼ね、撮影監督は日本版『ラストレター』でも撮影を務めた神戸千木、プロデューサーにはアジア映画業界の巨匠ピーター・チャンが名を連ねている。2018 年 11 月 9 日より中国で公開され、中国映画としてはその週の興行ランキング 1 位を獲得、北米、オーストラリアほか各国でも称賛を浴び、中国のアカデミー賞とされる第 55 回金馬奨では、最優秀主演女優賞・助演女優賞・脚本賞の3部門でノミネートされた。
■岩井俊二監督コメント
僕自身初めての中国映画であるということ。みずからの原案を複数の国で撮影するということ。なかなか挑戦的なプロジェクトで実現に相当な時間もかかりましたが、無事完走出来て、改めて振り返るとすべてが忘れ難い思い出です。撮影は素晴らしい俳優たちとスタッフに恵まれ、幸福な時間でした。
■あらすじ
亡くなった姉・チーナン宛に届いた同窓会の招待状。妹のチィファ(ジョウ・シュン)は、姉の死を知らせるために同窓会に参加するが、姉の同級生に姉本人と勘違いされた上に、初恋相手の先輩・チュアン(チン・ハオ)と再会する。姉ではないことを言い出せぬまま姉のふりをして始めた文通があの頃の初恋の思い出を照らし出す―過去と現在、2 つの世代を通して紡がれる淡く美しいラブストーリー