映画感想・レビュー 65/2553ページ

必死の逃亡者:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-03

この「必死の逃亡者」は、実話を基に、ある一家と脱獄囚の駆け引きを描いた、名匠ウィリアム・ワイラー監督の作品だ。

インディアナポリス郊外に住む平凡な家庭に、三人の脱獄囚が押し入り、逃走資金が届くまで、家に立てこもる事になった。

妻と二人の子供を救うために、夫は銃を手に入れた三人と駆け引きを展開する。

知的で同時に凶暴なハンフリー・ボガート、家族を守るために知恵を働かすフレドリック・マーチという二大俳優を得たウィリアム・ワイラー監督は、電話やラジオの小道具を使って、ヒリヒリするような緊迫感を盛り上げている。

けんかえれじい:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-03

第二次世界大戦後、日本の男は、平和を目指すという観点から、軍人的な色彩を否定し、暴力を否定してきたと思う。
ある種のアナクロニズムの中に、戦後の日本が失ってしまったものを、この映画「けんかえれじい」は描いていて、「ああ、これが日本人だ」と慄然とするものがある。
旧制中学の学生が、一晩中けんかをするのだ。
そのエネルギー、オーソドックスな日本の男の根源的なエネルギー。
それと、骨太な男の心意気。そういうものが徹底的に描かれていて、とにかく凄い映画だ。

晩春(1949):P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-03

何度観ても心に触れるものが色あせない。
観るたびに、それまで気付かないでいた描写の奥深さを発見する。
多弁でないセリフに洗練さを感じさせられる。
原節子がただの美人でないことを、能楽堂の場面でわかった時の感動が忘れられない。

めぐり逢えたら:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-02

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督作品枯れ葉は本篇に見られる典型的なすれ違いのストーリーをベースにして,色々な映画の記憶を綴ったシネマパラダイスなんだ

限りなく透明に近いブルー:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-02

限りなく透明に近いブルーを観て、とても感動した。これは何よりも飽きさせない魅力があるからだ。私が村上龍さんの限りなく透明に近いブルーを読んだのは18才の頃だった。原作の最後のところで「血を縁に残したガラスの破片は夜明けの空気に染まりながら透明に近い。限りなく透明に近いブルーだ」と書かれいる。私はここまで読んだ時、村上龍さんの世界が大好きになった。それだけにこの映画はひじょうに興味深かった。私は22才の時、村上龍さんのコインロッカー・ベイビーズという本にサインを頂いたことがある。今、私は大阪府茨木市の自宅に併設したところでCabinというマイクロ・ライブラリーをさせて頂いているが、村上龍さんのサイン本も大切に置いてある。村上龍さんの世界はほんとに素晴らしいの一言に尽きると思う。そんな村上龍さんの世界を知ることになったのが、まさに限りなく透明に近いブルーなのだ。この映画を観ていると、何十年も前の記憶が甦ってくる。やはり限りなく透明に近いブルーの世界は魅力的だと思う。村上龍さん、ありがとうございました!

TOVE トーベ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-02

アキ・カウリスマキ監督の最新作の映画枯れ葉を名画座の老舗・早稲田松竹で観る。本篇ムーミンの作者トーベを演じたヒロインのアルマ・ポウステイが,其処ではブルーカラーの工場労働者でも在った。フィンランドの美しい風景を再び心から味わった

枯れ葉:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-01

劇映画パーフェクト・デイズが或る男の私視座の映画だとすると,本篇は男女の或いはアキ・カウリスマキ監督作品の特徴の男同志,相棒の物語,人生の交差点何だなあ

真夜中の虹:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-01

原題はアリエル,貨物船アリエル号からシンボリックなタイトル,邦題の虹に込められた意味合いは見終えてからのお楽しみ,映画コンタクト・キラー,映画過去のない男へと続くアキ・カウリスマキ監督の原点

あのコはだぁれ?:P.N.「あのコ」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2024-08-01

※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]

前作「みんなのうた」を見てから見るととても面白い内容です。
前作があまり怖くなかったのもあり、今作はいい意味で期待を裏切る作品でした。
前作と同じでサナの母親がとても怖かったです。(気持ち悪い)
リングとらせんのような関係みたく、前作の説明的なのがあり内容も入ってきやすいです。
とてもおすすめです。

