P.N.「pinewood」さんからの投稿
- 評価
- ★★★★★
- 投稿日
- 2022-01-16
突撃中止の伝令を命がけで前衛舞台に届けるミッションを本篇で追体験出来る。只管走ると云う映画・映像の原点的な作品。塹壕,地下豪,河川~サム・メンデス監督のベスト1
いちきゅういちなないのちをかけたでんれい
総合評価4.06点、「1917 命をかけた伝令」を見た方の感想・レビュー情報です。投稿はこちらから受け付けております。
突撃中止の伝令を命がけで前衛舞台に届けるミッションを本篇で追体験出来る。只管走ると云う映画・映像の原点的な作品。塹壕,地下豪,河川~サム・メンデス監督のベスト1
ロジャー・デイキーンスのワンカットの息を飲むカメラワーク,戦争の愚かを時に写し出すrealism,スタンリー・キューブリック監督の名篇〈フルメタル・ジャケット〉宜しく
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
圧巻の一言。
ワンカットなので物語は単調でも緊張感半端なく主人公と同じ目線で鑑賞できた。
巧妙なカメラワークと美術は素晴らしい!!!
冒頭では内向的なスコフィールドだがブレイクの死により任務を全うしようとする姿から独軍との戦闘やら手に汗握る緊迫感
ボロボロになって行く姿に涙腺が止まらない
ブレイク兄に伝言を伝えた時と最後の木の下の何たる美しさ…
パラサイト、ジョーカーと勝負できる作品を遅らせながら鑑賞でき良かった。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
タイムリミットですごい距離を駆け抜けるストーリーかと思ったら違った。途中でえっ、そっちが主人公?とびっくりしたし。
でもリアリティのある戦争映画はおもしろい。
遺体の埋葬も叶わず打ち捨てられて、認識票だけ持っていかれればまだマシなんだなあ…
現実の生活に不満があっても戦争映画をみると平和のありがたさをしみじみと感じられる。だからみるのをやめられない。
2月にimaxで観に行ったらサーバー上のトラブルで観れなかった。2週間後やっと観ました。緊迫感があって1時間くらいでおわった感じ。あまり有名じゃない俳優を主演に使っていてそれもよかった。何より感心したのが衣装や武器の時代考証が正確でヘルメットなども第二次世界大戦のときとは形が似てるけど違う。小銃のリーエンフィールドは1895年に初期型が作られイギリス軍は1980年代のフォークランド紛争までそれを使っていた。いい映画だったマッドマックスにのりが似ていたね。イギリス英語はわかりやすいね。
この映画にストーリー性や感動を求めるのは野暮以外何ものでもない。
全ては、ノーカット撮影作品へ挑戦した撮影技法が見どころ。
計算し尽くされた映像美に驚嘆。
すごいの一言に尽きます。
よく計算されている。
ワンカットで撮ろうとしたら、とてつもない構想と繰り返されるリハーサル!スタッフと端役に渡るまで全ての出演者の息が合わないと、この映画は完成しない。
途中で噛んだりとちったら、全てが無駄になる。膨大なセリフも間違わずに言う為には、想像もできない努力と莫大な時間が必要だ!
特に、墜落シーンと教会の炎上シーンはタイミングが見事だった。
この努力からすれば、パラサイト半地下の家族よりも1917の方がアカデミー取ってもおかしくなかったと思う。
評価が良かったので鑑賞。実話だからかあまりに単純な内容で個人的には深く感動する場面もなく不完全燃焼のまま終わった感じ。
期待していた以上にワンカットが面白かった。塹壕や突撃に参加している気分。こんな戦争映画は始めてで満足しました。ww1が舞台というのも良かった。冒頭英戦車がやられてたり各所こだわりも楽しめました。
仲間を救うため、なにがなんでも伝令をつたえようと奮闘する、ある兵士の物語。
走る、走る、銃弾の雨の中を。圧巻の戦闘シーン。見ごたえ十分でした。これ、絶対映画館で見るべき作品ですね。
映画の中盤で、疲れきった兵隊たちが静かに耳を傾ける、マッタリとした歌の場面が「ベニスに死す」の歌のシーンを彷彿とさせる。私のお気に入りの場面。
不覚にも泣きましたね。兵士が散々な目にあうところなんか、まるで激務に耐える日本の会社員のようで。
ムチャな仕事を、よくやらされる身としては、ムチャな伝令に死に物狂いになる主人公に、つい「がんばれー」と言う気持ちになりました。見るべし!
戦争に勝った国のヒーロー物語
戦争に行った人たちの思いや、感情。
本国に残された人たちの思い、相手に対する敬意、そんな思いが一切ないと言っても過言ではない。
ノーカットでやりたかっただけじゃない?戦争でやる必要ある?と思ってしまいました。
ストーリーはタイトル通り。 只々映像に圧倒される。 戦場という空間の歪さを息を殺してみいってしまう。 1カットのカメラだからこそ、第一次世界大戦の塹壕戦という空間、距離感を伝令と共に目にすることで追体験できてしまう。
何よりも、セットへの拘り戦場再現への執念、密度、塹壕情景、通り過ぎるときに一瞬しか映らないが個々の兵士たちの存在感は圧巻。
流石、アカデミー賞ノミネート作品。
ストーリーはシンプルですがリアル感のある迫力映像は見事の一言です。
見応え充分でした。
「彼らは生きていた」と同日に観たため、この映画の時代考証や再現率の高さが、とても緻密なのが理解できた。主人公は、戦争の全体像はつかめない立場なのだが、上位の軍人でも、大差はない。事件の渦中にある人達は、全体像の把握なんてできなくて当たり前で、戦争中でも平常時でも、そこは同じ。その視点を、ワンカットで貫いているた。
※このクチコミはネタバレを含みます。 [クリックで本文表示]
全編を通してワンカット風なカメラ撮影技法は素晴らしい。俳優たちの演技は一瞬のスキなく演じきった精神力、集中力には感服する。
が、しかし、これは、『戦争映画』ではない。
戦争映画風RRGだ。テーマパークの体験型アミューズメントだ。
そこに、戦争の痛み、苦しみ、怒り、悲しみなどとは、無縁だからだ。
新たな名作に出会った。
撮影の技術や技法に関係なく、引き込まれる画像。
軍人も身内の死には動揺する、と云う当たり前のことに救われる。
戦争とは無数の死体を生むということを生々しく伝えてくれました。また「ワンカット」効果による緊迫感と没入感は劇場だからこその醍醐味でした。そして最も観てよかった点は、映像美の素晴らしさでした。
全編長回しのワンカットのように撮られているので、凄い緊迫感・緊張感があり、これは他の映画では真似できないものだと思う。
ただし、その新たな手法にしか目がいかず、映画の内容自体はさほど面白くはない。