つばくろ道中 作品情報

つばくろどうちゅう

我孫子水神の祭礼の夜、宍戸のおりん一家が幕張一家の賭場を荒らし、幕張利兵衛の息子藤吉の片腕を斬った。幕張一家は殴りこみをかけようといきりたつが、利兵衛の顔は冴えなかった。十五年前、男の意地から後添えの女房おりんを賭け、敗れた宍戸の吉兵衛に引渡したものの、いまだに未練があったのだ。おりんは、今朝吉とも無理に別れさせられ、吉兵衛を闇討ちされたと思いこみ、利兵衛に激しい憎しみを抱いていた。利兵衛は喧嘩状を今朝吉に持たせ、宍戸一家に届けさせることにした。今朝吉は途中門付娘おなつと親しくなり、やがて我孫子の兼六一家にワラジを脱いだ。その夜、寝ているところを襲われた。兼六の手に短筒が光った。が、短筒は何者かの投げた徳利に叩き落された。旅から帰った用心棒の矢波一八だった。再び兼六が放った短筒が肩をかすめ、今朝吉は崖から転落した。一八は、懐の喧嘩状を見、今朝吉を逃がした。宍戸一家の源造らは、幕張一家の不意をついて殴りこみをかけ、利兵衛を斬った。父を討たれたことを知った今朝吉は、一人宍戸へのりこんだ。死闘する今朝吉、後から襲う槍の前に、おりんが身を投げた。「おっかさん」と取りすがる今期吉の腕の中で、おりんはうれし気に息たえた。今朝吉は一八の助けで宍戸一家を斬った。今朝吉は、一切の罪をかぶって自首する一八に送られ、「堅気になって帰る」とおなつと別れ、旅立った。

「つばくろ道中」の解説

「親鸞」の成澤昌茂と、鈴木尚之の共同脚本を、「まぼろし大名」の河野寿一が監督した娯楽時代劇。撮影は「蛇神魔殿」の鈴木重平が担当。

公開日・キャスト、その他基本情報

キャスト 監督河野寿一
出演中村賀津雄 香川良介 花柳小菊 山東昭子 小柴幹治 津村礼司 清川荘司 舟橋圭子 那須伸太朗 中村幸吉 矢奈木邦二郎 加賀邦男 月形哲之介 仁礼功太郎 大城泰 鈴木金哉 高松錦之助 藤田佳子 藤木錦之助 南方英二 河村満和 有馬宏治 若山富三郎
配給 東映
制作国 日本(1960)
上映時間 68分

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最終更新日:2022-07-26 11:03:49

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