もしも徳川家康が総理大臣になったら:P.N.「ビール党」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-08-01

嫌な予感しかないながら「浜辺美波の映画」と割り切って鑑賞。結果、原作の面白さが半分も生かせてないなと。そもそも「AIで蘇った歴史上の偉人内閣」という「大嘘」「絵空事」な話だからこそ細かい脚本や演出が必要なはず、そのどちらも「大雑把」でした。細かいダメ出しをすれば、コロナ禍の緊張感が無い。浜辺美波のマスク顔を見たいわけではないが誰もマスクをしていない。ロックダウンの演出も中途半端。割とすぐに大規模イベント(マスク無し)を行っている。おかしなものです、少し前の作品では関係ない物語のはずなのに役者にマスクをさせてたのに、ばっちりあの時期を描いた今作ではそれが無い。黒幕の演出も中途半端なままに大演説でまとめてしまう。それでも自分は映画を愛する人間です、楽しんだ点もいくつか。やはり浜辺美波は良かった、赤楚の竜馬さんも良かった、土方の活躍をもっと見たかった。これはひょっとしたらTVドラマ向きなのかもしれません。組閣で丸々一回とかロックダウンで一回とか万博で一回とか。とても面白い物語だと思うので、細かい脚本と演出で期待したいです。

アウシュヴィッツのチャンピオン:P.N.「水口栄一」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-01

この映画を観て、とても感動した。これは何よりも生きるパワーを与えてくれたからだ。私はアウシュビッツについて思う時、ビクトール・フランクルというユダヤ人のことを思い出さずにはいられない。第二次世界大戦中、彼はナチス・ドイツの強制収容所に入れられ、家族も財産もすべて奪われたのだ。そんな極限状態を彼はどのようにして生き抜いたのか、それは未来に立って今の苦しみを回想するということだった。私はこの映画を観ていると、何があっても人生にイエスと言う気持ちになってくる。苦しみはその問いかけに答えようとして生き抜いた人には「しあわせ」となり、また豊かな知恵となるのだと思う。これはまた観たくなる作品だ。素晴らしいの一言に尽きる。

ランナウェイズ:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-08-01

🎸ラジオ深夜便三遊亭翔太の番組でかかった曲目がガールズバンド・ザ・ラナウェイズのチェリー・ボンブ,クリステン・スチュワート他の演奏シーンが眼に浮かび

PERFECT DAYS:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-31

フィンランドのアキ・カウリスマキ監督作品枯れ葉が本篇に通じる或いは本篇以上だと評判なので是非観て見たいものだと想う

逃走中 THE MOVIE:P.N.「a」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2024-07-30

正直他の人が言うように大人が真面目に考えてみるもんじゃないので今から見ようと言う人は子供向けと割り切って見るか、見ないほうがいいです。私は演者のファンだったので、特典なども目当てで見に行きました。演技のことは詳しくないですが所々迫力あるシーンもあって思ったより良かったです。(推しなのでフィルターかかってるかもしれないですが)ただ展開や話のテンポが本当に逃走中かってくらい疾走感がなくて泣かせたくて作ったであろうストーリーも台無しで酷かったです。多少怖いのが平気なお子さんか演者のファンかもしくは映画や演技などに目が肥えていないプラス感受性豊かな人なら楽しめるかも。推しが出た作品を下げたくはないので星3にしておきます。映画として期待はしない方が良いです。

男の争い:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2024-07-30

この映画は強奪映画の傑作だ。
パリの宝石店に押し込み強盗を図るのが、ギャングのジャン・セルヴェの一党。

なかなか凄みのある悪党ぶりで、最近はこういうニュアンスのある役者が減っているように思う。

ハイライトの強奪シーンは、天井から金庫室へ侵入というパターン。
雨傘を小道具として、上手に用いるのだが、どう使うのかは、観てのお楽しみだ。

この強奪を手伝う、金庫破りの名人に扮しているのが、監督のジュールス・ダッシン自身で、実に洒脱な演技を見せている。

この強奪シーンに、音楽も背景の効果音もいっさい付けず、完全な沈黙状態にして、かえって緊迫感を生むという技巧派ぶりも見ものの映画だ。

最終更新日:2025-03-28 11:00:02

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