映画感想・レビュー 245/2621ページ

赤い砂漠:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-19

高度経済成長期の北イタリアの工業都市。

技師の夫と息子の三人で暮らす、モニカ・ヴィッティ扮するジュリアーナの虚ろな日々。

交通事故以来、ノイローゼ気味の彼女は、友人たちと乱痴気パーティーをしても、不倫をしても、心は満たされない。

この映画「赤い砂漠」は、ミケランジェロ・アントニオーニ監督初のカラー作品で、原色を活かした、強烈で荒涼とした映像が、彼ならではのテーマである"愛の不毛"を、残酷なまでに浮かび上がらせる。

ジュリアーナの不安や孤独、疎外感が我々現代人に共通のものとして迫ってくる。

狼たちの午後:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-19

このシドニー・ルメット監督の映画「狼たちの午後」は、ある蒸し暑い夏の午後、ニューヨークのブルックリンの銀行に押し入り、人質をとって籠城した二人組の強盗と、警察との攻防を描いた社会派ドラマの傑作だ。

1972年8月に起きた実話がベースで、アル・パチーノ演じる強盗犯の動機が、ゲイの恋人の性転換手術費を手にいれる為という、ユニークな設定になっているのが興味深い。

随所に即興的な演出を試み、大都会で疲弊した人間の蠢きを捉えようとしている。

アル・パチーノが群衆を煽る路上のシーンと、ゲイの恋人との電話のシーンは、緊張感あふれる即興演技が実に見事だ。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎:P.N.「水木しげる氏の想いを宿し」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

水木しげる氏の想いを宿したかの様な作品。

現代の技術で、迫力ある仕上がり。ただ、作品を支えているのは、やはり、水木しげる氏の徳によるもの。

損して徳を取れと言います。

お金より、眼には見えないモノを大切すべし。

金の切れは目は縁の切れ目になる方々は、その徳の大切さが理解出来ない。

お金があれば、かなり権力はあるが、すべての世界を貫く徳には敵わない。

最近は、技術の力で迫力はあるが、結構アラが見てとれる。映像の迫力と水木しげる氏の威光のお陰様、単なる単独作品だと詰まらないと思います。

水木しげる氏の徳分あってこその作品。

鬼太郎、猫娘も、キャラクターも、バランスがね、若者よりか、作品の世界を大切にしたいのか曖昧さが残るが、水木しげる氏の生誕100年と言うことで、星を満たすことにします。

市子:P.N.「人は希望がある限り強く生きれる。」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-18

世の中で、生き生きと生きている人々は、希望がある。

希望が打ち砕かれ、失意に陥ると人間は、呆気なく、生きる意味を見失う。

勝って兜の緒を締めよは、

夢が叶ったら、途切れず夢を描けと言う意味でもある。

人間、油断すると、奈落の底は、あっという間。

作品は、現代の格差社会のもたらす歪み、貧困、ヤング・ケアラーなどを盛り込んだ力作ではあるが、『万引き家族』には届かなかったのは、最後に希望がなかったこと。

どんな困難な状況にも、希望があり、光の道はあることが加われば良かった。

市子の我が道を行くでは、単なるわがままがまかり通ると勘違いしかねない?

人は、諦め無い限り、道はあるし、光が差す方へ導かれる。

失意に呆気なく亡くなる程人間は弱く、希望があれば強くも生きて行ける。

ほかげ:P.N.「ロマンティックエロ爺」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

ジャンルが違う映画だとは分っているのにどうしても同じ戦後の闇市を舞台にしていると言うことで比べてはいけないと思ってもくらベてしまいます!戦争の狂喜を引きずる男の自分の戦争を終わらせる為に取る行動~擬似家族の描き方~戦争未亡人の最後~ラストは、子供だけは~と願う~爺でした!

怪物:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

知り合いが名画座で掛かって居る本篇を見に行くと云う。黒澤明監督の羅生門を想わせる多視点構想な仕組みの本篇,海外の評判とともに期待の是枝裕和監督の新作何だ

大人は判ってくれない:P.N.「pinewood」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

街の本屋にふと寄ると,本篇のシナリオ再録の書籍を始め山田宏一著作のフランソワ・トリュフォー監督関連の書物が並んだコーナが在ったんだね。映画の製作プロセスの監督日記等コンパクトながら,垂涎の単行本の世界が広がって行く感じで愉しい

宇宙戦艦ヤマト:P.N.「けろたろう」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

特別料金で値引きはありません。入場者特典として細長いクリアファイル?が貰えました。パンフレットも新たに発売されていたので購入しました。中学生の時以来で劇場で観ましたが当時の感動が蘇ってきます。現在からすると作画がどうしても粗っぽくキャラクターのバランスも不安定に見えるのは仕方がないですが、それも手描きの味わいならではということ。テレビシリーズのダイジェスト版である為に重要エピソードを繋いでいるだけの感じは否めないですがラストまで中弛みせずに纏めているので見応えはあります。最後の沖田艦長のシーンは涙が出てきました。やはり名作であることは間違いないです。「さらば」も1月5日から上映されるそうなので絶対行きます

ティル:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-18

人種差別による息子の残虐な殺人事件から立ち上がった実話ベースの母親の生きざまを描いた作品。
本年度ベスト!

鑑賞前にWikipediaで「エメット・ティル」の項目を調べてから鑑賞。
そこにはティルの残虐な殺され方が細かく書かれていて覚悟して鑑賞。
予想していたよりもそのシーンはあっさり表現されていて安心する。

本作はティルの母親のメイミーが、裁判で負けるものの、その後も諦めずにアメリカの法律を動かしたストーリー。

本作で圧巻だったのはティルの母親役を演じたダニエル・デッドワイラーさんの演技。
ティルと一緒の時の幸せそうな演技。
ティルの遺体の前での号泣する演技。
裁判で負けた時の悲壮感漂う演技。
そこから立ち上がる自信に満ち溢れた演技。
どれもが迫真の演技でスクリーンに引き込まれた!

今でもこの様な差別はあるけど、差別の無い世の中が来ることを切望します( ´∀`)

屋根裏のラジャー:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-18

イマジナリー(想像)を題材とした大人でも楽しめるアニメ。
本年度ベスト級。

予告編の映像が美しかったので鑑賞。
出だしで本作を観たことに後悔した感はあったけど、徐々に作品にのめり込んでしまった感じ。
鑑賞して良かったです!

子供が想像で考えたイマジナリと遊ぶ様子を描いたストーリー。
女の子のアマンダが想像した架空の男の子のラジャー。
当然ラジャーは他の人からは見えないんだけど、アマンダが不慮の事故で入院してしまう事に。
イマジナリはその子供から記憶が無くなると消滅してしまう設定。
他のイマジナリの助けもあり消滅しそうなラジャーがイマジナリが生き残れるある場所に。
色んな子供が想像したイマジナリのキャラは独特なタイプが多目(笑)

そんな中、ラジャーを食べようとする怪しい人物が現れる展開。

昏睡状態のアマンダからラジャーの記憶が無くなりそうになってからのラジャーや仲間の行動が熱かった。

自分が子供の頃に想像したイマジナリ。全く覚えて無いけど会ってみたくなりました( ´∀`)

ウィッシュ:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-18

今まで観たディズニー映画で一番泣けたかもしれない作品。
本年度ベスト!

何も情報を入れず吹替版で鑑賞。
王国ロサスのマグニフィコ王の声が福山雅治さんに酷似(笑)
まさかと思うもマグニフィコが歌うシーンでそれが福山雅治さんだと確信。
エンドロールで福山雅治さんの名前が出てきてメッチャ嬉しかった!
何だか得した様な気分になる(笑)
そして福山雅治さんのセリフの声がとても良かった!
もちろん歌も最高!!

魔法が使えるマグニフィコが国民の夢を取り上げ国を支配。
その国王に立ち向かうアーシャを中心に夢を取り戻そうとするストーリー。

ミュージカル要素が強めなんだけど、全ての音楽が素晴らしい。
アーシャのCVは生田絵梨花さん。
彼女の歌声をあまり聴いた事が無かったけどメチャクチャ歌が上手くて歌声に引き込まれる!
ファンになりそう(笑)

ディズニー映画でお馴染みの王道なストーリーだけど良かった!

後半、国民が皆で歌うシーンで思わず感動の涙が流れる(笑)

星のカービィを彷彿させるキャラの正体が知りたいです( ´∀`)

映画 窓ぎわのトットちゃん:P.N.「ige」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-18

黒柳徹子さんの幼少期の事がよく解るアニメ。
本年度ベスト級。

予告編で観たいと思わなかったけど、本作の舞台となったトモエ学園が自分の地元と言う事で鑑賞。

トットちゃんが住んでる大井町線の千束駅や洗足池公園。
田園調布の街路樹。
田園調布から自由が丘までの線路脇の道。
隣街の九品仏(クホンブツ)浄真寺の天狗の足跡等、自分が行ったことがある景色が登場!
テンションが少し上がる。

本作は黒柳徹子さんの幼少期の出来事を描いてるけど、ストーリーに繋がりがなくイマイチハマらず。
どうせならエピソード毎のチャプター仕立てにした方が良かったのかも。
そして自由奔放なトットちゃんと思いきや、心の優しい女の子だった。

トモエ学園の小林先生のCVは役所広司さん。
低音で喋るセリフが素敵!
小林先生の教育方針も素晴らしかった。

焼夷弾によりトモエ学園が焼失するんだけど自分が今住んでいる場所にも焼夷弾が落ちたのかと思うと、色々と考えさせられる。

トモエ学園の跡地は今、イオン系の高級スーパーになったけど、値段が高い商品ばかりで買い物に困ってます( ´∀`)

ウィッシュ:P.N.「これは矛盾だが逆説的、反面教師だ!!」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-18

週末、屋根裏の…と、どちらか迷ったのですが、ウォールト・ディズニーを讃え、お祝いする気持ちで、鑑賞しました。

なんだか、反面教師な作品。

映画館の広告では、迷った、屋根裏の…は、子供向けにうってあったので、結果的には、正解かな?

ディズニー100周年もあり、子供、子供してないのも良かった。

ちょっと検証したいこともあり、投稿はここまでにします。

ゴジラ-1.0:P.N.「気まぐれサンポ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-16

猛烈すぎる架空の怪獣を遠い過酷な時代に登場させた時点で神話として成り立ってます。大魔神みたいな。あるいは石見神楽の八俣の大蛇のような。馴染みの期待感に沿って気持ちの良い展開でした。大盛り上がりの北米での楽しみ方を知りたいので、できたら英語吹き替え版を日本語字幕で鑑賞してみたいですね!無理か?

やさぐれ刑事:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★★
投稿日
2023-12-16

この藤本義一原作、渡邊祐介監督、原田芳雄主演の「やさぐれ刑事」は、主人公の原田芳雄扮する刑事が、自分が狙っていた暴力団幹部に妻を寝取られ、コールガールに売りとばされて怒り狂い、警察官としての職務も規律もなげうって復讐の鬼と化してしまう。

そしてダーティな追跡劇を、北海道から九州までと大がかりに繰り広げるさまを描いた、ハードボイルド刑事アクション映画なのです。

藤本義一の原作小説のハードボイルド色を極力抑えて、活劇としての面白みを強調していると思う。

職務に忠実なあまり、家庭からはみ出し、さらに、妻を奪われてからというもの警察機構からもはみ出した”男の屈折したエネルギー”を、原田芳雄が実に好演して見せているが、映画としてはリアリティの欠如が目立ち、いささか説得力が乏しかったような気がする。

しかし、日本の伝統である任侠映画のパターンに、アメリカ映画の「ダーティハリー」シリーズに代表される豪快なアクションを織り混ぜて、それまでの刑事ものとは一味違った、”アクション娯楽活劇”に仕上げた渡邊祐介監督の演出の手腕は、なかなか冴えていたと思う。

プロヴァンスの贈りもの:P.N.「オーウェン」さんからの投稿

評価
★★★☆☆
投稿日
2023-12-16

リドリー・スコット監督にしては、非常に珍しいラブロマンスの作品だ。
仕事人間の男性が、真の人生に目覚める温かい物語のテーマは、ロハス。
隠し味は伝説のワインだ。

主人公の少年時代を演じるハイモア君は、絶品だが、成長してクロウになるのが、どうも疑問。
おまけに、なぜ彼が仕事と金儲けしか、興味がない人間になったかを描き忘れている有様だ。

物語的には欠点が目につくものの、リドリー・スコット監督らしさは、シネスコープでとらえた美しいワイン畑の映像に垣間見えましたね。

美しい彼 special edit version:P.N.「リアメテ」さんからの投稿

評価
★★★★★
投稿日
2023-12-15

私も〝美彼〟に すっかりハマってしまった1人です。BL作品に全くと言っていいくらい興味が湧かず、むしろ拒絶感で いっぱいでした。そんな私が この作品に出逢ってから恥ずかしながら虜になってしまったと言っても過言ではありません。以後、小説やコミックまでも書ってしまい、とにかく文学的な所が大好きです❣️
また、萩原利久さんと八木勇征さん共にハマり役だと思います✨
美しい彼は、もう2人無ければ成り立たないと思える程に適役だと思います。監督の酒井麻衣さんの演出も素晴らしいと思います✨
主題歌や挿入曲も とても良いと思いました✨もう何回観たか分からないくらいです。そしてまた、何十年ぶりかに名画座・映画館に行って、また改めて観たいと思います。ちなみに、この2人を見ているとハッピーエンドなのにも関わらず不思議と涙が出て来てしまう程に切ない感情に囚われます。とにかく平良と清居の それぞれの感情の揺れがヒシヒシと伝わって来ます。もう語り尽くせません…。

最終更新日:2025-12-22 16:00:01

広告を非表示にするには